2017年マイベストディスクトップ20
さて、楽曲ベスト10に続きアルバム単位でのベスト20をまとめてみました。毎回思うけど曲の方が母数多いのに選出少ないの不思議だなあって思ってたけど前回のエントリで答え書いてたわ。基本アルバム単位で音楽聴いてるから曲単位で印象に残るのは相当なものなんだ、という話で。配信が普及してアルバムという単位が解体されたみたいな話はよく出回っており、僕は旧世代側の人間なのかなとか思っちゃう。歳はとりたくないもんだな。なんの話だっけ。
過去のものはこちら。多くなってきたので何が1位かは省略するから、各自の目で確かめてくださいね。
2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
アルバムの場合はシングルに加えて追加の選考基準があるのでそれも書いておきますね。
構成の妙:つまるところ曲順。個々の良くても、明らかにかみ合わせの悪い並び順になっていたりしてるとつらい気持ちになります。
成長性・進化:アルバムというのはシングル以上にそのミュージシャンの一定期間における活動のまとめというような色彩を持つと思うわけ。だから、やっぱり前より良くなってほしいしマンネリ感や成長が見て取れない感じを見ると「惜しいな」と思っちゃう。
時代性:「この2017年に鳴るべき音か」とかいうけどハイパー主観に満ちた要素。どちらかというと「この時代にこれかよ!」みたいな原点要素に使われてしまう気もしなくもなく。あくまでも、自分にとってのジャストフィット感でしかないことは強調しておきたい。主観だ主観!!
というわけで、そういった観点から選んだと言われている20枚はこちらです。コメント入れるのはトップ10から。
20位:chara「Sympathy」
19位:CRCK/LCKS「Lighter」
18位:MONDO GROSSO「何度でも生まれ変わる」
17位:パスピエ「&DNA」
16位:ねごと「SOAK」
15位:吉田ヨウヘイgroup「ar」
14位:思い出野郎Aチーム「夜のすべて」
13位:かせきさいだぁ「ONIGIRI UNIVERSITY」
12位:SHISHAMO「SHISHAMO4」
11位:Emerald「Pavlov City」
10位:さよならポニーテール「夢見る惑星」
久々にさよポニ聴いたけど、前は淡々としていたポップスって感じだったのが緩急つくようになって、アルバムとしてのまとまりも良かったし昔よりきちんと耳に残るようになったし、聴いてかなり満足がいった。
9位:indigo la End「Crying End Roll」
個人的には今までの川谷絵音ワークスの中でも屈指の出来なのでは、と感じた。ドラムがいろいろ工夫されて一辺倒な感じになってないしメロディもとても良い。
8位:Special Favorite Music「Royal Blue」
年初に一度ライブで見た。このバンドについては、「音が豊かなポップス」って感想。ただホーンズと何が入っているからってわけではなく、アンサンブル自体に一般的なロック・ポップスのバンドと少し違うものを感じる。
7位:ものんくる「世界はここにしかないって上手に言って」
ジャズとポップスのどっちでもあり、どっちでもない感じがすごく好き。ライブも行ったけど、なかなかにしてパワフルで良かった。
6位:Base Ball Bear「光源」
ベボベはインディーズの時から聴いてたけど、なかなかここ数年マンネリ感があったところを、メンバー脱退というピンチをチャンスに変えて1段階上のステージに進んだ印象を受ける。こいちゃんの歌い方も少し変わったかな?
5位:Maison book girl「image」
ブクガは今まで全くのノーマークだったけどこのアルバムは凄まじく良かった。独特のリズムとスピード感とサウンドで一気に世界観に浸れる感じがすごく良い。
4位:SUSHIBOYS「NIGIRI」
リリスクの自主企画に出演発表されるっていうから聴いたらトラックは洗練されてるわコミカルでスキルフルなラップだわでかなり気に入った一作。今年のめっけもん。ライブも楽しかった。なお、CDは500枚程度しかプレスされていないのでプレミアもの。
3位:SKY-HI「SKY-HI Tour 2017 Final "WELIVE" in BUDOKAN」
ライブアルバムだけどこれがランクイン。スタジオアルバムよりも音の・ボーカルの圧力や凄みが桁違いで、このアルバムのライブの翌日に自分がVIVA LA ROCKで見たときの衝撃的な体験が思い出された。ライブアルバムとして今までで最高のものでは?
2位:土岐麻子「PINK」
土岐さんのメジャーデビュー後のアルバムの中では1番好き。インディーズのときの「Debut」が最高であったことは揺るぎないけど、いろいろサウンド的にも新しいトライをしててそれが効果的に作用しているように感じる。
1位:阿佐ヶ谷ロマンティクス「街の色」
めちゃくちゃ耳に馴染む楽曲群だった。最初から最後まで落ち着いて聴いていられる歌たち。ライブも1度行ったけど、演奏もしっかりしていてもっと聴かれてほしいグループだなと思った次第。トータルで一番いいなと思ったので優勝。
ざっくりとした総評みたいなもんだけど、今年はいいアルバム自体たくさんあったけどシーンとしても個人としても「本命不在」を感じてしまった。このランキングは1位〜6位くらいまでの差はかなり小さい。良いことなのか悪いことなのかはよくわからないけど、いい音楽がたくさんある状態であることは好ましいことなので、来年以降もいろいろ聴いて楽しんでいきたいところ。
それから、トップ20は全てApple Musicで聞いた作品。「ストリーミングで聴いた作品は印象に残らない」みたいなこと今でもいう人いるけど、9割以上これで聴いているので全部平等です。笑。CDを買っていないということはないです。配信でない作品をライブ会場の手売りで買ったりとかね。
そんなわけで来年もよろしくです。なお、例年年初にやっていたCDJ振り返り記事ですが、なんと10年ぶりくらいに行かなかったためやりませんのであしからず。それではよいお年を。