みんなー!元ネタ解説は好きかー!?俺は好きだー!読むのも書くのも好きだー!!
というわけで、ベビメタ以外でやるのは初めてな元ネタ探しの旅。今回のお題は、lyrical school「ゆめであいたいね」のミュージックビデオ。最新アルバム「SPOT」のリード曲です。
曲の話を先にしとくと、リリスクに長らく楽曲提供をしてきているtofubeatsのプロデュース作品。徹底的にかわいらしさを追求した歌詞とアレンジの中で、ラップ部分での4つ打ちがバース(サビ)で突如シャッフルビートに変わり変貌する、というなかなかトリッキーな編成になっている。さらには自動車の閉まる音、黒電話や逆再生の音など、ドリーミーな雰囲気を出す効果音が大量に盛り込まれている一方で、ライブなんかでは重低音のビートが強調されることドープで踊れる曲にも変貌するたくさんの顔を持つ楽曲。そして、なによりもこういったゆったり目のテンポのラップも、実に情感を込められるようになってるところにメンバーの成長が感じられるところである。lyrical schoolの一番良い部分が遺憾なく発揮されている、と言って良いだろう。
というわけでここからは殆ど音楽の話はありません。
んで、MVはアイドルファンなら知っている人も多いであろう漫画家のナカG先生によるイラストをアニメーションにした物。ナカG先生のアイドルマンガ「推しメン最強伝説」はT-Palette Recordsともコラボしてて、Webから閲覧可能です。そしてこのMVにはリリスクファンなら気づくいろいろな小ネタ・グッズが織り込まれているのです。というわけでそれを解説する、というのがこの記事の目的。ホントは僕よりももっと色々ご存じな方が…と思うんだけど、誰もやらないならやるの心意気。不足分はご遠慮なく指摘してください~。それから多数の方のTwitterでのツイートなり参考にしてますので、この場で改めて御礼申し上げる次第です。
因みにかなり小ネタ寄りなので、全般的な説明を見たい方はLoGIRLの「5日間でわかるlyrical school」や、昨年ダンスニュースメディアサイトDewsに載った紹介記事なんかをご覧ください。
では早速解説。
1番
基本構成は川辺の土手を歩くayakaを、各メンバーがラップをする箇所でそれぞれ追い越していく、というもの。このとき追い越すのに使われている物は基本的にメンバーの個性を反映した物だったり過去の作品からの引用。
- minan:自転車(群馬県出身のminanさん、チャリ通だったようです)
- yumi:スケボー(アルバム「CITY」のジャケット写真で全員が所持)
- mei:全力ダッシュ(昨年TV朝日系の「全力坂」に出演した際にきれいかつ速い走り方でアスリートっぷりを見せつけた。視聴はこちらから→ その1 その2)
- ami:4WDの車(シングル「FRESH!!!」と「MYかわいい日常たち」のMVで使われた物)
- hina:セグウェイ(出典不明。因みにそのときに空をUFOが飛んでいるが、tengal6時代の未音源化楽曲「UFO」から取ってる模様) ※先日ナカG先生ご本人とお話しする機会があり、そのときにセグウェイについて教えて頂きました。「それといったエピソードが無かったのでリリスクプロデューサーのキム氏に相談したところ、セグウェイ似合いそうだから入れてみようと提案された」とのこと。確かにそれは出典わからないww(9/18追記)
因みにminanが自転車で通り過ぎるときにayakaが靴紐を結んでいるのは「PRIDE」の2番歌詞にある「緩んだシューレース ギュッと結んで 自分で決める終点地点」から。
そして間奏ではずっと電話の音が鳴るんだけど(ライブビデオ見るとわかるけど振り付けも電話を受ける仕草になっている)、僕これずっと目覚まし時計だと思ってた。どうやらナカG先生もそう思っていたようで、結果ここは後の歌詞との整合性を考え黒時計型の目覚まし時計を使うことになったよう。そして、この電話型目覚まし時計にはリリスク及び前身のtengal6のロゴステッカーが貼られている。
因みにこれ、実在する商品だそうな。ただしネット通販はどこもかしこも売り切れ。残念!
2番
2番ではそれぞれのラップパートの時に彼女達の日常描写が差し込まれる。順々に画像を見ながら解説。
ami
amiといえばくせっ毛(天然パーマ)。ということで髪の毛のセットに苦労する様子が描写されている。また、この後出てくるメンバーも全部そうなんだけど、着ている服は全部グッズとして販売された物。因みに、tofubeatsはリリスクに曲を書く際に歌割りも全部自分で決めるとのこと(その時に6色にした歌詞カードを送っているとのことで、現在のリリスクのCDブックレット記載の歌詞が歌唱メンバー毎に色分けされているのはここに由来している)。このamiパートはこの曲において両者が築いてきた密接な関係性が最も強くうかがえるところでもある。
ayaka
ayakaといえば「大部さん」と敬称で呼ばれる業界内でも有名なアイドルオタク……だけどそれは置いておいて(笑)、朝ご飯を食べながら飼い猫の「ちゃぶ(メス・2歳)」と戯れる様子が描写されている。因みにamiはネコを6匹飼っており、yumiは犬やハムスターを飼っているなど、リリスクメンバーのペット飼っている率は結構高い。
顔が似てるって言われます。
— 大部彩夏 (リリスク) (@ayaka831) 2014年12月1日
http://t.co/I2QW5N7rJg pic.twitter.com/m6CrWcQNEC
hina
hinaについては自己紹介ソング「tengal6」のhinaパート「リズムで弾けるポップコーンガール」に因んでポップコーングッズが二つ。「P・C・G」と印刷された帽子は昨年の「brand new day」リリースパーティーが彼女の誕生日に近かったために行われた生誕企画でヘッズ(リリスクファンの総称)にプロデュースで製作された非公式グッズ。そして彼女のそばにあるポップコーンは、今年の2月にイオンモールつくばの映画館で行われたライブDVD発売記念上映会で特別販売されたリリカルポップコーンのカップ(このイオンモールつくばのバンダレコード店長による尽力のたまもの。そしてバンダレコードの大宮ステラタウン店でのインストアイベントは相当テンポもグループも双方力の入った物になるということは付記しておきたい)。そしてどら焼きクッションと読んでいるマンガ「ヒナえもん」は、本人がドラえもん好きであることにちなんでのこと。また、meiパートでも出てくるラジカセだが、tengal6時代にアイドル専門放送局Pigooで放送されてた「tengal6のキック!!スネア!!キック!!スネア!!」の「番組ジングルを作ろう」コーナーにて使用された物。それからリリカルポップコーンの近くに転がっているロボットは、本人自作の「ロボ君」。
https://twitter.com/hina0605piyo/status/320466500567834624
minan
現在Ustream放送チャンネル2.5Dの月一番組「チェケラっ超TV」の「ラップキッチン」コーナーに出演しているminan(同番組にはmeiも出演中)。その天性の飲み込みの速さとリズム感の良さで課題をこなしており、6月にはソロパフォーマンスもする予定となっている。なのでそのMPCをいじるシーンが中心なのだけど、いくつか小道具が。うしろの棚にかけてあるサッカーユニフォームは去年BEAMSとのコラボ商品として作られた物(限定販売もされた)。そして「本多未南」フラッグは昨年のminan生誕ライブ(@高崎市)で使われた物。ロゴを見ればわかるとおり、彼女は椎名林檎・東京事変の大ファン。というわけで同じロゴで生誕Tシャツも制作された。
達筆な手書きの応援旗(っていうのかな?)とか、紙花とか輪っかとかカルタとか風船とか、私の大好きな方たちのポスターが貼ってあったり、meiが書いてくれたやつとか、ひとつだけころとんケーキとか、手旗、Tシャツ、ほんっとに最高でした!! pic.twitter.com/tCQW8dhumm
— minan @リリスク (@Minan1205) 2014年12月6日
mei
夜中(だと思う)に書き物をしているけど、何を書いているのかというと「photograph」をライブでやるときに彼女が披露しているフリースタイルラップだろう。因みにmeiはライブ毎にTwitterで自筆のセットリストと「photograph」フリースタイルラップをアップしてくれるが、とても読みやすい文字を書く。そして机の上に置いてあるぬいぐるみは彼女のお気に入りアニメ「ぼのぼの」よりぼのぼのとシマリス君)。また、机の上にバドミントン雑誌が置いてあるが、彼女は高校時代バドミントン部で部長を務めていた。因みに他にayaka、ami、minanも高校時代バドミントン部であった(ayakaはウェアをかわいく着こなすことにばかり力入れて腕前はからっきしだったと「IDOL AND READ 003」のインタビューで話しているw)。それから本棚に立てかけているスノーボードは今年のスキーツアーに持参していった自前の物。
私、3年間くらいやってた100円玉500円玉貯金箱のたまったお金で、去年自分のボードとバインディングと靴をGETしたんだ!!来年は、新しいウエアGET出来るように頑張るのヽ(•̀ω•́ )ゝ✧キラーン pic.twitter.com/YrKOBnuQdJ
— 芽依 @lyrical school (@meeeeei01) 2015年1月20日
yumi
yumiといえば寿司。その寿司愛は彼女のInstagramを見てもらえればわかるだろう。寿司画像オンリーの寿司stagram。因みに好きな寿司ネタはビジュアルなら赤身(というか寿司のビジュアルにアートを感じている)、ということをねむきゅんとの寿司談義で話している。そして美大の卒業制作でも寿司をテーマにしていた彼女が着ている服も、これまた彼女自身のデザインによる「寿司BORDER Tシャツ」。
寿司BORDER新作発表&プレゼン会、お越し下さったみなさんありがとうございました!販売フォーム、手直し中なのでしばしお待ち下さい。 pic.twitter.com/TB1goptK6C
— 清水 裕美 (@cindy900919) 2013年12月12日
そして2度目のhook(サビ)では、場面が夕方から夜に切り替わり、メンバーが空にどんどん浮かび上がっていく。これは昨年11月のリキッドルームでのライブにて「FRESH!!!」を披露したときのVJアニメーションと同じ物。言ったファンにとっては感激モノ。
そしてayakaが待っているメンバー5人の元に走って行くと空には流れ星が6つ、というところで「おやすみなさい」の歌声と共に最後のシーンへ。
部屋に転がっているのは主に「FRESH!!!」のMVで使われた小道具。スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「FRESH」のLPも置いてある。アナログレコードプレイヤーは「そりゃ夏だ!」のジャケット写真にある物。そして、部屋の後方に立ててあるスピーカーは「PRIDE」の初回限定盤のジャケット写真で使われている物。
それから部屋に貼ってある6人のポスターはアルバム「SPOT」発売時にタワーレコードで販促用に作られた「NO MUSIC, NO IDOL」ポスター。
【lyrical school】
— T-Palette Records (@TPalette) 2015年3月3日
NO MUSIC, NO IDOL?ポスター全店にて決定!更に、タワー一部店舗にて店頭抽選会も実施いたします!#リリスクhttp://t.co/k59uInBJTK pic.twitter.com/24OVv8UNZc
というわけで、「ゆめであいたいね」MV解説を兼ねたリリスクのメンバー紹介でした。因みに説明忘れてましたが、最新アルバム「SPOT」の収録曲なので、曲が単純に気に入ったという方も是非!しかし小ネタだけでなく楽曲の雰囲気ともマッチした本当にいいMVだよなあ。これアルバムのリリースと同時位に出てれb(省略されました。続きを読むにはプレミアム会員登録をお願い致します)