たにみやんアーカイブ(新館)

音楽について何か話をするブログです

2022年2月に聴いてよかった音楽

2月について振り返ります。どこかで2ヶ月遅れになってるのを戻したい。

 

MONDO GROSSO「NEW WORLD」

MONDO GROSSOっぽい夜の音楽でかつ今のトレンドもキャッチアップしてる曲が多く、今回もまさに2022年版MONDO GROSSOって感じでかっこいいのだけどその中でも異彩を放つ齋藤飛鳥ボーカルの「Stranger」。突然のシューゲイザー

 

崎山蒼志「Face To Time Case」

かなりの部分を自分で宅録して作ってるという崎山蒼志(以前テレビでGarageBand使ってるって言ってたね)。良いメロディを作るようになってきたなあというのが第一印象で、石崎ひゅーいやリーガルリリーとのコラボ曲も胸に響いてくるキャッチーさがある。

 

花澤香菜blossom

過去2作くらいではなんか模索してた感じがあるけど今回レーベル移籍を機に原点回帰というか再出発という感じになり過去に楽曲提供してきた人が中心に。おなじみ北川勝利さんがThe Weekendの「Blinding Lights」に倣ってa-haの「Take On Me」をオマージュした「Don't Know Why」花澤香菜の声という素材をフルに使いこなした「Moonlight Magic」、沖井礼二さんの傑作ポップチューン「Miss You」など聴きどころ多数の珠玉のポップスアルバム。

 

Robert Glasper「BLACK RADIO III」

ジャズ・R&Bにおける越境と進化の象徴だった「Brack Radio」のシリーズ最新作が登場。今回はエクスペリメント名義ではないというところに「ある程度フォーマット・スタイルとして定番化した(実験=Experimentではない)」ということなのかも。基本的にはこれまでの基本的なフォーマットの「グラスパーはアルペジオ弾いててドラムがヒップホップなサンプラーの人力再現みたいなリズムを叩く」という曲が多いのだけどエスペランサ・スポルディングとの「Why We Speak」やジェニファー・ハドソンとの「Out of My Hands」など新基軸もあったり。既存ラインでもHERとミッシェル・ンデゲオチェロとの「Better Than I Imagined」はドラムのパターンが強い。来日公演、日程が合わないのが残念だ。

 

竹内アンナ「TICKETS」

会心のアルバムだった「MATOUSIC」から2年ぶりのアルバムは歌のバリエーションがさらに広がっててかつ「一世一遇Feeling」とか「我愛me」とかフックのあるタイトルが目立つ、色々な意味で引きの強い一作。

 

Awich「Qweendom」

自伝的リリックの「Qweendom」から始まる、名実ともに日本語ラップの女王といえるAwichの2年ぶり(かつメジャーデビュー後初)のフルアルバム。先行配信されてる楽曲を筆頭に基本タフで強い女性像が描かているんだけど、後半の「Follow Me」や「44 Bars」などはオリエンタルでしなやかなフロウで二面性が引き立っている。その二面性こそが、彼女が女王を名乗れるゆえんなのかもとか思ったり。

 

3月分もなるべく早めに出しますね。その前後で何か書くかも。