たにみやんアーカイブ(新館)

音楽について何か話をするブログです

Book

2014年ポピュラー音楽関連書籍マイベスト10

さて、12月になってアイドル楽曲大賞の投票もしたし、いよいよ年間ベストを発表するシーズンになってまいりました。今年は沢山ポピュラー音楽関連の本を読んだのでまずそこからベスト10を挙げてみたいと思います。今年初の試み。それにしてもタワレコオンラ…

音楽というスープ作りの話〜ブックレビュー「人を振り向かせるプロデュースの力 クリエイター集団アゲハスプリングスの社外秘マニュアル」

クリエイター集団agehaspringsの代表であり、プロデューサーとしても有名である玉井健二さんの著作である「人を振り向かせるプロデュースの力 クリエイター集団アゲハスプリングスの社外秘マニュアル」という本が出てたので、早速買って読んでみた。 agehasp…

良くも悪くもアメリカ的。〜書評:「世界の経営学者はいま何を考えているのか」

この本自体は去年のうちに読み終わっていたんだけど、色々ドタバタしちゃって書くのが遅れてしまった。 世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア 本書の著者の入山さんはニューヨーク州立大学のビジネススクールでア…

選挙の雑感とか書いてみる+書評:「ウェブで政治を動かす!」

1時間くらいでさくっと書いてみよう。自分の個人的な気持ちはわりと置いておいて。 久しぶりの衆議院選挙が終わった。3年前は夏真っ盛りに行われて今回は冬というか1年で最も忙しい師走。それもあってか投票率は戦後最低レベルに。無関心さとかもあるけど、…

ネ申的ネタ本:書評「前田敦子はキリストを超えた〜<宗教>としてのAKB48〜」

とりあえず木曜日に買ってその日と今日で軽く読み終わった。 前田敦子はキリストを超えた: 〈宗教〉としてのAKB48 (ちくま新書) タイトルが発表されたときに物議を醸したこの本。別にAKB48のファンではないけど(敢えていえばアンチAKB48に対しては厳しい態…

まぎれもなく@NHK_PR 〜書評:「中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?」

出るとわかったときから期待してて、届いたらもうものすごい勢いで読み進めてしまったよ。 中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい? Twitterでおそらく一番有名な企業アカウントであるNHK広報局の中の何か(自称)が、Twitterを始めてNHKの公式アカ…

「いま」は30年前からあったのだ〜書評:「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」

ちょくちょく話題になっていたので、僕としてはこれは読まないと!と思っていて、つい先日ようやく読み終えた次第。 グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ グレイトフル・デッド。プロシュート兄貴、ではなくバンドの方ね。 このバンドはアメリカでは…

ゲーミフィケーションって結局何なのみたいな話:書評「幸せな未来は「ゲーム」が創る」

最近会社の某所でも話題になってたりしてたし、せっかくだから読んでおこうと思って買った本。なかなか濃厚だった。 幸せな未来は「ゲーム」が創る この本は、アメリカのゲームデザイナーが書いたもので、ゲームにのめり込むメカニズムを現実世界に応用でき…

こんな美術の教科書がほしかった:書評「美術の物語 ポケット版」

小学校〜中学校と、とにかく美術が苦手だった。とにかく絵が苦手だったんだな。いや、彫刻とか造詣もダメだったな。とりあえず美術の時間、大嫌いだったんだ。だから、美術についてはずっと避けていた。描く方ももちろんのことながら、展覧会とかも殆ど行っ…

私的「このマンガがすごい!2012」は「アバンチュリエ」

まあ毎年恒例のこれですが、 「このマンガがすごい!」1位はズボラ飯&BJ創作秘話 ということなんだけど、ここに載らなかったマンガが僕としては今年一番面白かったので紹介しとこうかなと。あ、因みに「ブラック・ジャック創作秘話」は買って読んだよ。結構…

みんなの知ってるジョブズの話〜書評:「スティーブ・ジョブズII」

スティーブ・ジョブズ II Iに続き、IIの方もiPadで読んだ。紀伊國屋のKinoppyはそこそこいい感じに見られるね。今の国内の電子書籍の中ではかなりいい方なんじゃないかなと。 さて今回の「スティーブ・ジョブズII」、アップルに復帰してからついこの前の引退…

一人の快男児の伝記〜書評:「スティーブ・ジョブズ I」

本当は2冊読み終えた時点で書いた方が良いのかなあとも思ったんだけど。 スティーブ・ジョブズ I 先に結論を言うのもなんだけど、一人の人間の伝記として面白かった。そしてビジネス書として教訓を得るとかそういう発想は出てこなかった。 この本の発売直前…

アルカイダから学ぶ:書評「ヒトデはクモより何故強い」

この本が出たのはもう4年前なんだけど、今一番読むべき本だと思うので紹介。 さて、今日のアメリカ当局の発表によるとFBIによる最重要指名手配犯であり、アルカイーダの精神的指導者であるウサマ・ビン=ラディンを狙撃し殺害、更には米軍で遺体を確保して水…

データは口ほどに物を言う:書評「ソーシャルネイティブの時代 -ネットが生み出した新たな日本人-」

最近アンケートとか調査に触れる機会が結構多いんだけど、色々読みながらそこから論を生み出していく作業って楽しい。というのは既に今までも何回かこのブログでも触れてる話だけど、今回はその極みのような本をご紹介。 ソーシャルネイティブの時代 ネット…

映画を観たら読むべき「Facebook正史」:書評「フェイスブック 若き天才の野望」

今日発売の週刊ダイヤモンドはFacebook特集だそうだ。「ソーシャルネットワーク」はアカデミー賞にもノミネートされそうだとかなんとかで、今Facebookはものすごくホット。そんな中、「ソーシャルネットワーク」見る前後に読んでいた本を読み終わったのでご…

失敗からこそ学ぶことは多い:書評「ビジョナリー・カンパニー3 衰退の5段階」

もう出てから半年経つし、買ってから相当放置していたなけど昨日どーっと読み通した。このシリーズはどれもいいんだけど、今回も期待を裏切らなかった。じゃあもっと早く読めよっていう声が聞こえてきそうだけど。 ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階 …

「続ける」ではなく「やめない」という先輩達からの教え:書評「ネットで成功しているのは<やめない人たち>である」

昨日高校時代の同級生と新年飲みをやったんだけど、その時に「YouTubeやニコニコ動画に動画をアップする人って、何をモチベーションにしてやってるんだろうね」っていう話になった。その時ちょうどこの本を持っていた(読もうと思ってただけで読んではいなか…

How Do You Survive?:書評「未来型サバイバル音楽論」

日々音楽に触れていて、大いに楽しんでいる僕としては、最近の音楽業界がヤバイよねみたいな話は結構身近で切実な問題。なんてったって最大の楽しみ。それが今までのように楽しめなくなったらすごく困る!ということで折に触れてこのブログでも書いたりして…

「市場を創る」ー楽しい経済学の理論書

大学が商学部だったこともあって、経営・マーケティングの本を読むのはかなり大好きで、さらにそこにITと来るとアドレナリンがだらだら流れた状態になるのだけど、いわゆる(自己啓発紛いの)ビジネス本の類は好きでない。そんでもって、もう一つ類書と思わ…

「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」まとめKeynote

全ては前々回の僕のエントリに対するお返事がきっかけだった。 素晴らしい書評、ありがとうございます。Keynoteのプレゼンも公開してほしいです^^ RT @tanimiyan: blogを更新しました! 〜 書評「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」 http://bit.ly/9TN…

書評「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」

先週の金曜日に(日本時間では正確には土曜日だけど)、スティーブ・ジョブズがiPhone4の電波問題についてプレゼンをした。その内容の正当性については賛否両論分かれるところで機会があったら書くかもしれないし書かないかもしれないけど、とりあえずその時…