たにみやんアーカイブ(新館)

音楽について何か話をするブログです

ARABAKI ROCK FEST. 2011,08,28

というわけで2日目。この日は渋滞をうまく避けて行けたので、開場後すぐくらいに着けた。そんなわけでおなじみ郷土料理コーナーでイワナとはっと汁を朝食に。これもARABAKIの醍醐味。そしてゆるゆるまったりしながら最初のアクト。

10 オワリカラ@ARAHABAKI STAGE

オワリカラだけどトップバッター。声はちょっとひねてるけどストレートなギターロック。最近こういうの聴いてなかったから逆に新鮮だったりしたりしなかったり。

終わってからもずいぶんだらだらしつっつ、次に向かうは陸奥ステージ。春開催の発表の時から結構驚きを持って受け止められてたこのバンド。

11 子供ばんど@MICHINOKU STAGE

子供ばんどって20年以上前に活動していた、うじきつよし率いるバンド。なんと23年ぶりの活動再開。きっと貴重な機会になるだろうからなあと思って行ってみたら、これがなかなかどうしてブランクなど感じさせないパワフルな演奏だったわけ。最初うじきつよしはステージ外のアスレチック遊具の上に登場!しかも妙なヘルメットしてたりとなかなか見所満点でしたな。調べたら彼らライブを最重視してるバンドで、何千回もやってるんだね。そりゃああれだけのものはあるわ。感心。感動。

そして次には花笠へ移動。そういえばこの日は花笠止まりで一度も磐越行かなかったな。って、この時点では津軽に一度も行ってなかったりするんだけどw

12 andymori@HANAGASA STAGE

去年のARABAKIで彼らを聴いてグッときたんだよねー。というわけでお礼参りwなんだけど、一番聴きたかった楽園がなくて残念(すごい速さを聴けたのは良かったけど)。そうわかってたらHeavenstamp見に行けば良かったかなあというか、andymoriに関していえば去年の方が確実に良かったな。ドラマー変わったから、というだけではなくね(個人的にはそれも結構多いんだけど)。

終わったら鰰に移動。前のPOLYSICSが終わってなかったのでちょっとダバダバしたり。こういうのも大きな野外フェスの魅力だよね。というわけで、次のに向け待機。とは言っても時間の都合でわずかながらなんだけど…

13 the telephones@HATAHATA STAGE

北浦和の星!ディスコの星!telephones。彼らは2年前のARABAKIから火がついたとのことであり、彼らとしても非常に感慨深いステージとの話。そういえば僕が初めて彼らを見たのは2年前のRIJであり、ARABAKIの割とすぐ後だったなあとか思うたり。 そして待ってましたとばかりにいきなりみんなを煽るだけあおり、投下したる配置激必殺、いや、一撃必踊のキラーチューン中のキラーチューン、「I Hate DISCOOOOOOO!!!」。ディスコディスコと叫びまくる!踊りまくる!この曲1曲で3杯飯いける曲。あんたら最高や!

でも、ここで中座。なぜなら、今回初めて聴くバンドがあるからでして。

14 ASIAN KUNG-FU GENERATION@MICHINOKU STAGE

サンボマスタークラムボンと彼らは絶対にこのARABAKIに来ると思ってた。アジカン。特にボーカルゴッチ氏の饒舌なTwitterは震災を機にさらにいっそう様々なことを問いかけてきているし、また、ソロで弾き語りをしたりしながら被災者支援に積極的だったりと非常にアクティブな活動を繰り広げている。ただこのライブでは淡々と。普段はあまりしゃべらない人なのかね。 8曲やった中で3曲は「ソルファ」収録の超定番曲、そして3曲は最新作「マジックディスク」からということで、何とも僕的には聞きやすかった指揮きたい曲はだいたい聴けて満足。

さて、ここで本日2回目の花笠。もう、待ちに待っていた彼ら。

15レキシ@HANAGASA STAGE

レキシですよレキシ。宮城の地に稲穂を咲き誇らせるべく登場ですよ。そんなわけでまず登場したとたんに「みんな空を見上げて!テントだけど」とお館様(池田貴史)。「空に星がきらきら光ってるように見えるだろ…テントだけど。」という若干無茶気味な導入から、1曲目「きらきら武士」。なんと今回はシャカッチが最初っからもういて、ちょこっと歌ったり。そしてMCにて、「シャカッチ、昨日「貴族の風景」歌ったんでしょ?」「どこにでもある、貴族の風景…」ないないないないwww そしてそんなシャカッチと次にやるのは、「ペリーダンシング」。相変わらず最初の台詞部分をもったいぶりながら。そして感想の部分ではコード進行が同じだからとやっぱりきました、SUPER BUTTER DOGの名曲「FUNKY烏龍茶」!!もう開場のファンは総歓喜!! そしていったんシャカッチははける。そして次の曲に行こうとするわけだけど、ここで「あと2曲」宣言。しかし同時にやれるだけやる宣言。「だいじょうぶ、次salyuだから。俺知ってるから。」「とりあえずsalyuごめん、後で7UPおごるから!」と押す宣言。 ※因みにここからレキシのせいでは長さが押したと勘違いしている人が多いみたいだけど、そもそもレキシは転換含めこの日の花笠の他の人たちより割と余分に時間が与えられていたのはタイムテーブルからもわかるとおりで、そもそもレキシすら遅れたPA不調が全ての原因。 そして3曲目のゲストには親善大使堂島公平a.k.a.マウス小僧JIROKICHI!!本家リスペクトなのか、JIROKICHIらしくほおっかむり。しかも息苦しそう。って見るのは初めて。というわけで、レキシ随一のポップソング、「妹子なぅ」。これまたイントロの入りの部分からもう大盛り上がり。あまりの盛り上がりに、JIROKICHIさんバック転までしちゃう。お館様に「この格好でこの状況でバック転って、ジャニーズでもしないでしょw」「お館様、僕ジャニーズの仕事してるんでそれノーコメントでいいですか…」というのにやたらえぐろうとするお館様www 感極まりすぎて「もう俺ここ住みてぇ」と言い出したお館様だけど、最後の曲のために最後のゲストを呼び込む。「まあ、我々もHIPHOPリスペクトだし」ということで呼ばれたのは、MC BOSE a.k.a.MC四天王!登場と共に「俺は荒吐生まれHIPHOP育ち 歴史好きなやつはだいたい友達」といきなり歌い出す。いいのかwwwまあジブさんとも仲いいみたいだしいいのか。そういうわけでいつの間にか他のゲストの人たちも集合。MC四天王が日本におけるHIPHOPの草分け的存在とも言える足軽先生(いとうせいこう)の代わりにラップ披露で、超名曲「狩りから稲作へ」。徐々に高まる気持ちがはじけるとき、「暮らし安心クラシアン」。そして稲穂マン(MC四天王)による稲穂コール。なんだけど高床式コールとどっちを先にやるか決めていなかったらしく急遽ステージ上で話し合い。おい…そして高らかなる稲穂コールからお待ちかねの高床式コール。「高床式〜♪ねずみ返し〜♪」の繰り返しから生み出される衝撃と笑いの数々。「たかたかたかたか高床式♪ ねずねずねずねずねずみ返し♪」という新しいパターンが生まれ、相変わらずの「高岡早紀〜♪お寿司が好き〜♪(無許諾であることをMC四天王につっこまれる)」「正岡子規〜(横を向きながら歌い、「正岡子規は横顔のイメージ」)」等々…そして例によりSEY YESで締め。もう最高。笑いまくったし踊りまくった。ただただくだらないけどとてもかっこいい、何ともステキなステージ。いやあホント良かった。

ここで同行者がお一人お別れし、我々は鰰に戻る。しかしすごい人の量だな…

16マキシマム ザ ホルモン@HATAHATA STAGE

そういえば2年ぶりに見るホルモン。もうフェスでは大量集客バンドとして認知されてるけど、何というかアレだね。1番大きいステージにあえて持ってこない当たりがARABAKIらしいというか何というか。2年ぶりに見たけど相変わらず楽しめたね。ものすごい人数でやった恋のおまじないは圧巻でしたとさ。

さあ、ARABAKIも残すところあとわずか。次は、やはりフェスには欠かせなくて、なおかつARABAKIやRISING SUNのような北のフェスにはそれこそ欠かせないこのバンド。満を持して登場!

17 怒髪天@ARAHABAKI STAGE

今回の怒髪天はいつものフェスセットリストとは大きく変えてきた。「はじまりのブーツ」→「男は胸に」→「キタカラキタオトコ」→「そのともしびをてがかりに」と、かなりガチ・マジメなセットリスト。いろいろな思いがあるからこそのこのセットリスト。まさに魂を込めた曲の数々。 とはいえ、やはり盛り上げ役を買って出てこその彼らでもあるわけで、きました「酒燃料爆進曲」!そして「ニッポン・ラブ・ファイターズ」「喰うために働いて 生きるために唄え!」で本編終了。僕はこの時点で気付いてなかったんだけど、この後ARAHABAKI STAGEにはもうアクトはない訳ね。そういうわけでアンコール!!!! アンコール一曲目はバンバンいっちゃう「オトナノススメ」!思いっきりみんなではしゃぎ回る。そしてアンコール2曲目は、待ってましたの「サスパズレ」!野音でもやったけど、この曲は本当に野外でみんなでやるのが最高。そして、陸奥エレカシへの対抗心を燃やす増子兄ィ。「今宵…月は…出ない」とか(確かに曇ってた)wwwそして居酒屋済みちゃんのバイト店長であるヒダカトオルまで登場。「このステージは、ヒット曲ない人ステージだ」という兄ィに「いえいえ、ビークルポリシックスよりはありますよ」といったヒダカさん…今あなたの所属してるMONOBRIGHTはどうなんだwwwいや、別にどっちでもいいんだけどw 「俺たちのヒット曲を作ろうぜギター!!」

すばらしかった。このすばらしさの余韻を味わいつつ、最後はあえてドリームセッションではなくこのバンドへ。

18 EOR(entity of rude)@TSUGARU STAGE

そういえば今年初めて来た津軽ステージ。そして夜も更けて、最後のステージに選んだは超実力者の共演バンド、EOR!!SOILのタブゾンビ、テナー・NICSなどやってるバンドは数知れずのひなっち、元ブランキー中村達也、そして元NATSUMENYUKIなどのプロデューサーとして活躍した蔦谷好位置!!とにかく蔦谷さんが見たくて来た僕。そして演奏開始。とにかく超かっこいいわけですよ!!まさに大人のジャムバンドって感じ。ああ楽しい。楽しいのはメンバーも同じようで…ってこの人達既に酒飲んでて、特に中村達也は完全にできあがってたわけで、「民主党代表、中村達也です!!」wwだけどまあ本当にかっこいいわけで。酒と共に演奏も加速して、すばらしい盛り上がりの中終了。GTRGGR祭より人は少なかったけど、楽しかったから良いのだ!

というわけで、これにてARABAKI終了。「今年、ARABAKIをやる」ということにはものすごく意味があるわけで、各ミュージシャンがものすごく力のこもった演奏をしていた。それゆえ、それぞれのACTはどれもすばらしい物だった。そういう意味では今まで行ったフェスの中では一番良かった。ものすごく満足。

因みにベストアクトは2日間通してもやはりハナレグミ。そして、2番目はレキシ。次が怒髪天くるりあたりかな。でもみんな良かったよ!ほんとさ。だいたいさ。

ただまあインフラ面は去年にもまして悲惨だったな。去年より明らかに人が多くて、導線が完全に麻痺することがしばしば。ちょっとキャパの限界だったんじゃないかな。あとなんで花笠狭くしたんだろう…それから増えた客の中に明らかにモラルが欠けてる人も多かったし、客が多いことにスタッフも追いついていなかったことが非常に残念。ステージの写真撮影や指定エリア以外での喫煙はかなり多かった。というかステージ撮影する人って何がしたいんだろうね。そんなことしてもどうせ携帯電話程度じゃあ出演者見えるほどの写真なんて撮れないし、そもそもそんなことにうつつを抜かしている暇があったら、ライブの今を楽しみなさいと言いたい。

まあ夏のARABAKIは今年限りで、来年はまた春フェスに。来年も絶対行きますよ、と。そして今年の夏の締めくくりを飾ってくれたことに対して、感謝感謝。