たにみやんアーカイブ(新館)

音楽について何か話をするブログです

2020年4月に聴いて良かった音楽

在宅勤務になると通勤中音楽聴かなくなるね。まあ仕事中聴けるのですが笑

 

Thundercat「It Is What It Is」

サンダーキャット新作!そういえば去年フライング・ロータスのライブを見に行ったら飛び入り参加してた。ネコミミしてた。それはさておき、ベースがうなりをあげつつジャズ・R&Bなどにとどまらぬ様々なジャンルからの援用など聴きどころが多い。多くて聴くのに体力使う。笑

東京事変「ニュース」

東京事変が帰ってきた!メンバー全員が作曲して椎名林檎が詩をつけるスタイルは解散前最後のアルバム「color bars」と同様であり、サウンドメイキングは「これぞ東京事変」と呼ぶにふさわしい。8年のブランクを感じさせず、連続性を感じさせる。フルアルバムもぜひ作ってほしいなあ。

赤い公園「THE PARK」

石野理子加入後初のフルアルバム。初手「Mutant」がこれぞ今の赤い公園って感じなんだけど一方で「ジャンキー」なんかのように踊れるロックとも言えるような曲を出してきたりでとにかく聴いてて気持ち良い。

kZm「DISTORTION

まず最初のIntro(?)でたまげる笑。基本ヒップホップだけどグランジ味のあるトラックの曲だったり野田洋次郎小袋成彬をゲストに呼んだりと幅広いし一つ一つの曲が面白い。

lyrical school「OK!!!!!」

リリスクのミニアルバムは最新曲ながらライブの主軸になったスーパーパーティーチューン「OK!」にかわいらしさと切なさを合わせ持つリリスクらしさ満開の「Bring the noise」、まさにモダンなトラップチューン「Last Summer」、Kick a Showをゲストに迎えたおじゃれで踊れる「Dance The Night Away」と粒ぞろいの曲が並ぶがなんといってもValknee作詞の「HOMETENOBIRU」は白眉。私たちはかわいくてえらいんだ!って堂々といってのけちゃうことの説得力。ガバ要素なんかも入っためちゃくちゃけたたましいサウンドでのこのあがるリリック。この曲のためにEP買う価値あり。

 

4月最終週リリースのものは来月紹介します〜

2020年3月に聴いてよかった音楽

3月の終わり頃からどうぶつの森しかしていない!!

 

さかいゆう「Touch The World」

テラス・マーティンとの共演曲も大変に良いけど全般的にソウル風かつアレンジが都会っぽい感じで現代版シティポップス的な感じで好き

 

YeYe「30」

インディポップ的なガチャッとした感じがほどほどながら今の音楽の色々なトレンドとかエッセンスが混ざっててかなり好き。デビュー時からなんだかんだ聴いてるけど30ってタイトルにこめられたのは「洗練」なのかもしれない。

 

竹内アンナ「MATOUSIC」

最初の曲の「RIDE ON WEEKEND」からしてめっぽう良い。直球のポップスからヒップホップの影響バリバリな今っぽい曲まで取り揃ろっててどれもメロディが良いしボーカルの声質生きてる感じ。

 

サニーデイ・サービス「いいね!」

サニーデイ・サービスというバンドは本当に不思議な人達だ。活動が年期を重ねていってもその音楽からみずみずしさが損なわれることなくむしろ増していってるようにすら感じられる。そして今作。曲もそんな感じでいいのだけどまず各曲のタイトルが良い。

 

LAKE「Roundelay」

トクマルシューゴのサポートやYankaNoiで活動してるyumikoさんのレコメンドで知ったアメリカのインディポップバンド。サイケっぽいやつ、王道インディーの音(変な表現だけど)やカントリーっぽいのとか全般的に耳馴染みが良くてずっと聴いていられる。

 

 

3月は豊作だったというか今年もやっぱり豊作だなって思うところ。今月分はゴールデンウィーク中に作るぞという決意。

2020年2月に聴いて良かった音楽

3月がもう終わりそうだw

 

リーガルリリー「bedtime story」

初期に比べたら随分とシューゲイザーみを感じさせるサウンドになっててその変化に驚く。しかしながらバンドアンサンブルは成熟の一言だし轟音とボーカルの良い意味でのミスマッチぷりがとてもよい。

 

羊文学「ざわめき」

ゆったりとしてて力強く、獰猛さすら感じるけどどことなく優しさのあるバンドサウンド、胸に刺さる。「祈り」がなんか懐かしさを感じる曲ですんごい耳に残った。

 

Tame Impala「The Slow Rush」

今年のフジロックのヘッドライナー(リリースはそれが発表される前)。ドラムの音がなんか良くて好きだった。しかしソロユニットだからライブでは弾かないんだろうなwフジロック、無事に開催されますように!

 

IZ*ONE「BLOOM*IZ」

まさにBLOOM(開花する)というような感じの華やかな楽曲群。彼女たちが選ばれたオーディション番組にまつわるスキャンダルで活動が危機的な状況にあったことを乗り越えての堂々の作品と言っていいくらい曲が強い。

 

フィロソフィーのダンス「ライブ・アット・スタジオ・コースト」

フィロのスはライブがとても良いんだけど、その魅力が余すことなく収められてる快作。メンバーの個性もくっきり輪郭を帯びてホントにいいグループになったねって感じさせてくれる。メジャーデビューおめでとうございます(今更)

 

4月はもう少し早く出したい(いつも言ってる気がする)…!

Jリーガーの好きなミュージシャンは誰だ選手権2020

あの企画が帰ってくる……!!

 

3年前に「Jリーガーの好きなミュージシャンは誰だ選手権2017」という記事を書いてかなり好評いただいた。この記事はその続編。

いよいよ今月からJリーグ開幕だ。今年は東京オリンピックがあるため日程が全体的に前倒しになり、明日リーグ戦に先駆けてルヴァンカップから始まる。さて、この3年間でJリーグも大きく変化した。大きい変化としてはDAZN到来後の金回りが良くなったクラブによる引き抜きの激化による選手の移籍増加やビッグネーム招聘・外資系やベンチャー企業などによる戦略的なクラブ経営の動きが出てきたこと・ポジショナルプレーなどの欧州におけるサッカーのパラダイムシフトの伝達なんかが挙げられるかな。その辺を2019年のJ1リーグ優勝の横浜F・マリノス天皇杯優勝のヴィッセル神戸の両者が象徴してるかな、という感じ。

そうやって環境が変わっても変わらない光景もまたある。その一つが、スタジアムインする時にイヤホンをしている選手の姿(強引)。

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彼らはどんな音楽を聴いているのだろう。前回から3年経ってまた調べてみたくなったので調査することにした。

取り出したるはエル・ゴラッソの選手名鑑2020年版。 

Jリーグ選手名鑑2020 J1・J2・J3 (エルゴラッソ特別編集)

Jリーグ選手名鑑2020 J1・J2・J3 (エルゴラッソ特別編集)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 三栄書房
  • 発売日: 2020/02/12
  • メディア: 雑誌
 

ここでのJ1チーム各選手へのアンケートから「好きなアーティスト」の欄に記載されていたミュージシャンを集計してみた。結果は3年前と共通するところもあり、違うところもありで面白いものになった。

それでは早速集計結果発表するけど、先に補足と注意事項を。

  • 傾向を見るために、選手の2020年1月1日時点での年齢を補足データとして用意。回答者平均年齢は25.73歳。
  • あくまで選手名鑑に載っている選手が対象なので、2種登録の背番号無い選手などは対象外。
  • 対象になった選手569人のうち、440人程度から有効な回答を得た(アバウトな数なのはミュージシャンかどうか判断つかないものもあったため)。3年前が300人程度だったことを考えると回答率はかなり上がった。前回記事の効果か?(ない)
  • 2月12日発売な選手名鑑編集の都合上、情報の取れてない選手がいるのでそこはご勘弁を(2月3日にG大阪に加入した昌子源など)。

それでは早速。サッカーなので11位から発表笑

 

11位:あいみょん(8票・投票者平均25.13歳)

まずは今一番聴かれている女性シンガーソングライターあいみょんがランクイン。8票のうち4票がC大阪の選手(清武弘嗣都倉賢・片山瑛一・タワン)だった(後でも出てくるけど今回このパターン結構多い。7票で次点だったBiSHもうち4票が川崎の選手だった。)。清武・戸倉・片山はツアーを訪れて一緒に写真撮ったりしてるんだよね。なお、あいみょん自身は兵庫県西宮市出身。

 

10位:AAA(9票・投票者平均23.89歳)

前回もランクインしたAAAが引き続きランクイン。土居聖真三竿健斗(鹿島)、宮原和也阿部浩之(名古屋)、清水航平・荒木隼人・東俊希・土肥航大(広島)など若手〜中堅あたりの選手が投票。ルヴァン杯で国歌斉唱したメンバーが事件を起こして脱退するなどいろいろあったりソロ活動が充実してきたこともあり、惜しまれながらも今年いっぱいで一旦活動休止に。

 

9位:back number(10票・投票者平均22.8歳)

こちらも前回に続きのback number。歌詞はまあともかく、サウンド・テンポ含めた聴きやすさなんかが寄与してそうだなって感じ。こちらもAAAと投票者傾向が似ていて土居聖真(鹿島)、酒井高徳(神戸)、倉田秋G大阪)、大島僚太(川崎)あたりの中堅から、各チーム1・2年目の若手が聞いてるみたいな感じ。なお、今回のトップ11で最も投票者平均年齢が若かった。

 

8位:SPiCYSOL(11票・投票者平均25.36歳)

最近だとテラスハウスで使われたりして注目されたSPiCYSOL。槙野智章(浦和)と以前から親交があり、その繋がりから投票数の半分に当たる5票が浦和の選手によるもの(宇賀神友弥槙野智章・橋岡大樹・柴戸海・岩波拓也)。ただ、他にも宇佐美貴史G大阪)、大崎玲央(神戸)など色々なチームの選手が投票しており、幅広い支持を感じさせた。

 

6位(同率):ベリーグッドマン(12票・投票者平均23.5歳)

前回はG大阪C大阪だけから投票が来ていた大阪出身のベリーグッドマン、その後人気が全国区になるにつれ今回は大きく得票を伸ばしてベスト11入り。やっぱり半分がG大阪C大阪でしかも若手中心の支持。そんな中39歳の西部洋平(清水)も投票していたりする。幅広いね!

 

6位(同率):AK-69(12票・投票者平均25.17歳)

 前回もランクインしたAK-69が引き続きランクイン。守田英正(川崎)、鄭大世(清水)、松田陸C大阪)、永井龍(広島)らが投票。なおサッカーのみならず野球やラグビー方面など幅広いスポーツ選手との親交を持つ彼、各分野の選手に協力してもらって脳波測定してもらい、彼の楽曲を聴くとアスリートのパフォーマンス向上につながる脳波が出るという研究結果を出したそうだ。何故そんな研究したしww

 

5位:ONE OK ROCK(16票・投票者平均25.75歳)

3年前NHKサッカー番組のテーマ曲担当だったONE OK ROCKが引き続きランクイン。小林祐介江坂任(柏)、山崎凌吾・稲垣祥(名古屋)といった中堅どころの選手に加え兵藤慎剛(仙台)、大谷秀和(柏)といったベテランも、加えて松本大弥(広島)、松岡大起(鳥栖)といった10代の選手も聴いていてとても幅広い。ここ数年の音楽的転向で色々物議があったりしている彼等だが、なんだかんだメジャーバンドとして定着している感あり。

 

4位:Official髭男dism(17票・投票者平均23.29歳)

今回の赤丸急上昇枠。去年の最ブレイクバンドであるヒゲダンが堂々の4位入り。投票者平均年齢もback numberに注いで若い。back number同様キャッチーかつウェルメイドな感じのとっつきやすいポップさが人気なのでは。藤村怜(札幌)、松原健横浜FM)、中川寛斗(湘南)、奥野博亮(C大阪)などが投票。因みに投票の中での表記ゆれが一番多かったのも彼等であるwまあわかる。

 

3位:ケツメイシ(24票・投票者平均26.08歳)

前回1位だったケツメイシが順位を少し落としながらもランクイン。メンバーがサッカー好きでフットサルチームを作ったりサッカー関連のCMに曲が使われたりで非常にサッカーと近い存在だったりする彼等。波多野豪(FC東京)、東口順昭G大阪)、小出悠太(大分)など、幅広いチーム・年代の選手から票を集めている(一番多かったのは柏の5票)。

 

2位:Mr.Children(41票・投票者平均26.61歳)

はいきましたミスチル!前回2位で今回も2位。ミスチルといえば元日本代表の長谷部誠が有名だし桜井和寿自身も相当なサッカーファンだったりするのでサッカーとミスチルの密接さはよく知られたところ。その辺は「日本代表とMr.Children」を読みましょう。投票者平均年齢は一番高いが中村憲剛(川崎)の39歳から西川潤(C大阪)の17歳まで全世代から票を集めているし、ほぼ全て(札幌・柏・神戸以外)のチームの選手が票を投じている。先に挙げた以外では家長昭博(川崎)、梅崎司(湘南)、原輝綺(鳥栖)、三平和司(大分)など。しかしこのミスチルですら1位ではないんだな…

 

1位:清水翔太(50票・投票者平均23.68歳)

1位はなんと清水翔太!前回は5位にランクインしていたところからの大幅ジャンプアップ。札幌・湘南・大分を除く15チームからの投票で網羅率はミスチルと同じ。そして投票者の平均年齢が若く、50票のうち30歳以上の投票者は大谷秀和(柏)、佐藤謙介横浜FC)、阿部浩之(名古屋)の3名だけ。東慶悟FC東京)、畠中慎之輔(横浜FM)、金子翔太(清水)、三浦弦太G大阪)、古橋亨悟(神戸)、パク・ジョンス鳥栖)等本当に幅広い。そういえば三浦弦太清水翔太の歌真似してたね。長友佑都が彼の曲を大好きで個人的に親交もある他、サッカーW杯出場決定日の夜の渋谷でMVを撮影したりとサッカーに近いところに存在するというのも要因としてあるのかな。とにかくすごい人気でした。おめでとうございます!

 

前回からの変化あり、新世代ありみたいな感じで楽しめるランキングであった。入力していて本当に楽しかったな。また数年したらやりたい。さて、データ集計して出てきた副産物やちょっとニッチなのとかを紹介。

 

最多回答選手

中村憲剛・藤嶋栄介(川崎)の5組が最多。ていうか川崎の選手は基本的に回答数が多いというか、情報量が多い。この辺はクラブカラーなんだろうかねえ(3年前は回答率が低かったけどw)。なお、回答率が低かったのは仙台と鹿島。あと前回まさかの無回答で話題を呼んだJリーグきっての音楽ファンとして名高い小林祐三鳥栖)の回答は、「たくさんあります」。いや、まあ、そうだろうけどさあ…聞きたいのはそこじゃないのよ!(机を叩きながら)

ポジションとの相関

ケツメイシに投票したFW登録の選手は0人だった。ミスチルとヒゲダンも2人と少なく、やっぱり孤高の存在になりがちなFWは趣味独特な人が多いのかなとか思ったり(少し古いイメージ)

アイドル

3年前には3人しかいなかったアイドルファン、少し増えてた。国内女性アイドルだとBiSHの7票が最多。その後Perfume乃木坂46の2票が続く。WACK強し。男性アイドルは嵐の4票が最多で三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEが2票。まあやっぱ母集団が男性オンリーなのでそうなるか。

K-POP

TWICEの7票が最多。次いでBIGBANG(5票)、BLACKPINK(3票)、BTS・K.will(2票)と続く。ただ、上位3組はどれも韓国人選手は一人しか投票しておらず、普通に日本人選手の支持を集めている。

洋楽

エド・シーランの4票が最多。次いでブルーノ・マーズとコールドプレイ(3票)。2票はポスト・マローン、ドレイク、クリス・ブラウン、アラン・ウォーカーはじめ多数。この辺りは外国籍選手もたまに名前をあげたりしている。ドレイクはマルティノス(浦和)、イバ(横浜FC)と外国人投票率100%。

若手

3票以上集めた中で一番投票者平均年齢が若かったのはiri(3票)の19.67歳。ちなみに2票にするとなぜかゆず(平均19歳)になる。

ヒップホップ

AK-69以外にもヒップホップの票数が多いなあというのが感じられた。特に最近売れ出してきているメンツが強く、唾奇・ZORN(共に3票)は今回の最意外枠。1票だとtofubeatsSALUCreepy Nuts、舐逹麻、BASI、KANDYTOWN、さなりといった名前が挙がっていてこれまた浸透しているんだなって気持ちになった。そして投票者はみんな若い。

演歌

北島三郎:菅大輝(札幌)、美空ひばり島川俊郎(大分)といったところ。

そんなわけで、前回同様集計結果置いとくので見て楽しんでみてください!

いろいろ面白かったね。また数年後をお楽しみに。さ、もうすぐ今シーズンのリーグ開幕。なんだかんだ楽しみだな〜!

 

2020年1月に聴いて良かった音楽アルバム

もはやCDではないので変えました。アルバム単位なので曲単位では載せないぞ、と(面倒を回避)。

 

Kaede「今の私は変わり続けてあの頃の私でいられてる」

 良質なポップス〜〜。初っ端のTRICERATOPS「2020」のカバーからして心にしみてくる感じで良い。新曲少なめではあるんだけど、ミディアムテンポ・アレンジは抑制的でまったりしたものにしてボーカルの個性を引き立たせることに注力している感じがして良い。

 

上坂すみれ「NEO PROPAGANDA」

すみぺのアルバム以上に「自由にやってます」って感じの作品もないのではないだろうか。「すーぱー呂布呂布ぱらだいす!」の最後のセリフに大爆笑。group_inou提供のラップ(?)曲「MESSAGE」が異色だけどめちゃ良かった。

 

GEZAN「狂(KLUE)」

これを聴いた時「自分は何を聴かされているんだろう」って気持ちになった。頭を殴られるかのような価値観の揺さぶり。メッセージ性もさることながら曲の構成の異形っぷりにやられた感がある。狂うっていうか、クる。

 

POLLYANNA「pantomaim」

最初聴いた時はド直球Cymbalsフォロワーって感じで「こういうの好きなんだけどさあ…」という気持ちでいたんだけど今作は自分たちのオリジナリティというのがようやく見えてきたなって感じでようやくしっくりきた。「LIFE」が超いい。

 

 

 ほんとはネクライトーキーとかSHISHAMOとかも入れようと思ったんじゃが…良いは良いんだけどなんとなくこれまでからのジャンプアップみたいなのを感じられないなって思っちゃって見送りました。でもいいとは思ったのでここに記載しておきます。

2019年12月に聴いてよかったCD

今年からは名前変えるようにしよう。

 

Ovall「Ovall」

mabanuaさんのいるOvall。1曲目「Stargazer」のズレ気味なリズムのイントロからもう好きすぎ。もうちょい新規性みたいなものも欲しかった気がするけど自分の好みど真ん中な感じ。

Answer to Remember「Answer to Remember」

今最も熱い若手ドラマーと言っても過言ではない石若駿のソロプレジェクト。テクニカルなドラムをはちゃめちゃに叩きまくってる曲の爽快感が半端ない一方で中村佳穂バンドとの共演曲(ライブで聴けた!)はポップスアンサンブルの楽しさなんかが味わえるしとにかく聴いてて色々な楽しい気持ちを味わえる楽曲集。今年屈指のいい音楽集って感じでした。

さよならポニーテール「来るべき世界」

Tパレに移籍してからのさよポニは基本的にどのアルバムも好きなんだけど、今作も良かった。まったり感を少し脱してちょっとひねた感じとアンニュイな感じをうまくミックスしていたのがとても好感。

私立恵比寿中学「playlist」

良い意味でエビ中っぽくないっていうか、なんか新境地って感じですね。新しい魅力を見出したという感じ。とにかく前半の楽曲群が良い。

小袋成彬「Piercing」

分離派の夏はまあそれなりって感じだったんだけど、この作品は衝撃的に良かった。複数トラックに跨った曲、その辺で声かけた女子たちのコーラス、話し声が普通に入っている曲、録音の音源だからできることがたくさん。それでいて分離派より曲は開かれている感じもあったり。いい作品だなって。

2019年マイベストディスクトップ20

さて、楽曲ベスト10に続きアルバム単位でのベスト20をまとめてみました。前回書いた通りアルバム聴きする旧世代の人間なので、ベストソングよりベストアルバムの方がサクサク選べるんですよね。

過去のものはこちら。多くなってきたので何が1位かは省略するから、各自の目で確かめてくださいね。

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年

 

アルバムの場合は楽曲の判断基準に加えて追加の選考基準があるのでそれも書いておきますね。ちなみにこれは毎年の使い回しです。

 

構成の妙:つまるところ曲順。個々の良くても、明らかにかみ合わせの悪い並び順になっていたりしてるとつらい気持ちになります。
成長性・進化:アルバムというのはシングル以上にそのミュージシャンの一定期間における活動のまとめというような色彩を持つと思うわけ。だから、やっぱり前より良くなってほしいしマンネリ感や成長が見て取れない感じを見ると「惜しいな」と思っちゃう。
時代性:「この2019年に鳴るべき音か」とかいうけどハイパー主観に満ちた要素。どちらかというと懐古的表現やちょっと前の焼き直し的な作品に「この時代にこれかよ!」みたいな減点要素に使ってしまってる気もしなくもなく。あくまでも、自分にとってのジャストフィット感でしかないことは強調しておきたい。主観だ主観!!

 

というわけで、そういった観点から選んだ説濃厚な20枚はこちらです。コメント入れるのはトップ10から。

 

20位:Aliana Grande「thank u, next」

19位:Vampire Weekend「Farther of the Bride」

18位:舐達麻「GODBREATH BUDHACESS」

17位:私立恵比寿中学「playlist」

16位:Billie Eilish「When We All Fall Asleep, Where Do We Go?」

15位:ネクライトーキー「MEMORIES」

14位:BBHF「Mirror Mirror」

13位:桜エビ〜ず「Octave

12位:さよならポニーテール「来るべき世界」

11位:Kan Sano「Ghost Notes」‬

10位:あいみょん「瞬間的シックスセンス

当たり前のようにメロディが良い、曲が良い。アルバムとしての構成は特筆するところはないけど曲がとにかくいい。

9位:Taylor Mcferrin「Love's last chance」

前作程の衝撃はないけど聴いてるときの心地よさが抜群。

8位:宇宙ネコ子「君のように生きれたら」

春頃にたくさん聴いてた。なんとなく生々しくて、でも心地良くて。繰り返し繰り返し聴いた一枚。

7位:lyrical school「BE KIND REWIND」

正直この作品の評価は超迷った。曲の良さとコンセプトの懐古みと構成とを総合的に考えるとこの辺かなーと。skitはチート。

6位:小沢健二「So kakkoii 宇宙」

色々なことを言われているけど僕はこの作品はきちんと今の時代に向き合って作った作品だと思うんですよね。

5位:小袋成彬「Piercing」

複数トラックで一つの曲にしたり、カジュアルな会話やらその場で声かけた人にコーラスしてもらったりとか録音作品だからこそみたいな要素がてんこもりで面白い。

4位:Answer to Remember「Answer to Remember」

今一番日本でアツいドラマー石若駿のソロプロジェクト。めちゃくちゃにドラムをガッツリ叩いてかつメロディも自分で作ったりしていろんな曲があって楽しい。そしてビートが好き。みんな聴こ!

3位:サカナクション「834.194」

長く待たされたけど、その分だけきちんとたくさん新曲も用意してくれていいアルバムだった。これこそサカナクションって思えて、この数年間の悪戦苦闘をきちんとした形に昇華できててよかった。

2位:Robert Glasper「Fuck Yo Feeling」

「Brack Radio」二部作のあとの作品の中ではいちばん好きかもしれない。クリス・デイヴがドラムだからってのもあるけど録音された音がザラっとしてるのがすごく好き。ライブ音源を聴いてるような感覚にもなる。

1位:kiki vivi lily「vivid」

なんだかんだ今年たくさん聴いたし先行配信曲からの期待そのままでいい感じに出来上がった作品だったなって。自分の好きな感じがギュッと詰まっててドンピシャだったなー。

 

とは言いつつ上4〜5枚くらいはわりと僅差でした。ガツンとくるのがなかったとも言えるしどれも満遍なくよかったとも言える。あと個人的には「今年割と皆が選びそうなやつ(具体的な作品名は挙げないけど)」にピンときてないものがいくつかあって老化なのかただの趣味の合わなさなのか、みたいなことを感じたりもしたり。とはいえなんだかんだ毎年新しいものとの良い出会いはあるので来年もそういうのを期待して今年のまとめといたします。よいお年を!!