たにみやんアーカイブ(新館)

音楽について何か話をするブログです

2020年6月と7月に聴いてよかった音楽

6月少なかったのでまとめました。決して面倒だったわけでは……

 

 

シバノソウ「あこがれ」

かき鳴らし系ギターポップに少し低いけどやや透明感を含む声が響く。なかなかいいバランスで調和してるように思う。あと最初の曲のイントロが30秒近くあるのが時代に逆行してて良い

ふたりの文学「曲集」

電子ピアノの音が印象的なまったりとしたポップスに少しけだるい感じの声質のボーカルが混ざり聴いてると緩やかな気持ちになれる良ポップス愛好家の皆さんにはマストな一枚。もっと聞きたいしこれはライブでも観たいですな…

 

佐々木彩夏「A-rin Assort」

問:このアルバムでは何回「あーりん」って言っているでしょうか。数えようとして断念しました。曲の半分くらいがヒャダインな訳だけど個人的にはもっとめちゃくちゃやってほしかった笑

RYUTIST「ファルセット」

蓮沼執太による前衛的な1曲目「GIRL」からアイドルミーツポップス組曲「ALIVE」の大作感が凄まじく、この後の楽曲も軒並み良いんだけどまずこの二つのインパクトがとても強い。後半は沖井礼二・北川勝利・清浦夏実・ikkubaruとこれまたその筋の人にはたまらんラインナップを揃え、期待にそぐわぬ楽曲群。

 

デリック・ホッジ「COLOR OF NOIZE」

デリック・ホッジといえばロバート・グラスパー・エクスペリメント及び関連プロジェクトにおけるベーシストなわけだけどソロだとジャズっぽさもありスピリチュアル感もありでかなりバラエティとボリューム感に満ちた曲達を出してくれてる。夜に聴きたい。

 

イヤホンズ「Theory of evolution」

声優ユニットイヤホンズ の3rdアルバムは「進化論」の名が表す通りの実験的かつ野心的な新曲群と珠玉のリアレンジ楽曲達からなる渾身の作品。まずインタビュー音声をサンプリングして楽曲化した「記録」、そして生活音や環境音にポエトリーリーディングを交えた「記憶」。この2曲だけでももうお腹いっぱいだけど「背中のWING!!!」「わがままなアレゴリー!!!」といったリアレンジ曲も光る。そして2つの合唱曲を並行再生して一つの楽曲にする「循環謳歌」。おかしいでしょこれ……ってなったところで最後にデビュー曲のリアレンジ「耳の中へ!!!」。元Hysteric Blueの楠瀬タクヤ所属の月蝕會議によるリアレンジはどことなく「春〜Spring〜」の面影を感じる。声優の「声」を最大限に活かしきった、アートとポップの総取りをしてる今年の大本命作品。

 

というわけで来月もよろしくです。