たにみやんアーカイブ(新館)

音楽について何か話をするブログです

2019年10月に聴いてよかったCD

先月の反省から今回は早くやる。というか序盤に書ききらないと週末は全て遠征とかで予定が埋まってしまってるわけでな…

 

the chef cooks me「Feeling」

超名作「回転体」から6年(そんなに経つんですかと書いて驚く)。前作は当時のシティポップムーブメント(らしきもの)に沿っていたかのような華やかな楽曲が主体だったけど今作ではそこからの伸びを感じさせつつもしっとりした感じの楽曲が増え!なおかつボーカルエフェクトも随分使われてたりなどで今っぽくなってて色々ありながらもバンドは前に進んでるんだなって思わせてくれる。

Robert Glasper「Fuck Yo Feeling」

クリス・デイヴと久々の共演作。だからかなのかはわからないけど、ドラムの音がめちゃくちゃザラザラしてる。音源自体もセッションそのまま録って出しみたいな感じで全体的にラフな感じ。でもそれがすごくいい。Black Radio二部作より後のグラスパー関連作品の中では一番好きかも。

 

DADARAY「DADABABY」

メロウなメロディラインがとにかくツボ(後で出るインディゴもそうなんだけど川谷絵音はホントそういうのがうまい)。ボーカルの声質とのマッチ加減も良いと思うんですよね。

スピッツ「見っけ」

毎度毎度スピッツのアルバムにはみずみずしさを感じてやまないのだけど、どうしてだろう。これだけキャリアがあって既に大物バンドであることは間違いないけどそれでいて鮮度を保ち続けている。その謎を解くために我々はアマゾンの奥地に向かった…

indigo la end「濡れゆく私小説」

この前川谷絵音氏が関ジャムで「indigo la endの由来はスピッツのアルバム「インディゴ地平線」」って言っててそうなの!って驚いた記憶(今更)。DADARAYのところと感想重なっちゃうんだけど憂いのある曲のメロディがめっちゃ刺さるのだ。

BABYMETAL「METAL GALAXY」

YUIMETAL脱退後の初作品。BLACK BABYMETALができなくなったので必然的にSU-METAL成分が増す。しかしそれでいて個々の曲が強くてアルバムとして存在感がある。インタビューとか殆ど目を通してないのでこの分量でなぜ2枚組なのかは知らない。あと既存曲と性質の似てる曲が多く今後はリプレースしていく形になるのかね……とか思ってしまった。

赤い公園「消えない」

元アイドルネッサンス石野理子をボーカルに迎えて以降初となる待望の新作EP。自分の赤い公園のイメージは「歪なサウンドと凛としたボーカルのコントラストが産む独自のグルーヴ感」なんだけど、石野理子のボーカルは佐藤千明とは違いながらも赤い公園サウンドにフィットしてると感じた。何かが降りてきたモードの石野理子の強さは僕もよく承知してるし一度生で見たいですね。

Kanye West「JESUS IS KING」

ストリーミングで登場したカニエの新作、まさかのゴスペル。ロバート・グラスパーとかクリス・デイヴみたいなジャズミュージシャン達は教会のバンドでまず腕を磨いて見出されるみたいな話を知ってたのでゴスペルとかの教会音楽と繋がり的なのはあるんだろうと思ってたけど、カニエみたいなどヒップホップの人からこういうのが出てくるのは想像つかなかった。きっといわゆる広義のブラックミュージックは教会・キリスト教と深い結び付きがあるんだろうな。

もう11月か。あっという間に年末が来そう。