たにみやんアーカイブ(新館)

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レキシ「レキツアー〜皆で遺跡を巡りたかった〜」@新代田FEVER ライブレポート

レキシ。 歌詞の全てが日本の歴史から構成されているという、未だかつて無かった形式のミュージシャン。4年前のファーストアルバム「レキシ」に続く久しぶりのアルバム「レキツ」の発売を記念した初のワンマンライブに行ってきたので、その様子を詳細レポート!

まず会場の様子。

レキシだけあって和風。 そして、外にはあの大物から花輪が!! 祝合戦ってなんだwww そして、中ではこの方から、花束。 土器メン(箭内道彦)からの花束。 ていうか土器メンがやたらそこら辺をぶらぶらしてたので何度か見かけた。

そして開始前の物販。 売れ筋は「レキツ」1曲目をテーマにしたレキシーランドTシャツ。 とそれからタオル。 僕も買っちゃったよ。 因みに袴Tシャツなんて物もあったけど、さすがに使いづらそうな感じが敬遠されたのか、フロアには圧倒的にレキシーランドTシャツの人の方が多かったというww

さて開演。最初は文明開化をテーマにしたファンク・チューンである「Good byeちょんまげ」からスタート。「今日はノープラン」というレキシが、いきなりメンバー紹介。アルバムの参加メンバーもさることながら、バックバンドのメンバーもなかなかの物で、特に今回から参加の健介さん角さん(NONA REEVES奥田健介)のギターが最初からノリまくり。レキシが歯ギター(のフリ)をしたり。そしてちょんまげのポーズでコールアンドレスポンス。と、この曲1曲で15分くらいやったwさすがに終わったら「レキシでした!」ってもう終わるのかとフロアから戸惑いの声が流れるとすかさず「いや、レキシだから過去形なんだって」と説明。本当にこういう細かい所がたまらない。そしてそこから大坂冬の陣・夏の陣をテーマにした爽やかなポップチューン「真田記念日」へと突入。突如「松山千春風」で歌うというどこを向いているのかよくわからないファンサービスも披露しつつ大盛り上がり。

そして改めて最初のMC。これが長い。10分以上ずっと喋って笑って。足軽先生(いとうせいこう)に日本で一番面白いミュージシャンと言われただけのことはあり、トーク冴えまくり。で、MCに飽きた頃に「どげんか遷都物語」。そして次のソウルフルなボーカル独唱曲の「HiMiKo」。いきなりセルフ替え歌(この歌、決まったメロディーのない語りの部分があるからパロディし放題だったりする)。「ビュッフェスタイルはちょっとずつ取らないとダメだからね〜」と、邪馬台国そっちのけでビュッフェスタイルへの思いを切なく告白するレキシ。そこからようやく本編に入り、原曲にはなかった「邪馬台国」のコール・アンド・レスポンスも。そこからなぜかずれていって「海女催促」に。このフリーダムさがレキシのライブの魅力。……だと思う。

続いてのダンスチューン「踊り念仏」が終わった所で、ゲストのコーナー。因みに花輪をくれた徳川家康をはじめ、歴史上の著名人も多数会場に来ているとのこと。龍馬も見てるぜよとのこと。見える人にしか見えないらしい。怖いよ。さて、ミュージシャンゲスト、まずは謎の忍者シャカッチ!まあみんな正体知ってるわけだけど…しかし、ちょっと黒っぽいパンツに袴Tシャツの裾をインするという謎のスタイルで登場。「お金無くて忍者の格好するの無理だった…」というとてもしょんぼりな理由により、過去最高に酷い格好のシャカッチを交え「兄じゃ I Need You」「ペリーダンシング」「Let's忍者」の3曲を披露。「いいな、いいな、井伊直弼」「あったねー、あったねー、平田篤胤」とか定番のギャグに新作を加えたり、「もう、強引なんだから〜」の決めフレーズと共にペリーダンシングを始める所をひたすら出し惜しみしたり(商人なんだから〜etc.)と、相変わらず絶好調な二人。さらにはペリーダンシングの途中にはまさかの「イーアルファンキーウーロン茶!」のコール・アンド・レスポンス。まさかのSUPER BUTTER DOGの「FUNKY烏龍茶」をちょこっとだけ織り交ぜ。これはファンには嬉しいサービス!

そしてシャカッチがいったん引いた所で「あと2曲です!」との宣言。会場からのブーイングに慌てて「いや、あと5曲です」と訂正すると場内からは歓声。まあアンコールを含んだだけだったわけだけど。そして次に披露されたのは「きらきら武士」。会場があのディーバの登場を期待し大歓声!しかし曲終了後に一言。「みんな期待しすぎだよ。どう考えても来るわけないじゃん!」「彼女は忙しいんだよ……あっ、これじゃあ次のゲストが暇人みたいだ。」というわけで次に呼び込むゲストは足軽先生と東インド貿易会社マン(Jackson vibeグローバー義和)。というわけで「レキツ」のハイライトでもある、時代の移り変わりに乗れない恋人を思う気持ちを歌い上げた超名曲「狩りから稲作へ」。「稲作定住〜♪」の稲穂ポーズに合わせて稲穂マンことMC四天王(スチャダラパーのMC BOSE)が登場したり、他のライブでは絶対にありえない「高床式〜ネズミ返し〜」のコール・アンド・レスポンス。「暮らし安心クラシアン」「高岡早紀〜お寿司が好き〜♪」「公文式〜」「劇団四季〜キャッツ(ねこのポーズ)!」等セルフパロディを連発。だんだん音量を下げて行った結果、歌声を笑い声が上回ったりとか、みんなで爆笑しながらただただ楽しいムードで本編が終了。みんなして腹筋崩壊ww

そしてアンコール。当初紋付き袴だったレキシが今度は公家風の格好で登場。そして「歴史と遊ぼう」を弾き始めるも衣装が邪魔して上手く弾けずに2回やり直す羽目に。そして無事弾き終わったら、ふたたび足軽先生とシャカッチを招き、「歴史ブランニューデイ(RIP SLYME風)」。これぞレキシという感じの名曲。そして最後にゲストも全員集めて最後の曲は「LOVE レキシ」。これまた「松山千春風」。更には「CHAGE AND ASKA風」も披露し、最後は「SAY YES〜」で締め。いいのかwwwそして曲終了後のカーテンコールのBGMはThe Beatlesの「The End」。ビートルズも歴史上の人物なのか。若干世界史混ざってる気がしなくもないけどまあいいや。チャゲ&飛鳥は違うような気がするけど…因みに途中で忌野清志郎も歴史上の人物と言って「いやこれ怒られるよ、俺が」と。何かもう色々めちゃくちゃなんだけど、「悪いけど俺が一番楽しかったからねw」ということで、メンバー全員すごく楽しそうにやっているのがレキシのいい所であり、たまらんなあと思う所なのであります。

改めてセットリスト。 1:Good bye ちょんまげ 2:真田記念日 3:どげんか遷都物語 4:HiMiKo 5:踊り念仏 6:兄じゃ I Need You 7:ペリーダンシング 8:Let's 忍者 9:きらきら武士 10:狩りから稲作へ 11:歴史と遊ぼう 12:歴史ブランニューデイ 13:LOVE レキシ

客引きBGM:水戸黄門銭形平次

13曲で2時間半!演奏曲少なしwww「1曲1曲丁寧に(by足軽先生)」やったためにこの時間(MCも多かったけど)。しかし全然長いと感じなかったな。ARABAKIでもう一度見られるというのが本当に楽しみ。

まだ未体験の人は↓を是非見ましょう!