たにみやんアーカイブ(新館)

音楽について何か話をするブログです

2022年マイベストディスク20

先日のソングトップ10に続き、アルバム単位でのベスト20をまとめてみました。これを選ぶと今年も終わるなあって感じがします。なお、今年は12月に転職した都合でじっくり選ばなかったので勢い要素強めかも。

過去のものはこちら。

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年

自分的にどういうアルバムを選ぶかについては選考基準的なものがあるので書いておきますね。ちなみにこれは毎年の使い回しだったのだけど今回1つ項目を追加しました。

 

個々の楽曲:当たり前だけど収録曲が良いと思うかは超大事。ちなみに歌詞やメロディにあまり関心を置いておらず(もちろん強烈なインパクトがあれば覚えるけど)どちらかというとアレンジ・ビート・あと言葉を音にはめた時の気持ち良さみたいな方を重視。
構成の妙:つまるところ曲順。個々の良くても、明らかにかみ合わせの悪い並び順になっていたりしてるとつらい気持ちになります。
成長性・進化:アルバムというのはシングル以上にそのミュージシャンの一定期間における活動のまとめというような色彩を持つと思うわけ。だから、やっぱり前より良くなってほしいしマンネリ感や成長が見て取れない感じを見ると「惜しいな」と思っちゃう。
時代性:「この2021年に鳴るべき音か」とかいうけどハイパー主観に満ちた要素。どちらかというと懐古的表現やちょっと前の焼き直し的な作品に「この時代にこれかよ!」みたいな減点要素に使ってしまってる気もしなくもなく。
音の良さ:今年イヤホンを買い替えた結果、音の響き・聞こえがとてもよくなった。ただしあまりその恩恵にあずかれてないものもあったり。必ずしも大手なら良い音源になってるというわけでもないけど、それくらいリスニング体験が変わったことは事実なので今年から評価軸に追加した。

それではどうぞ。順位は結構ノリでつけてます。

 

20位:東京女子流「ノクターナル」

19位:the band apart「Ninja of Four」

18位:BLACKPINK「BORN PINK」

17位:Domi & JD Beck「NOT TiGHT」

16位:あいみょん「瞳へ落ちるレコード」

15位:中村佳穂「NIA」

14位:e5「Faily egg」

13位:YeYe「はみ出て!」

12位:STUTS「Orbit」

11位:宇多田ヒカル「Live Session at Air Studio

10位:adieu「adieu 3」

いわゆる「女優の歌手活動」の中で一番好きかもしれない。曲調が好み。最後の「ワイン」はリズムも今っぽくて良き。

9位:結束バンド「結束バンド」

今年最も楽しみながら見たアニメのひとつである「ぼっち・ざ・ろっく」の劇中歌アルバム。個々の曲も良いのはもちろんのこと、全体的に2000年代の邦楽ロックへのリスペクトや愛情が感じられるところが良い。虹夏ちゃんボーカル!peggies北澤ゆうほ作の「なにが悪い」と、ラスト前「フラッシュバッカー」、ぼっちちゃんボーカルのアジカンカバー「転がる岩、君に朝が降る」がお気に入り。

8位:4s4ki「Killer in Neverland」

今年はハイパーポップ方面の楽曲を結構聴いた1年だった。14位のe5なんかもそう。過剰な音が逆に心地よかったりすることもあった。

7位:ROTH BART BARON「HOWL」

単純に曲の出来・合奏の良さが目立つ作品だった。まず1曲目の中村佳穂参加作品が強い。

6位:(((さらうんど)))「After Life」

久しぶりのアルバムは1曲目のイントロの響きがめちゃくちゃ良い。自分のイヤホンとの相性もよくたっぷり聴ける作品。

5位:Louis Cole「Quality Over Opinion」

実はサンダーキャットの来日公演にゲスト参加してて見たことあるルイス・コール。本人名義の作品聴くの初めてだったけどビートが面白くてほんと好み。少し遅れて知って見てみて来日公演ないかなって調べたらも売り切れてて泣いた。

4位:花澤香菜blossom

花澤香菜さんのここ数作の中では一番好き。やっぱ北川勝利プロデュースの花澤香菜が個人的にしっくりくると言うところがありそう。

3位:Drake「Honestry, Nevermind

何気なく聴いた今作、ものすごく好き。これも音の響きがとても良かったのが印象的で!ノイズキャンセル機能を使って響きよく音を聴くとすんごいドープで浸れるのが楽しかった。

2位:宇多田ヒカル「BADモード」

デビューから24年、宇多田ヒカルは第二のキャリアハイに突入してるのではなかろうかと思わせる出来のアルバム。ライブアルバムも良かったしね。「Somewhere Near Marseille」なんかは12分弱という曲の長さのみならずそれこそ後に出るドレイクの神父なんかともシンクロするかのようなハウス的アプローチが新鮮だったり。

1位:lyrical school「L.S.」

もうすでにこのアルバムについては語り尽くしていると思うんだけど、実際今年一番聴いたし新しいイヤホンとの相性もとても良かったしこれが1位で間違いない(殿堂入りと言えるかも)。アイドルがヒップホップをやるという表現のある種の最高到達点だったし、今風のフロウが多用されてるので他のアイドルのラップ入り曲でもどういうフロウで歌われるかをすごく気にしちゃうようになったりした。まあ相当に音楽的に攻めた作品だったし、リリースイベントが軒並み中止になったことやその後すぐにこの5人のリリスクのラストツアーが始まってしまいファン以外への広がりが少なかった感じはあると思う。そんでもってこのアプローチ自体ファンがみんな諸手を挙げて喝采するタイプのものではなかったかもしれない。でも僕はこれが大好き。

 

というわけで、今年もありがとうございました。今年はPCスピーカー・イヤホン・TV用オーディオ(ホームシアター)と自分が使う音の出る装置を軒並み買い替えた1年でもありました。それにより色々発見もあったのでそれを踏まえながら来年も音楽を楽しんでいきたいと思います。本ブログの読者の皆様、本年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。