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選挙の雑感とか書いてみる+書評:「ウェブで政治を動かす!」

1時間くらいでさくっと書いてみよう。自分の個人的な気持ちはわりと置いておいて。

久しぶりの衆議院選挙が終わった。3年前は夏真っ盛りに行われて今回は冬というか1年で最も忙しい師走。それもあってか投票率は戦後最低レベルに。無関心さとかもあるけど、明らかに時期も悪いと思うよ。期日前投票も忙しくてなかなか行く暇なかったって人が多いんじゃないかと思う。

自民党が圧勝するという結果は予想されてたし、まあ納得の結果ではある。ただ、小泉進次郎氏(同い年!)が言ってたように、「民主党のこの3年間へのノーであって、決して自民党に風が吹いたというわけではない」ということであり、現政権へのノーがそのまま対抗勢力への投票になる、というまあ二大政党制の姿なのかなみたいな感じになったわけだけど、民主党はあまりにも惨たらしく負けた。それこそ3年前の自民党なんて比較にならないくらいに。ここでケツ持たされた野田さんはかわいそうだと思うけど、まあ仕方ないのかな。食えないおっさんだけど、誰もが嫌がる消費税増税をし、小沢一郎に引導を渡し、TPPへ前向きに舵を取るという具合にずいぶん功績はあったように思う。ていうか前の二人がマズすぎたんだよな…

予想外に日本維新の党が伸びたなあという印象だけど、全体的には選挙の投票全体に漂っていたのは「民主党へのノー」くらいで、脱原発TPP憲法改正などの論点は一切争点にならなかった、と僕は思う。民主と未来が惨敗したのは単にその候補者達が民主党にいたからでありそれ以上でもそれ以下でもない。「はー生きるのつれーわー。民主党マジ死ね」みたいな。橋下徹が言ったように、民意はふわっとしてる。そう思うとそもそもこの選挙に争点なんて始めからなかったのかもしれない。悲しい話ではあるけど。

なぜ自民党が前回惨敗したかというと、2005年の郵政民営化選挙の時に自民党に集まった票が何を望んでいたかを見誤って改革にブレーキをかけたからで、まさかそれに気付いてないよねとは言いたくないけど、きっと大半の人は気付いてないんだろうな。石破さんや小泉さんみたいなまともな人がいるから、彼らがきっちり道をただしてくれることを願おう。しかし、TV東京のインタビューで「閣僚になりたいと思いますか?」と問われた小泉進次郎が「まずは青年局長を続ける」と答えなくちゃいけなかったのは、自民党内部に根強い派閥と出る杭を打つ雰囲気なのかな、ともうとなんだか暗澹としたきもちになった。

そう、テレビ東京の選挙特番。面白かった。

切れ味が抜群すぎた『池上彰の総選挙TV』 - NAVER まとめ

タブーにガンガン切り込んで、他の曲では決して聞かないようなことも聞く。石原慎太郎と2回話したあとの「いやあ、石原さんって人によって態度変えるんですねえ」という言葉は痛快の極みで、それ以外にも政教分離していない政党・世襲候補者・特定利権の代表者なんかにもそのポイントについてえぐい質問をしまくり。鈴木宗男の娘貴子に「あなたが立候補したのはお父さんが公民権停止されてるからでしょ!?」と問いただし、それに対して鈴木貴子が毅然と否定する中対立候補に当確とか、ちょっとできすぎだけど。でも本当はこれくらいのことをしてこそ報道なんではないかと思うんだけどねえ。決してワイドショーみたいなくだらない質問してたわけではないし。安倍晋三に「国防軍にして交戦権を持つと言うことは人が死ぬ決断をするってことですよ」という指摘をした時は凄みを感じた。

しかし一番面白い選挙特番をしたテレビ東京が一番ネット数少ないというのは残念(BS JAPANで23:00までは全国で見られたけど)。とはいえTwitterとかで伝播してて面白かったね。というところでネットと選挙の話になるんだけど、その選挙の日に、津田さんの新刊「ウェブで政治を動かす!」を読み終わった。

ウェブで政治を動かす!

相変わらず津田さんの本はわかりやすくて読みやすい。梅田望夫的に根拠レスで政治は動くよみたいなこと言うんじゃなくて、両論併記でWebが政治にアプローチできる可能性を探っている現状レポートと問題提起の本。佐賀県武雄市が成功事例として取り上げられていることには違和感を若干感じたけど、政治とインターネットを巡る「今」が分かる。

選挙は当選してしまうとそれまでのことはどうでも良くなる人が多いけど(そういえば昨日のTV東京では当選した瞬間に「これから次の4年間へ向けた選挙戦の始まりです!」ていってる人がいたな。その前の特集でこんな政治家はいやだ!って感じで「選挙のことしか頭にない政治家」っていうのがあっただけにスタジオ失笑、というw)、選挙が終わった今のタイミングだからこそ今回の総括と共にインターネットの選挙への活用・法環境整備について真剣に考えるべき。幸いなことに半年とちょっと後には参議院選挙がある。この千載一遇の機会を逃したら本当にネット選挙なんていうものは未来永劫日本に根付かないんじゃないかな。世耕さんとか頼むよホント。生保不正受給なんかを追うのがあなたの仕事じゃないよ。

最後に。父親似選挙のあとに聞かれたこと。「お前達の世代は何を重視して選挙に行くんだ?我々世代は経済のことだけど」という話。それは僕らだってもちろん経済だろうと思う。ただ、僕達の場合は寄り自分たちの生活にフォーカスしている育児環境とか(子供どころかそれ以前の問題なのは承知しているからつっこむなよ)日々の暮らしがどうなるかという話だと思う。そういうのとか含めて、政党の政策が自分たちの世代を念頭に置いているかどうかについて、僕は年を追うごとに敏感になっている気がする。だから、これからはもっと考え、話をしよう。