このブログを読んでたり僕のTwitterアカウントをフォローしてる人にとっては周知の事実だけど僕はlyrical school、通称リリスクの大ファンだ。ところが今年の2月を持ってオリジナルメンバーの3人が卒業して、春から新メンバー加入の上新体制として始動。卒業メンバーの中に推しがいたこともあり、しばらくはまあたまに行くかなくらいの感じでいたのだけど先月のニューシングルリリースイベントやらTIFやらを見てるうちに「これはなんかすごいことになっているのでは……!?」という気持ちになってきたのでそこについて記しておきたい。
一番最初に言いたいことを言っておく。新体制のリリスクをぜひ見てほしい。というか悪いこと言わないから見ておいた方がいいと思う。
●より「ヒップホップアイドル」へ
新体制になって何が変わったかを理解するには現物を見るのが一番だ。というわけで早速動画投下。
つい最近のTOKYO IDOL FESTIVALの動画だ。見たからわかってると思うけどいくつか変わったポイントを指摘したい。
- 入り方が「YOYO!」みたいな感じになっている。アイドル然と元気よく走ってピシッみたいな感じに敢えてしていない。
- 最初にハードコアっぽい感じの出囃子。しかもわざわざサングラスかけてw(ちなみに物販で売ってる)
- メンバーのアドリブや自由な動きが増えてる。全体的にダンスで揃えようとかそういうことはあまり志向していない(ただしメンバーのダンススキルはそれなりにあるので見栄えはきちんとしている)
また、衣装にタグがついているのもギャングスタラップの人たちがやっていたことのオマージュ(因みにその行為自体は用途にも由来にも諸説ある模様)。リリスクはヒップホップとアイドルのバランスの最適解を常に探っているけど、それが今はここということであり、新メンバーの加入が「ヒップホップっぽさ」を強める働きをしているようだ。
アドリブなんかが増えたこともいい意味でライブに不確実性をもたらしていて、次は何が起きるのだろうというワクワク感をもたらしてくれる。例えばこんな風に。
TOKYO IDOL FESTIVAL2017 lyrical school ラップとパフォーマンスで魅せ、曲中にバナナも食べる自由度の高いステージ - otoCoto
ヒップホップアイドルユニットlyrical school ステージ上でメンバー同士がキスも @JAM EXPO事前イベントレポート - otoCoto
メンバー同士が抱きつきあったりしてるシーン(主にhinakoが仕掛ける)も結構あるんだけど、個人的にはメンバー同士のいちゃつきに清竜人25を思い出すところもあったり。ありがとうございます。
楽曲もこれまでの鉄板だったパーティーチューン以外によりシティ感のあるヒップホップが出て来たりしている。「Concrete Jungle ~Boy meets Girl~」もそうだし、未発表曲「つれてってよ」なんかは長いバースが初期tengal6を彷彿とさせる。
●+αをもたらす新メンバー、強みを伸ばす既存メンバー
魅力的な個々のメンバーの話もしておきたい。実際に見ると僕が書いている何倍も魅力的な子達であるということは保証する。みんなかわいいのでそこについては特に記載しない。
risano
ずっとダンスをしていてロサンゼルスに2年半ダンスのために留学しており英語もなかなかな彼女。バックダンサーとしてアリーナクラスのコンサートにも出たことがあるという経歴を持つ。貴重な低音ボイス担当。ライブの元気・盛り上げ担当。絵は画伯。
yuu
risanoと一緒のダンススクールに通っていたという彼女。声がほんわかしていて曲に独特のフレーバーをもたらしている。現体制唯一の関西出身。写真撮影時にやたらと口を歪める(通称ちょけ顔)。私服がめちゃくちゃガーリーでペンギン大好き。
hinako
今までリリスクにいなかったタイプの女の子だ…!!hime同様大学生。minan曰く「勉強できる」そうで、大学の課題などで大変な中リリスクとの両立を頑張っている。小さい頃からチアダンスしてたということでダンス素養十分。しかしながら彼女の最大の魅力は自由なこと。アドリブ的な動きも彼女が一番多い。ステージ上からかわいいを存分に時には暴力的に振りまく大胆なステージングが楽しくて目が離せない。宣伝のために動画を自分で編集して流したりと、多才な側面も。
minan
元々歌唱面でグループを引っ張る存在だったわけだけど、現体制移行に伴いリーダーに(まあそんなにそのことを押し出してはいないけど)。パフォーマンス面・精神面双方でメンバー達を支える存在。頼れるお姉さん。ということだけどメンバーの証言によると色々かわいらしいエピソードが…
hime
新メンバー加入しても変わらず最年少のhimeさん。両親がともにヒップホップ好きでずっとヒップホップに慣れ親しんで育ったサラブレッド(詳しくはこちらの動画の4:30からをチェックだ)。今のライブの構成なんかもhimeの提案が取り入れられてできていたりする。現体制になってから大好きなリリスクを自分が引っ張っていきたいという自覚が強まったのかアグレッシブな発言が目立つ。リリスクのエースとしてさらにグイグイいってくれることを期待してやまない。
新メンバーが入っても根本はブラさず、新しい要素を加えてダイナミックに動いていくリリスク。今またとても面白い時期に来ていると思う。ぜひ見て欲しい。8/15には代々木公園でNegiccoとのツーマンライブ(みんな大好きな無料)があるしね!
みんなで夏最高と叫ぼう!
夏が終わって秋になっても色々変化していくんだろうなあと思うともっとリリスクの主催ライブ、イベントやってほしいし音源もガンガン出してほしいという気持ちが強まる。期待。
追記(2017,08,15)
8月15日、代々木公園でのNegiccoとのツーマンライブに行って来た。この日のことは絶対書き残しておかないといけないと思ったので書く。なお興奮したまま書いているので文体が変わっていることに注意。
最初に今回のライブのタイトル「Avec Summer Breeze」に使われている「Avec Summer」から(因みにNegiccoは「Summer Breeze」をやらなかった)。その後ぶち上がり曲「Maybe Love」を投下していつもの感じでアゲて行くのかなと思ったら、そうじゃなかった。「Maybe Love」終了とともに突然ゴリゴリでドープなトラックが鳴り響き、risanoやhimeが煽る煽る。まさかの今回初披露の新曲。タイトルはわからないけどコールアンドレスポンス多めな騒げる曲。突然の展開に驚くオーディエンスに対してminanが「もう一曲いっとく?」。なんと初披露新曲はもう1つあったのだ。誰も想像してなかった展開を見て呆気にとられているうちに2曲終了。落ち着いたトラックが流れ、自己紹介&MCタイムかな、と思った。そうだったんだけどそうじゃなかった。引き続きhimeがラップし始め、そのままラップで自己紹介コーナーを先導。各メンバーの名前を呼び、それに対してメンバーが客席を煽りつつコメントしてく感じ。hinako「イェー!!おじぃ見てるー?ちゃんとネギ持って来た〜〜??」この子最高かよ。yuu「今日は楽しんでいこう〜〜!!」いつものふわっとした感じではない力強い声。この子はこんな声も出せるのか。risano「ハーイ、risano先生だよ〜」自分で言った!笑。そこから「Concrete Jungle」「つれてってよ」と新体制の曲を披露。これは素晴らしい蛮勇だ。「今のリリスクはこうなんだぞ!」ということをパフォーマンスで強烈に説明。そしてなにより直近(3日前)のライブからすらまたアップデートされている。なんていう成長スピードの速さなんだろうと思わずにはいられない。
前半部分が終わっていよいよ後半戦かなと思ったところでまたトラックは鳴り続けている。そこでhimeが「2・0・1・7・8・1・5」と今日のツーマンのことを書いたラップを披露して、そのままラップの中に組み込む形で次の曲を紹介。「サマーファンデーション」。その流れが美しすぎて、その後についてはずっと楽しく踊り声を上げていた記憶しかない。「サマーファンデーション」「そりゃ夏だ!」「プチャヘンザ!」「PARADE」「FRESH!!!」「夏休みのBABY」「photograph」とあっという間すぎた。こんなにやったのか(メドレーだからはしょった部分もあったり)。なによりサマーファンデーションまでの構成がすごくよかったのでものすごく引き込まれた。この後対バン企画を9〜11月に行うこと、12月に恵比寿リキッドルームでワンマンライブをすることを発表。ここから一気に上がっていくぞ、という気概が感じられる素晴らしいライブだった(晴れていたらこれがもっとたくさんの人の目に触れていたわけで、本当惜しいなあという思いもある)。この日のライブを見て、僕がここに書いたことは間違っていないことを確信した。というか、むしろそれ以上に行くのではないかという気すらしてきた。ますます目が離せない。自主企画イベントは全部行きたい。いや、行く。
もう一度言う。今こそ新体制lyrical schoolを見てほしい。いや、見るべきだ。