たにみやんアーカイブ(新館)

音楽について何か話をするブログです

2021年12月に聴いてよかった音楽

忙しかったので1月に書けなかったけど、ひとまず去年の分をきちんと消化。簡素ですみません

 

パスピエ「ニュイ」

ここまでのシングル全部良かったので期待してた。まあ期待通りって感じかなー。もうちょいなんか欲しかった気もする

 

アナログフィッシュSNS

基本的には近作の傾向の延長上だけど、タイトルからもわかる通りより今の時代を移してるかのような作品。好き。

 

橋本絵莉子「日記を燃やして」

英語でアクセスするとタイトルが「Burn a diary」になるのがなんかかっこいい。アルバム1曲目の冒頭から橋本絵莉子というミュージシャンがオンリーワンの存在であることがわかる。

 

(sic)boy「vanitas」

KMとのコンビで知られる(sic)boyの単独名義でのアルバム。がっつりKMと組んで音作ってる中で特筆すべきはギターサウンドがかなり入り込んでること。lyrical schoolにKMが提供してる「The Light」との繋がりを感じられる。

 

それでは1月分をまた遠くないうちに。

 

 

2021年マイベストディスクトップ20

先日のソングトップ10に続き、アルバム単位でのベスト20をまとめてみました。アルバム聴きする旧世代の人間なので、ベストソングよりベストアルバムの方がサクサク選べるんだよね。

過去のものはこちら。

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年

自分的にどういうアルバムを選ぶかについては選考基準的なものがあるので書いておきますね。ちなみにこれは毎年の使い回しです。

 

個々の楽曲:当たり前だけど収録曲が良いと思うかは超大事。ちなみに歌詞やメロディにあまり関心を置いておらず(もちろん強烈なインパクトがあれば覚えるけど)どちらかというとアレンジ・ビート・あと言葉を音にはめた時の気持ち良さみたいな方を重視。
構成の妙:つまるところ曲順。個々の良くても、明らかにかみ合わせの悪い並び順になっていたりしてるとつらい気持ちになります。
成長性・進化:アルバムというのはシングル以上にそのミュージシャンの一定期間における活動のまとめというような色彩を持つと思うわけ。だから、やっぱり前より良くなってほしいしマンネリ感や成長が見て取れない感じを見ると「惜しいな」と思っちゃう。
時代性:「この2021年に鳴るべき音か」とかいうけどハイパー主観に満ちた要素。どちらかというと懐古的表現やちょっと前の焼き直し的な作品に「この時代にこれかよ!」みたいな減点要素に使ってしまってる気もしなくもなく。

それではどうぞ。順位は結構ノリでつけてます。

 

20位:ずっと真夜中でいいのに。「ぐされ」

19位:Coccoクチナシ

18位:aiko「どうしたって伝えられないから」

17位:くるり「天才の愛」

16位:和田彩花「私的礼讃」

15位:mekakushe「光みたいにすすみたい」

14位:アナログフィッシュSNS

13位:中納良恵「あまい」

12位:Hiatus Kaiyote「Mood Valiant」

11位:Official髭男dism「Editorial」

10位:Porter Robinson「Nurture」

9位:Homecomings「Moving Days」

8位:小袋成彬「Strides」

7位:lyrical school「Wonderland」

6位:橋本絵莉子「日記を燃やして」

5位:CHAIWINK

4位:Arlo Parks「Collapsed in Sunbeams」

3位:土岐麻子「Twilight」

2位:ザ・なつやすみバンド「NEO PARK」

1位:YUKI「Terminal」

YUKIのアルバムは初っ端から良かった。時代がどうとかそういうのでなくやっぱりつかみって大事だよねという当たり前の原則を再確認した。土岐麻子のアルバムもだけどアルバム先頭曲のイントロ〜歌い出し、大事。

ベストソング書いた時にも思ったんだけど全般的に保守的な選出になった気がする(ベストソング側の方がその傾向はより顕著だけど)。これは在宅勤務主体で打ち合わせバンバンしてて音楽聴く暇があまりなかったというところが大きいように感じる(決して老化ではない、決して……)。

そんな中でやっぱり前作からの上積みが感じられた(というかスタイル模索してた中で解を見つけた感のある)CHAIやHomecomingsのアルバムは好印象。あと新顔としてはArlo Parksとnekakusheあたりか。あやちょのソロ作も良かった。

ちなみに上位はかなり団子で順位付けには苦労した感。全体的な本命不在感というものが個人的にあったんだけど、そもそものリスニング時間が減ってる中新譜の数が減らないので全体的に消化不良になってしまったかも。

とはいえ今年出た音楽がダメかっていうとそんなことはなくて日々良いものが出てるなあと思わされるので来年はもっとたくさん新しいものに触れたい。

それではみなさん、よいお年を!(唐突)

2021年マイベストソング

さて、いよいよ年の瀬ということで今年の振り返り。毎年その1年に聴いた音楽の中から良かったものを選ぶということをしているので今年もやろうと思います。まずは曲から。過去のはこちら。

2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年

基本アルバム単位で聴く屋さんなので曲単位でのベスト選ぶのに苦労してて今年も10個リストアップすることすらできず。外出時間の減少により外出に伴う音楽リスニング時間がググッと減って、仕事も打ち合わせ主体だったりしたのでなかなか聴けずでした。そんな中でも印象に残った9曲はこちら。なおほとんど歌詞は重視してません。

 

順位はつけてません!

 

lyrical school「Fantasy」

「今の5人のlyrical school」を余すところなく表現している楽曲。元々ファンで今も親交のあるRachel(chelmico)によるラップの調子がきちんと5人全員にフィットしてるし、タイトな感じとかわいいところを上手くミックスさせてるのが良い。

 

星野源「創造」

自分が彼同様に「任天堂のゲームに育てられた」人間だから補正が入ってしまうところは否めないんだけど、任天堂のさまざまなゲームの要素を歌詞やサウンドに落とし込んだ上で、その文脈と切り離しても普遍的なポップソングとして機能する最上級のリスペクトソング。

 

ザ・なつやすみバンド「Trinos」

サビのメロディが郷愁を誘う大賞2021認定です。

cero 「Nemesis」

ceroについては毎回出す曲が期待を上回ってくれてありがたい。今回はコーラスも重ねてちょっと静謐な感じのミニマルなコーラスワークから始まる流れなのが「Nemesis(罰を司る女神)」のタイトルとマッチしてる。

 

POLTA「Myself」

POLTAのミドルテンポ楽曲、好きなんすよね。無駄に明るかったりせず等身大で聴けるのが良いのでこれからも好きなバンドです。

 

ばってん少女隊「わたし、恋始めたってよ!」

ばっしょーはリリスクと7月に対バンやった時の「Dancer in the night」がめちゃくちゃ気に入ってそればっか聞いてたけど他はまあ普通ねって感想だったのですね。しかしこの曲はすごく気に入った。細かい刻みのビートに歌い出しのエフェクトかかった声が突き刺さった感じ。ライブで見てみたい。

 

サカナクションプラトー

サカナクションはある程度バンドの個性みたいなものはありつつも個々の楽曲のアレンジは結構バリエーションあって、最近その辺がさらに進化してるような感がある。イントロのドラムのパターンとか意外感あって好き。

 

花澤香菜「Moonlight Magic」

君は私とどうなりたい!?って花澤香菜さんに聞かれたらどうすればいいのよ。

 

上坂すみれ「生活こんきゅーダメディネロ」

上坂すみれ×ヒャダイン電波ソング、今まで誰も考えてなかったのが意外すぎるくらいに大ハマり。聴いてて爆笑してしまう。好き。

 

駆け足で紹介してきました。明日にはベストアルバム上げたい。順位はこれから決めます。

 

2021年11月に聴いてよかった音楽

いよいよ今年も終わりそう!

 

Silk Sonic「An Evening with Silk Sonic」

まず座組みがずるいんだけどみんな大好きなR&B最前線って感じ。少し保守的な気もするけど聴いてて気持ちいい音なんすよね。

和田彩花「私的礼讃」

アンジェルムのリーダーだったあやちょのソロ。ハロプロって音も歌唱法も独特なんだけどその感じが全くなくて驚き。少しか細い感じの歌声でインディポップっぽい楽曲でかなり好み。バンドメンバーの経歴見るとなるほどなんだけどそれ以外の人による曲も含めきちんと統一されたテイストになっているのが良い。

 

土岐麻子「Twilight」

トオミヨウと組んでからの土岐麻子作品はどれも良いんだけど今回も好きな感じ。アカペラとクラップだけで始まる1曲目「ソルレム」からして意表を突いていてよい。

 

ROTH BART BARON「無限のHAKU」

ロットのアルバムは毎回すごい音像というか、神聖な感じとオリエンタルな感じと色々ミックスされてて面白い。無機質なビートが印象的な1曲目「Ubugoe」、イントロのストリングスが印象的な「霓と虹」などギミックがあるわけでないけど存在感のある曲が多かった。

 

 

そんなわけで程なく年間ベストを発表します〜。でもまだ何も書いてないしリストアップすらしてません!

 

2021年10月に聴いてよかった音楽

もうすぐ年の瀬……!待ったなし!

 

折坂悠太「心理」

なんやねんこれ!みたいな気持ちに聴いててなった。元々語りが歌の中に入ったりとか民謡ぽさがあったりとかする不思議なテイストのミュージシャンなのは前作「平成」でわかってたけどますます不思議になった気がする。興味深くて聴きたくなる。なお折坂悠太と中村佳穂が最近一緒にモーニング娘。の「ザ☆ピ〜ス」を歌っている動画がYouTubeに上がってるのでまだ見てない人は見てほしい。

小袋成彬「Strides」

一曲目の歌詞からもわかるし普段の立ち振る舞いとかからもわかる露悪的なキャラに辟易とするところはあるんだけど音楽としての気持ちよさは図抜けているっていう感想。

The Beatles「Let It Be Special Edition」

2009年のリマスターと比べても格段に音が良くなっていてびびる。「I Me Mine」なんかドラムの音がかなりクッキリして聴きやすくなってたりとか。聴き比べ用のプレイリスト作ってみた理とか、とにかく深掘りしたくなるのは自分にとってビートルズが「基準」だからだなあと改めて思わされる。

the piggies「The GARDEN」

割と王道なガールズバンドの音って感じだけど最近そういうの少ない感じがしてただけに新鮮な印象もあったり。1曲目の「スタートライン」の短いイントロからの歌い出しのメロディの馴染みの良さとか好き。

D.A.N.「NO MOON」

 

D.A.N.といえば基本の音はシンプルだったりドラムも繰り返しのパターンが多かったりの中から独特なグルーヴを生み出してくミニマルサウンドの匠みたいなバンドというイメージだけど今回も大変良い。1・2曲目のスティールパンの音が浮遊感を醸し出してたりしてて大変好み。

 

 

年末は1年の振り返りとかするので11月分は早めに出すよ!企画倒れじゃないよ!

2021年9月に聴いて良かった音楽

今年ももう3/4が終わった…だと!?因みにこのブログの更新もだいたい月の3/4終わったあたりで公開してます。

 

藤原さくら「SUPERMARKET LIVE 2021 at 中野サンプラザ

リリースは8月だったんだけど9月になってから聴いてみて、すごく音の鳴りや声の響きがよくてうっとり。直近の開催だった日比谷野音でのライブにも行きました。良かったね〜「WAVER」が特に好き。

 

 

FNCY「FNCY BY FNCY」

実力者たちのラップトリオ。前回はG.RINAさんのラップが少なめだった感もあるけど今回は増えてよりマイクリレーの気持ちよさが増した感じ。みんな当たり前に上手いから聴いてて爽快感がすごい。好き。

 

上原ひろみ「Silver Lining Suite」

フジロックでもやっていた弦楽カルテットとの共演アルバム。ピアノ演奏で弦楽器を操っている感じがしてカッコいい。勢いがすごいのでジャズとかなんだとかあまり考えずに聴けるのでオススメ。

 

佐藤千亜紀「KOE

バンド時代にはなしえなかったかもしれない彼女らしい歌といえる作品。ボーカルだけ20秒の出だしから始まる「Who Am I」はじめ前半のざらっとした感じが好き。

 

武藤彩未「SHOWER」

彼女の作品の中で一番今っぽさとレトロな部分のバランスが一番いいのかもって感じた。筒美京平松本隆のトリビュートが出て80年代歌謡が再注目されたり他方その辺り参照したシティポップやフューチャーファンクとかがいちジャンルを築いている今が彼女にとって一番いい時代なのかもなって思う。

 

PUFFY「THE PUFFY

最初の方で今風アイドル的なパワーポップだったりKPOPみのあるダンスポップとかやっときながらなんだかんだ2人の声が乗るとPUFFYになるんだなあという感動がある。

 

V.A.「What a Wonderful World with Original Love?」

オリジナルラブのトリビュートなんていい曲しかないじゃんだし参加してるミュージシャンも最高…なんだけど椎名林檎が自身名義と東京事変で2回出るくらい好きを前面に出してるのが超良い。個人的には1曲目の原田知世「朝日の当たる道」が原田さんのいつもの歌声よりスモーキーな感じが出ててすごく好き。

 

 

今年ももうあとわずかですなあ…いやはや。

2021年7月・8月に聴いてよかった音楽

7月はあんまりなかったので8月とまとめました。

 

SMTK「SIREN PROBAGANDA」

石若駿率いるハードコアジャズバンド(といえばいいのか?)の新作。これまでの作品と比べるとゲストをフィーチャリングした曲が多くあるんだけど1曲目の「Headhunters」とか声という楽器感があって面白いな〜って思う。

 

 

Billie Eilish「Happier Than Ever」

世界中で大ヒットしてグラミー主要4部門総なめした次のアルバムは前回のダークな雰囲気から打って変わっての穏やかな曲調中心。すごく落ち着いて聴ける感じになっている。

 

 

ザ・なつやすみバンド「NEO PARK」

この夏一番聴いたアルバムかもしれない。「Trinos」のサビあたま「サヨナラしたくないよ〜」の歌メロは無形文化財認定したい。夏の夕暮れに野外で聴きたい音がたくさん。好き。

 

 

Official髭男dism「Editiorial」

ヒゲダン最新作はサビのハイカロリー感とサウンドのスケール感がマシマシ。というか1曲目「Editrial」のコーラスワークでもう「参りました!」って思ってしまう(早い)。力入りまくってる作品だけどプロモーションの方も凄くてApple Musicで開いたらジャケットが動いていたw

 

 

あっさり目でした。夏はあまり色々聴けなかった…