たにみやんアーカイブ(新館)

音楽について何か話をするブログです

2014年マイベストディスクトップ20 20位〜11位

さて、マイベストソングトップ10も発表し終わったところでいよいよ後編というか本番、今年のベストディスクの発表に移りたいと思います。ディスクというかアルバムなんですが。去年「沢山聴いたら色々良い物があって紹介したい物が多すぎる」という理由でベスト20に拡張したところ、今年はそれでも選びきれなくなって大変困ったんだけどそこは心を鬼にして20位までで切りました。単純に聴いてるものが増えてるからなんですが。

というわけで、基本的なルールは今年発売された邦楽のアルバム(ミニアルバム含む)からの選出。 因みに過去のランキングはこちらからどうぞ。
2010年のランキング 1位:サカナクション「kikUUiki」
2011年のランキング 1位:レキシ「レキツ」
2012年のランキング 1位:cero「My Lost City」
2013年のランキング 1位:tofubeats「lost decade」

それではまず20位から11位(さすがに長いので前編後編で分割するよ)。

20位:the HIATUS「Keeper Of The Flame」

 

HIATUSは1stを買ったけどそこまで惹かれたわけではなかった。しかしこのアルバムは色々と新しいアプローチに取りかかっている感じがして聴いてて面白かった。打ち込みなんかも大胆に入っていたり、今迄ロックで使われにくかったリズムが入っていたりですごく新鮮。個人的にはドラムの柏倉隆史さん(toe)のバンドにおける存在意義が強まった1作なんじゃないかと思ったりして好感。

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19位:UNISON SQUARE GARDEN「Catcher In The Sky」

 

UNISON SQUARE GARDENはとても強度の高いサウンドを放つ、地に足の付いたロックバンドだ。それは今作でも変わらないどころか更に強度が増している。リスナーの気持ちを高めるのに極端に早いテンポやわかりやすいディスコビートなんか要らないんだ、ということを教えてくれているバンド。どうしてギミックに頼らずスリーピースでいい音が出せるのか。それは静と動のコントラストの付け方がとてもうまいからだと思う。

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18位:ナンバタタン「ガールズ・レテル・トーク」

 

南波志帆という唯一無二の素材をどう活かすか、という観点からすると最高のアプローチの一つ。彼女の声に何を期待するか、というコンセプトがしっかりしている故にこのかわいらしくてポップな作品が登場したんじゃ無いかと思う次第。トータルプロデュースしたふぇのたすのヤマモトショウ氏はすごい才能。お勧めは「恋は倍速」なんだけどYouTubeになくて残念。

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17位:失敗しない生き方「常夜灯」

 

冬にかなり聴いていた。インディポップにアングラ的なノイズミュージックとジャズ風味を投入して混ぜたら面白いのが出来ました。しかもボーカルのけだるそうな歌声がサウンドに妙にマッチしているのがとても良い。

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16位:原田知世「noon moon」

 

原田知世さんを聴くのはpupa以来。NHKの「SONGS」出演しているときも見たけど、声がすごく良いよね。かつてはトーレ・ヨハンソンともコラボしてたりで音楽活動には昔から力は要っているけど、今作はどことなく郷愁を感じさせるサウンドに仕上がっている。

https://www.youtube.com/watch?v=JW4KqhLJx5wwww.youtube.com

15位:aiko「泡のような愛だった」

 

aikoはいつも面白い歌を作る。「明日の歌」なんかは「明日が来ない歌」で、タイトルがもたらすイメージとは真逆のものだ。「Loveletter」なんかはアジカンみたいな失踪系ギターロックで彼女のパブリックイメージとは違うところにある曲だったりするし、昭和歌謡っぽさのある「遊園地」なども面白い。そういった意外性とバラエティに満ちた曲達がaikoの歌としてすんなり入ってくるんだからホントこの人の作る曲は面白い。

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14位:tofubeats「First Album」

 

今年もこの人の楽曲でハッピーな気分になることが多く、大変感謝する次第。アルバム自体は歌モノが増えてより直球のJ-POPになるかなと思ったらきっちりミニマルなインストを入れてきたりパラパラを入れてきたりするところがニクい。これでリリスクを丸ごと1曲フィーチャーしてくれたらもっと順位上にしたんだけどな!(私情)

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13位:竹達彩奈「Colore Serenata」

 

花澤香菜豊崎愛生と並ぶ楽曲派アイドル声優みたいな感じになっている竹達彩奈の2ndアルバム。声優さんのアルバムって本人の上手さを見せるためか色んなジャンルに手を出しまくって結果散漫になってるものが結構あるように感じたんだけど、竹達さんの場合はとりわけ声の個性が強いので自ずと楽曲の方向性は絞られてくる。それが逆に統一感の取れたアルバムを作るのにプラスに作用していると思う。前作も良かったけど今作はより良い。TGMX提供の「週末シンデレラ」、赤い公園提供の「クレンジングラブ」、サンボマスター山口隆提供の「永遠にキミのことを愛したいと言わせて」など初のコラボも基本的に上々(特に「永遠に〜」は凄い)。ライブも行ったけどかなり良かった。というか沖井さん作の「プリンセスの脱走計画」とか含めてライブのために作られたアルバムと言っていいかも。前作以上にお勧めです。

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12位:東京女子流「Killing Me Softly」

 

なんだかんだでちゃんと女子流のアルバム聴いたの初めてなんだけどすごく良かった。シックな感じの表題曲「Killing Me Softly」やブラックミュージック感が効きまくってる「pain」とかアルバム曲がすごく良かったしシングルも流れの中にしっかりフィットしていて聴きごたえあった。イントロが比較的軽快な「十字架」が面白かった。

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11位:Silent Siren「31 Wonderland」

 

青文字系モデル達が結成したガールズバンドによる2ndアルバム。とにかくこの子達の特徴は「曲がかわいい」こと。チャットモンチーSCANDALのように骨太なサウンドではなく比較的爽やかなバンドサウンドでそこに載せた世界観は徹底的にガーリー。そういう観点からするとめちゃくちゃまとまりが良い。プロデューサー(男性・元メンバー)の手腕が冴えまくってる。どこかで見たいなあと思いながらいたら関東近郊のライブハウスツアーは軒並みソールドアウトしてて来年早々に武道館。いやはや……

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さあそんなわけで20〜11位はこんな感じでした。トップ10もほとんど間を空けることなく出す予定です。お楽しみに〜。