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BABYMETALのルーツたるヘヴィメタルを掘り下げてみよう〜その5「ギミチョコ!!」

久々にBABYMETALのファーストアルバムの発売を記念した元ネタ・オマージュなどの深掘り企画。もうアルバム発売しちゃったけどね。オリコンデイリー初登場2位、フラゲ日に2万枚売れると言うことで相当な良い成績。そして週末の武道館も両日SOLD OUTという、発表時には想像していなかった事態に。いやはやMステ効果すごいですね。というわけでこの企画は一応今回で最終回。今後MVが公開されててわかりやすい曲が出てきたら復活するかもしれないけど。Mステでの披露曲をはじめとした今までの解説記事はこちら。

さて、最後の第5回のお題はこちら。

ギミチョコ!!

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2013年の12月、SU-METAL聖誕祭(ワンマンライブ)で初披露され、その後の殆どのライブで演奏されたアルバムのリード曲。MVはそのときのライブの模様。

さて、今回もメタル専門ムック「ヘドバン」を読みつつそれに+αする形で進んで行きますね。地味に第3号になっているというw

●楽曲のオマージュ元

この曲は率直に言うと、「初期Metallicaのようなスラッシュ色の強いインダストリアルメタル」。因みにスラッシュメタルというのはこの曲のイントロみたいにエッジの効いたギターリフが多用されるメタル(リフを重視しているというのも特徴。あと全般的に早い)。代表的なのはMetallica(特に初期)やMegadeath・Slayer・Anthrax(この4バンドをスラッシュメタル四天王(BIG 4)と言ったりする)。インダストリアルメタルというのは、打ち込み音が導入されてるメタルのこと。先頃来日してたNINE INCH NAILSMARILYN MANSONなんかが代表的かな。

どうしてそう言うのかというと、作曲がAA=の上田剛士さんだから。彼のプロフィールとこれまでの作品からその辺は伺える。Wikipedia記載のプロフィールによると、「MetallicaRage Against The Machineなどのロックバンドをフェイバリットに挙げている」とある。実際この曲のイントロの、歌メロに入る直前の部分はMetallicaの「Blackened」のオマージュだ。

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...AND JUSTICE FOR ALL 因みにここでは ジェームズ・ヘッドフィールドがフライングVを使っている。なんだけど彼は色々なギターを使う人なので、BABYMETALのフライングV推しとは特に関係なさそうな気がする。

そして「NEVER NEVER NEVER !」は「Trough the Never」だ。

そして一方のインダストリアルメタル要素は、上田剛士自身が所属していたTHE MAD CAPSULE MARKETSにその源流を見出すことができる。HMVの初回特典に記載されている「BABYMETALを紐解くラウド/メタルアルバム50枚」にも選出されているベストアルバム「1997-2004」の中でも「MIDI SURF」なんかはまさにその部類だろう。

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あとは「SYSTEMATIC」なんかもその部類かな。この頃はデジロックなんて言葉があったけど、今は全く聞かなくなったね。その中でも特にメタル色が強い(リフトかドラムとかね)のがインダストリアル・メタルという分類になるかな。最近の、より打ち込み色が強いAA=の色はBiSに提供した「STUPiG」の方に出てるんじゃないかと。

●MVのオマージュ元・元ネタ

MVは幕張メッセイベントホールで昨年の12月に行われたワンマンライブ「LEGEND SU-METAL聖誕祭」のもの。このライブにはメタリカオマージュが思いっきり入っているので、まずはそこから紹介しよう。ベビメタのライブは大半がXと聖飢魔IIMetallicaへのオマージュで構成されてるのだけど、その中でもメタリカ成分は大道具などで結構目立っている。

とてもわかりやすいのはナタリーさんよりこの写真。

後方にマリア像があって、このあと爆破されるんだけど、これはメタリカがかつてライブでやった演出(実際には宗教上の理由で女神像という体になっているけど)で、映画「Metallica Through The Never」でもそれが再現されている。

この映画、僕は地元にあるIMAXシアターで見たけど、ストーリーは殆ど無くて実質的にメタリカのライブ映画みたいな感じだった。かなりアップのアングルだったり各種演出も3Dで見られる、普通にライブの代わりに見て面白い映画。サマソニで見てないことを後悔したくらい。この映画はサントラも出てて、演奏した曲をそのまま収録しているのである種ベストアルバム的に聴けるんじゃないかな。安いし録音状態良いしお勧め。


Metallica Through The Never (Music From The Motion Picture)

あとは十字架が通常より少し太めで一見「Master Of Puppet」のジャケットに見えなくもないが…気のせいだな(因みに「Master Of Puppet」のジャケットは墓石。これがステージ上にせり出してくる演出も映画で見ることが出来る)。

それから0:15辺りと3:00前後の3回目のサビで色々手を動かしたりしてるところとか間奏でつまみ食いする仕草はPerfumeの「チョコレイト・ディスコ」のフリ(特に間奏でホイップまわしてる振りをしてる辺り)をBABYMETAL色にアレンジした感じがある。どっちもMIKIKOMETALが振り付けしてるからそりゃあそうだよなあという感じではある。

あと今更過ぎるけど初っ端から披露されている腕を大きく振り回している振り付けは所謂ウィンドミル奏法。The Whoピート・タウンゼントが得意として奏法ですね。因みにそのThe Whoみたいなうるさい曲を作ろうとビートルズポール・マッカートニーが作ったのがヘヴィメタルの源流の一つと言われてる「Helter Skelter」。

 

しかしながらこの曲は「ド・キ・ド・キ☆モーニング」以来の「かわいい+メタル」の高次元融合だと思うんですね。ベビメタを世界に発信するこのタイミングでのうってつけの曲。そして相変わらずの濃厚な曲。

というわけで、明日・明後日と日本武道館2DAYS。このライブ後の展開が全く公開されてないけどそれは2日目の最後に明らかになるでしょう。アルバム新曲もめちゃめちゃ良かったし、内容についてはすごく期待。楽しみです。