2010年5月21日は日本のものづくりの命日

今日朝起きてtwitterを見てびっくり、そんでもって日経新聞読んでびっくり、んでまたtwitter見てびっくり。

ソニーとグーグルが提携 ネットTV、秋に発売

トヨタ:米テスラと提携、電気自動車を開発-45億円を出資

どちらも歴史的な提携なのは間違いない。しかし、この二つの発表は、残念ながら、後世には日本企業の歴史的敗北の日として語り継がれるような気がしてならない。この発表に共通していることは、内部構造の最もコアな部分(テレビなら制御系・ソフト、車は駆動系+制御系)は全て米企業が担当することになっているからだ。つまり日本企業はガワだけ作る完全なハード屋さん、というわけだ。

しかもこれが他の三下メーカーではなく、ソニートヨタから同じ日に発表されたわけである。日本のメーカーの中でも、ソニートヨタ・ホンダはやはり別格な訳で、そのうち二つがソフト的な部分はもう無理、と旗を降ろしてしまったわけだ。この事実はあまりにも痛い。これは完全に日本の負けと言っても言いすぎにはならない状況。

思えば日本発の、これまで海外展開に成功してきた製品をなぞらえてみると、ソフトウェアというものは殆ど要素として持ち合わせていなかった。昔の自動車はもちろんのこと、トランジスタラジオ・ブラウン管テレビ・ウォークマン。いずれもソフトなんて殆どない。当たり前の話だが。どれも良いのは機構・設計部分。それ故に社内の技術者序列みたいなのができあがり、比較的若い分野であるソフトウェアなんて物は重視されなかったんじゃないかな、等と邪推してしまう。

いずれにしろ、日本発のイノベーションがこの分野で出てくる可能性というのは大幅に減ってしまった、と僕は思う。

この決断をした両者トップは非常に悩んだに違いない。何しろ「諦める」事を決めることの大変さはここ20年間を通じて日本企業がまざまざと見せつけてきたから。経営判断としては間違いなく正しいが、生きることと引き替えに大事な物を失わざるを得ないことに対して、夏野剛氏と同様、一抹の寂しさと不安を感じざるをえない。