AWAやLINE MUSICには無いけどApple Musicにはある邦楽インディーズを漁ろう

ここ最近立て続けに新しい定額制音楽聞き放題サービスがスタートしているのは皆さんもご周知の通り。5月27日にサイバーエージェント・エイベックスの子会社AWAが「AWA」、6月11日にLINEが「LINE MUSIC」、7月1日にはAppleが「Apple Music」のサービスをそれぞれスタートし、しのぎを削っている。どのサービスも、普通に聴き放題しようとしたらだいたい月額1,000円程度になり(LINE MUSICだけ学割あり)、どこも最初は3ヶ月(LINE MUSICだけ2ヶ月)無料なようだ。その間にいっぱい使って、その後も使ってね!ということなんだろう。

まず先に自分なりの結論を出すと無料期間後もApple Musicを使う、というところでほぼ間違いない。グローバルでやってるサービスなので洋楽の充実度が段違い。おかげで今まであまり聴けてなかった「名前は聞いたことあるけど…」的な方々の曲にガンガン触れられている。それから明示的にキャッシュ保存して再生できるのもポイント高い(KKBOXにも明示的キャッシュ保存はあったけどより楽に出来てる気がする。因みにLINE MUSICは当該曲の再生が必要だしAWAは8月実装予定)。そして何よりもストリーミングとライブラリの音楽をシームレスに聴ける(アプリ切り替えがいらない)ところがポイント高い。ただしイマイチ邦楽の品揃えが良くないというのがみんなの評価な訳だけど…と言うところで今回のお題。

AWAとLINE MUSICは国内メジャーレーベルがコミットしているだけあって、去年言及したような先発サービスよりもより一層邦楽ラインナップが充実するようになってきている。そこから比べるとApple Musicの邦楽ラインナップは劣っているように見える。確かにメジャーレーベルものに関してはそうだ。48GもPerfumeミスチルバンプもワンオクもセカオワサカナクションも無い(てかここに挙げた物の大半がどこにもないのだけど48Gの一部とサカナクションAWAにあるね)。ではあるんだけど、よくよく見ていくと妙にインディーズレーベルは充実していることがわかってくる。そこで、先に何故そうなっているのかの仮説を説明した上で、どんなものがあるかを紹介していきたい。

アグリゲーターと配信・ストリーミング

そもそもiTunes Storeも含め、Apple音楽配信サービスに楽曲を載せるにはどうすればいいのだろうか。それについては、Appleもきちんと自社サイトにページを作って説明している。

Apple - iTunes - iTunesをパートナーに - コンテンツを販売する - 音楽を配信するには:よくある質問

すべての条件を満たして登録を完了すると、Appleと直接提携してコンテンツを提供できるようになります。ただし、条件を満たさない場合や、業務上または財務上の必要性がある場合は、アグリゲータを利用するのが最良の方法かもしれません。

ということで、方法としては資格を満たしてAppleに直接音源提供するか、アグリゲータと呼ばれる業者を使うかのどちらかだ。そして、ここからは仮説と断った上で書くが、メジャーレーベルは前者(個別ミュージシャン毎に制御したいからでしょう)、多くのインディーズレーベルは後者の方法(人手の問題が大きいでしょう)を用いている。その時に主要なインディーズレーベル・ディストリビュータiTunes Storeへの音源提供に使っているアグリゲータはApple Musicにもそのまま対応するような規程になっていたがAWAやLINE MUSICとは取引がなかった、といったところだろう。

探してみよう、邦楽インディーズ

てなわけで、今後情勢が変わる(レーベルなどの気まぐれで取り下げがあったりする)かもしれないけど、邦楽インディーズに関しては結構充実しているApple Music。もちろん自主制作同然のものやほんと小規模なものは無いんだけど、結構な数のインディーズレーベルが出している(中にはレーベル内でこの人だけ無い!とか言うのもあるけど)。そんな中からいくつか紹介。あくまで僕の観測範囲によるのであれが無いこれが無いとかは勘弁してね。でも教えてもらったものは追加するかも。個別ミュージシャンのリンクも貼ったからApple Musicのユーザーならここから直接リンクで飛べるはずだ!!

P-VINE

国内のインディーズレーベルではおそらく相当歴史と実績のあるところだろう。設立から今年で40年。「ele-king」誌の発行元でもあり、インディーシーンにずっと寄り添ってきた存在。現在は後述するSPACE SHOWER MUSICを擁するスペースシャワーネットワークの完全子会社だけど整理されずにそのままブランド維持しているのはそういう事情もあるだろう。今「東京インディー」的に扱われているところを中心に所属ミュージシャンもすごく多いのだけど、例えばこんなところが。

個人的にイチオシなのはYankaNoi

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SPACE SHOWER MUSIC

おなじみスペースシャワーTVの傘下にあるレーベル。一応P-VINEとは棲み分けしている。ディストリビューターとしても機能しており自主レーベルだけど実はここを通じて商品出してました、というところも結構ある。大手なのでLINE MUSICやAWAなんかにも出してはいるんだけど、なぜかApple Musicに行くと品揃えが増えている。レーベル所属ではない人達も含めてリストアップ。

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因みにSPECE SHOWER MUSICと並ぶディストリビューション大手のダイキサウンドから出てるCDはApple Musicにあったりなかったりまちまち。まあ僕もわからないミュージシャンの方が多いので何とも言えないんだけど…

術ノ穴

ラップ・ヒップホップ系のレーベル。。かなりアングラな感じあるかもしれないけど、全体的にハーコーな感じではなくシティ感のある洗練されたトラック、という印象。

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origami PRODUCTIONS

Gotchバンドやくるりへのサポート参加、Awesome  City Clubのプロデュース等を手がける2015年のJ-POPにおける重要人物のひとりであるmabanua。彼が所属しているバンドOvall(2013年に活動停止)を中心としたレーベル及び制作集団。元SUPER BUTTER DOGの竹内さんなども所属している。

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LD&K

ここも1991年からあるから割と老舗。個人的にはインディーズ時代のCymbalsのイメージが強いんだけど、ガガガSP羊毛とおはななど多岐にわたるラインナップ。

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他にもlyrical schoolの旧名であるtengal6のCDのディストリだったファイルレコードとかも入っていたりするし、メジャーどころのパンチは弱いけどそれはそのうち追いつくとしたら愛好家としてはやっぱり一番期待できるのはApple Musicだなあ(色々な意味で国内勢が惜しくて若干残念だけど)、というのが今の感想。メジャー陣の充実は遅かれ早かれ進んでいくと思われるので、それまでR.Y.U.S.E.I.でも聴きながら待ちましょう。

とりあえず家のWi-Fi環境でオフライン保存して外に持ち出して聴く、という生活が当面続きそうな予感がしている。とりあえずこの3ヶ月での変化を注視しつつ楽しませて頂きまする。