たにみやんアーカイブ(新館)

音楽について何か話をするブログです

iPadでTENORI-ON!YAMAHA TNR-i

何かえらい宣伝くさいタイトルだけど。

TENORI-ONという楽器があるのです。YAMAHA謹製の電子楽器。ボタンを押してリズムパターンを作ってそれを再生するという機械。どんなもんかは、以下の動画を見ていただくとよくわかるかと。

http://youtu.be/N_SjknWet3A_SGwDhKTrwU

なにこれ面白い。僕はクラムボンがアルバム「Re-Clammbon2」で使い始めてから注目してた。NHKホールをダンスフロアにした「Re-Re-サラウンド」、野音ライブで「adolescence」の伴奏に使ったりと、思いっきり使いこなしまくりで、その先進的な感じに魅力を感じたものの、お高い価格(定価10万円、廉価版も5万円)に、まあ贅沢品だよなあということで見送ってたわけです。

しかしながらこれと相性が良いだろうと言われていたiPadiPhoneなどのiOSバイス。これで出来たらいいだろうなあということで互換製品が結構出てきたわけ。でもそんなに良くない。そんな中、満を持して本家本元のYAMAHAさんから公式のアプリが出てきたわけ。

TNR-i App

 

カテゴリ: ミュージック

価格: ¥2,300

まあなんというかこれすごいわ。ということで2日くらい使い倒してみたのでその感想とか何とか。

まず、画面はこんな感じ。

基本的には、真ん中にある水色の光が左から右に動くときに、ぶつかった青いライトの音を出すという仕組み。なので、青いライトをどう配置するかという話。ぶつかるとライトが弾けるようなエフェクトになるわけ。

そんでもって、このパターンを16種類同時に走らせることが出来るわけ。基本どれも16であり、1パターン無いの音の数も16ならば音階の数も16.そんでもって音色のパターンは16×16で256種類。さらにいうと、これらによるひとかたまりのパターン自体を16個保持することが出来るという寸法。 ちょっとわかりづらいかもなので図にしてみた。

こんな感じで使う楽器だ。

さて、もう一度画面。

本家は外側にボタンがあるみたいだけど、iPadは正方形領域の下の余白部分。 R1でレイヤーを、R5でブロックを変える(R2はテンポ、R4は音量)。 L1で音色を、L3でオクターブを変える。他のボタンにも役割はあるのだけれど、これでだいたいいける。

基本的には1個基本パターンを作ってそれを他のブロックにコピーして、手を加えていく感じにすると、変化のある曲が生まれて良い感じ(最初から入っているデモパターンもそんな感じになっている)。

本家の機種との互換性もあって、これで作ったファイルをSDカードに入れてTENORI-ONに差し込めば作った音を再生できる(持ってないから試せないけど)。逆もまたしかりということかな。

とにかく高いTENORI-ONを(iOSバイスのアプリとしては高額な方とはいえ)廉価版の20分の1の価格で買えるのはお買い得といって間違いないと思う。もちろんiPadをアンプに繋げば楽器として使えるはず。GarageBandとのコラボなんかも面白そうだと思う。ただ難を言うと、画面側しか光らない、つまりTENORI-ONみたいに表裏両方光るわけではないので、パフォーマンスとしてはちょっと弱いかも。まあ画面出力という解決策はあるけどあんまりスマートじゃないよねぇ。

ただし!普通にパターン作って鳴らすには画面の下領域でのガイドも充実してるし、マニュアルもあるし(ある場所がすごくわかりづらいけど)、実用に耐えると思う。iPhoneだと画面領域小さいからやりづらいけどiPadならすごく満足できること間違いなし。ちょっとでも引かれたら買うべし!ちょっといじるだけで面白い音が出るよー。

よし、これでRe-Re-サラウンドでも再現するか…って、あれは二つ使うんだよな(笑)。