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「好きな曲が1曲だけのCDアルバムをタダであげます」と言われたらどう答えるか

Music

昨日TWEEDEESの沖井礼二さんが、奈良のレコードショップであるジャンゴレコードの店主のツイートを取り上げてこんな疑問を発していた。

実は引用した上記ツイートには下記の通り前段がある。

それがあまり読まれていなかったからか、沖井さんに来たリプライ自体は「CDがいい、配信がいい」「今時音楽は無料」的な繰り返されてきたテンプレトークが殆どだったのだけど、この問い自体は結構面白いんじゃないかと思って少し考えてみることにした。「好きな曲が1曲だけのCDアルバムをタダであげます」と言われたときに、どう答えるか。

僕の回答はおそらくこうだ。「1枚目はたぶん喜んで受け取る。ただ何枚ももらえると言われると却って躊躇してしまう」。それはなぜか、という個人的な意見から色々迷走しながら話を膨らませていきたい。

なぜ最初はいいのか。多分あまり考えてないということもあるけど、CDが増えていくと取扱に困る、というのはある。ジャンゴの店主がミニマリスト的、と述べてたけど実際この辺は多くの音楽好きには由々しき問題で、僕自身引越しの時にCDをケースから分解してKOKUYOMEDIA PASSというソフトケースに入れて体積を1/3くらいまで減らしたくらいだ。(全てのCDをインポートしている訳ではないのでとりあえず残した)

もう一つは、1曲のために入手したCDはその曲以外あまり聴かないだろうなあという予感があることだ。僕の家にはフリーサンプラーでもらったCDが十数枚(いやもうちょいあるかな)あるが、それらの中には一度も聴いていないものも相当数ある。なので最近はサンプラー受け取るのも躊躇しがちだ。なんでかというと他に聞きたいものがたくさん出てきてしまうからだ。この「音楽好き(なんでカッコ付きなのかは後でわかる)」特有の「聞きたいものが湧き出てしまう」現象は本当に厄介。旧譜も含めると聴ける音楽の量は増え続けていて、さらに大抵のものが古びない(これはあらゆる芸術・エンタみに言えそうだけど音楽は特にそうな気がする)ので、終わらない旅をずっと続けられる。なので好きな曲がただ1曲だけ入ったCD貰うなら他の聴かないし配信で1曲買いますよ、となるなあとこの話を眺めながら感じた(それはそれでレジーさんがよく言ってる「手癖で音楽聴く」みたいな話になってしまうのでよくないなあというのはわかっているのだけど)。とか言いながら同じCDを何枚も買う行為自体も引き続きやってるのであまり説得力がないかも。笑

そんなことを考えていたわけだけど、この理屈だとこの答えに「1曲だけのためにCDを買うのは…」と思ってしまうのはむしろ音楽好きな人の側なのではないかな、という気もしてくる。数多くの曲を聴く習慣がない人にタダでCDをあげること自体は割とアリなのかもしれない。僕は「最近音楽好きの人が減った」的な言説はあまり信じていない。今の新しい音楽に興味を持つ人(これだけ捉えて「音楽好き」と呼称するのもなんか変な話だ)は減ったけど好きな曲や歌が全くないという人はそんなにいないと思っているので、その人が新しい音楽に会うきっかけになればタダであげるのも悪いことではないのではという気もする(個人的な体験で恐縮だけど、複数枚買ったCDを周りにいる新曲とかあまり興味ない人に渡しても割とすんなり受け取ってくれる)。

 

とりとめもなく考察と言えるのか微妙な考えを巡らせていたけど、この質問は結構面白いなあと思った。その人の音楽に対する姿勢が垣間見える質問な気がする(当然だけど、どんな答えが出てきても悪いことは全くない)。さて、「好きな曲が1曲だけのCDアルバムをタダであげます」と言われたら、あなたはどう答えますか?

 

あ、それから沖井礼二さんと清浦夏実さんのバンドTWEEDEESのニューアルバム、先行曲がよくて期待できるのでお楽しみにだね!!

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