昨日5月31日、アミューズのWebサイトにて、活動休止中だった武藤彩未さんが同社とのアーティスト契約を解除したことが唐突に発表され、それを受けて本人からツイッターでコメントがあった。
「本人との話し合いの結果、「長期での海外留学を行い、様々な世界を見て勉強する時間を作りたい」という意向を受け、本日、2016年5月31日をもちまして弊社とのアーティスト契約を終了することに致しました」 / “武藤 彩未 - アミ…” https://t.co/90PAErhEUh
— たにみやん (@tanimiyan) 2016年5月31日
皆さんご無沙汰しておりますが、お変わりないですか?私は相変わらず元気に過ごしています😊
— 武藤彩未 (@_mutoayami_) 2016年5月31日
新たな旅立ちから約半年が過ぎて、今、自分にとって明確なビジョンが見えてきて、ようやく皆さんに報告したい!と言う気持ちになりました。少し長くなりますがお付き合いください🙇
私は今日本を離れ、海外に来てきます!ホームステイ先のファミリーがとても温かい人達で、すぐにこっちの環境にも慣れる事が出来ました!
— 武藤彩未 (@_mutoayami_) 2016年5月31日
英語を学ぶ事を中心に過ごしていましたが、時間が経つに連れて色々な事にトライしたいという気持ちが出始めました。
もちろん、歌いたい!という事も
過去をリセットして自分自身を見つめ直すことが、日本を離れて、迅速かつ!はっきりと!現れて来ました!
— 武藤彩未 (@_mutoayami_) 2016年5月31日
今、自分自身、強い意思を持って過ごせていますのでご安心ください!
ボイストレーニングも受けています!海外の音楽にもたくさん触れる事が出来て、毎日が新鮮です✨
帰国した後、「武藤彩未」をどう表現したら良いのか?
— 武藤彩未 (@_mutoayami_) 2016年5月31日
果たして、皆さんに受け入れていただけるのか?
不安がないと言ったら嘘になります。
そんな時、気がついたら公園に行って歌を歌っている自分がいます(笑)
こんな自分を見つけたかったのかも知れないです!!
本当に前向きな自分で一歩ずつ進んでいます!!
— 武藤彩未 (@_mutoayami_) 2016年5月31日
辛抱強く応援して下さっているの皆さんが納得していただける「武藤彩未
」に成長して必ず日本に戻ります!
本当に、いつもご声援ありがとうございます!
この先も温かく見守っていただけたら嬉しいです!!!
皆さん本当にありがとうございますっ…!顔笑るね!!
— 武藤彩未 (@_mutoayami_) 2016年5月31日
余談ですが、こっちにきて私は10歳だと思われてましたよ☺️日本人は若く見られるっていうけどさすがにね☺️笑
あと!お酒は全然飲めませんでした…笑 すぐ顔が赤くなるの🐙
みなさんに話したいことたくさんあるよ!またツイートします。
これを読んで僕が考えている楽観的な仮説を以下に記す。
- 「アーティスト契約」は終了したけどアミューズがまだマネジメントしている可能性は高い 今年3月末に卒業して即芸能界引退になったさくら学院卒業生がアミューズのサイトでは「契約終了」と記載されていたことと比べると違いがある。武藤彩未の所属レコード会社はアミューズとA-Sketch(ここもアミューズの子会社なんだけど)の共同設立レーベルであるSHINKAIなので、要は事務所直系。わざわざご丁寧に「留学後の活動は未定」とまで書いてあることやTwitterのアカウントはこれからも残るっぽい(またツイートしますと言ってるし)。これまで契約がなくなったらアイドルのアカウントが消えるのを何度も目撃してきた身としては、「これはちょっと違う」という気になっている。多分留学が長期化するので「◯年で◯枚CDリリース」みたいな縛りから解放した、ということなのではないか。
- 本人は歌手やる気。ただしアイドルとして、ではない・・・? 書いてある通り本人はボイストレーニングを受けたりしててるしまだ歌手としてやっていく意思を示している。しかし、自分をどう表現したらいいのかと言っているように迷いがあり、おそらく活動休止前と同様の形態は望むべくもない。歌唱力・表現力については抜群なので、正直事務所もどうしようかわからないのではないだろうか。そんな中我らがベースマスターがこんなことを言っていたので期待しとくw
@_mutoayami_ 僕に手伝える事があったらいつでも言って下さい。作曲なら少しは出来ます。
— 沖井 礼二(TWEEDEES) (@okiireiji) 2016年5月31日
そんでもって、彼女が活動休止を発表した時に感じた「ソロアイドルが現代で活動することの厳しさ」というものを改めて実感した次第。現代はアイドルブームだとか何だとか言われているけど、あくまで「グループアイドルの時代」であり、ソロで大成したアイドルは文脈の違うところから出てきたきゃりーぱみゅぱみゅを除けば皆無に等しい。どうしてだろう。数え上げたらきりがないくらい理由は出てくる。
- 一人だからダンスが少ない。ゆえに見栄えしない。(きゃりーちゃんはキッズダンサーとかいっぱい入れてステージが簡素になるのを避けている)
- 握手や何やでCDを売ろうとした時に、メンバー数が少なくて多くのお客をさばけない。
- グループは誰か一人でもひっかかればOKだけど、ソロだと0か1かになってしまう。
- 女性ソロ歌手と区別が曖昧
4番目は深刻な問題ではないか。miwaや大原櫻子とソロアイドルはどう違うの??という疑問が出てきてしまう。
「武藤彩未はアイドルで大原櫻子はアイドルではない」みたいなわりと哲学的な命題にぶち当たってしまうこと自体が「ソロアイドル」というものの難しさなのかなと思いました https://t.co/uytrUFMqdO
— レジー (@regista13) 2015年12月17日
miwaは自分で曲を書いているからシンガーソングライターだよねって区別できるけど(それでも彼女たちSSWをアイドル的に見てる向きは多い。とか言ってると小金井の事件に当たってしまうので深くは語らない)、大原櫻子は自分で曲を書いていない(歌詞は一部共作している)。そういうあやふやな状況下で「私はアイドルです」って言い切っちゃうことでかえって自分の客層を狭めていないかな、ということを考えたりしてしまった。中田ヤスタカプロデュースで海外ウケしてティーンが好きそうなファッションをしているきゃりーぱみゅぱみゅみたいに引っかかりどころが沢山あるならまだしも、だ。前回「〇〇系」みたいな話して「アイドル」もそういう音楽性とは別レイヤーのカテゴライズだという話をしたけど、それゆえに、曲の感じで引っかかるかもしれないけど「アイドルだから」敬遠するという人は確実にいる。武藤さん自体の80'sアイドル路線が正しかったかどうかは述べない。個人的には素晴らしいステージングだと思っているのだけど。
武藤さんにはまた歌って欲しいと思っている。因みに、アミューズには阪本奨悟という「一度抜けて数年して復帰した」タレントがいる。だから気を長くしてまっとけばいいかな、という楽観的な気持ちでいるのがよろしかろうと思うわけです。
あと、ポニーキャニオンに3年間飼い殺しされた南波志帆さんもそうだけど色々と呪いになってしまうので「10代のうちに武道館」とか無理目の目標立てさせるのはやめよう(武藤さんについてはそれなりに練っていたのだろうけど)、ということを改めて思いつつ、特に結論はなく終わる。