2021年11月に聴いてよかった音楽
いよいよ今年も終わりそう!
Silk Sonic「An Evening with Silk Sonic」
まず座組みがずるいんだけどみんな大好きなR&B最前線って感じ。少し保守的な気もするけど聴いてて気持ちいい音なんすよね。
和田彩花「私的礼讃」
アンジェルムのリーダーだったあやちょのソロ。ハロプロって音も歌唱法も独特なんだけどその感じが全くなくて驚き。少しか細い感じの歌声でインディポップっぽい楽曲でかなり好み。バンドメンバーの経歴見るとなるほどなんだけどそれ以外の人による曲も含めきちんと統一されたテイストになっているのが良い。
土岐麻子「Twilight」
トオミヨウと組んでからの土岐麻子作品はどれも良いんだけど今回も好きな感じ。アカペラとクラップだけで始まる1曲目「ソルレム」からして意表を突いていてよい。
ROTH BART BARON「無限のHAKU」
ロットのアルバムは毎回すごい音像というか、神聖な感じとオリエンタルな感じと色々ミックスされてて面白い。無機質なビートが印象的な1曲目「Ubugoe」、イントロのストリングスが印象的な「霓と虹」などギミックがあるわけでないけど存在感のある曲が多かった。
そんなわけで程なく年間ベストを発表します〜。でもまだ何も書いてないしリストアップすらしてません!
2021年10月に聴いてよかった音楽
もうすぐ年の瀬……!待ったなし!
折坂悠太「心理」
なんやねんこれ!みたいな気持ちに聴いててなった。元々語りが歌の中に入ったりとか民謡ぽさがあったりとかする不思議なテイストのミュージシャンなのは前作「平成」でわかってたけどますます不思議になった気がする。興味深くて聴きたくなる。なお折坂悠太と中村佳穂が最近一緒にモーニング娘。の「ザ☆ピ〜ス」を歌っている動画がYouTubeに上がってるのでまだ見てない人は見てほしい。
小袋成彬「Strides」
一曲目の歌詞からもわかるし普段の立ち振る舞いとかからもわかる露悪的なキャラに辟易とするところはあるんだけど音楽としての気持ちよさは図抜けているっていう感想。
The Beatles「Let It Be Special Edition」
2009年のリマスターと比べても格段に音が良くなっていてびびる。「I Me Mine」なんかドラムの音がかなりクッキリして聴きやすくなってたりとか。聴き比べ用のプレイリスト作ってみた理とか、とにかく深掘りしたくなるのは自分にとってビートルズが「基準」だからだなあと改めて思わされる。
the piggies「The GARDEN」
割と王道なガールズバンドの音って感じだけど最近そういうの少ない感じがしてただけに新鮮な印象もあったり。1曲目の「スタートライン」の短いイントロからの歌い出しのメロディの馴染みの良さとか好き。
D.A.N.「NO MOON」
D.A.N.といえば基本の音はシンプルだったりドラムも繰り返しのパターンが多かったりの中から独特なグルーヴを生み出してくミニマルサウンドの匠みたいなバンドというイメージだけど今回も大変良い。1・2曲目のスティールパンの音が浮遊感を醸し出してたりしてて大変好み。
年末は1年の振り返りとかするので11月分は早めに出すよ!企画倒れじゃないよ!
2021年9月に聴いて良かった音楽
今年ももう3/4が終わった…だと!?因みにこのブログの更新もだいたい月の3/4終わったあたりで公開してます。
藤原さくら「SUPERMARKET LIVE 2021 at 中野サンプラザ」
リリースは8月だったんだけど9月になってから聴いてみて、すごく音の鳴りや声の響きがよくてうっとり。直近の開催だった日比谷野音でのライブにも行きました。良かったね〜「WAVER」が特に好き。
FNCY「FNCY BY FNCY」
実力者たちのラップトリオ。前回はG.RINAさんのラップが少なめだった感もあるけど今回は増えてよりマイクリレーの気持ちよさが増した感じ。みんな当たり前に上手いから聴いてて爽快感がすごい。好き。
上原ひろみ「Silver Lining Suite」
フジロックでもやっていた弦楽カルテットとの共演アルバム。ピアノ演奏で弦楽器を操っている感じがしてカッコいい。勢いがすごいのでジャズとかなんだとかあまり考えずに聴けるのでオススメ。
佐藤千亜紀「KOE」
バンド時代にはなしえなかったかもしれない彼女らしい歌といえる作品。ボーカルだけ20秒の出だしから始まる「Who Am I」はじめ前半のざらっとした感じが好き。
武藤彩未「SHOWER」
彼女の作品の中で一番今っぽさとレトロな部分のバランスが一番いいのかもって感じた。筒美京平や松本隆のトリビュートが出て80年代歌謡が再注目されたり他方その辺り参照したシティポップやフューチャーファンクとかがいちジャンルを築いている今が彼女にとって一番いい時代なのかもなって思う。
PUFFY「THE PUFFY」
最初の方で今風アイドル的なパワーポップだったりKPOPみのあるダンスポップとかやっときながらなんだかんだ2人の声が乗るとPUFFYになるんだなあという感動がある。
V.A.「What a Wonderful World with Original Love?」
オリジナルラブのトリビュートなんていい曲しかないじゃんだし参加してるミュージシャンも最高…なんだけど椎名林檎が自身名義と東京事変で2回出るくらい好きを前面に出してるのが超良い。個人的には1曲目の原田知世「朝日の当たる道」が原田さんのいつもの歌声よりスモーキーな感じが出ててすごく好き。
今年ももうあとわずかですなあ…いやはや。
2021年7月・8月に聴いてよかった音楽
7月はあんまりなかったので8月とまとめました。
SMTK「SIREN PROBAGANDA」
石若駿率いるハードコアジャズバンド(といえばいいのか?)の新作。これまでの作品と比べるとゲストをフィーチャリングした曲が多くあるんだけど1曲目の「Headhunters」とか声という楽器感があって面白いな〜って思う。
Billie Eilish「Happier Than Ever」
世界中で大ヒットしてグラミー主要4部門総なめした次のアルバムは前回のダークな雰囲気から打って変わっての穏やかな曲調中心。すごく落ち着いて聴ける感じになっている。
ザ・なつやすみバンド「NEO PARK」
この夏一番聴いたアルバムかもしれない。「Trinos」のサビあたま「サヨナラしたくないよ〜」の歌メロは無形文化財認定したい。夏の夕暮れに野外で聴きたい音がたくさん。好き。
Official髭男dism「Editiorial」
ヒゲダン最新作はサビのハイカロリー感とサウンドのスケール感がマシマシ。というか1曲目「Editrial」のコーラスワークでもう「参りました!」って思ってしまう(早い)。力入りまくってる作品だけどプロモーションの方も凄くてApple Musicで開いたらジャケットが動いていたw
あっさり目でした。夏はあまり色々聴けなかった…
2021年6月に聴いて良かった音楽
折り返しです〜なお上半期ベストは面倒だしベスト選出のために音楽聴いてる訳ではないのでやりません、ってこれ毎回言ってる気がする。
東京事変「音楽」
東京事変としては相当久しぶりのアルバム。「赤の同盟」や「緑酒」あたりの疾走感あるナンバーはこのバンドの得意技よねって感じで大変良い。冒頭「孔雀」とラスト「一服」はヒップホップやEDMの取り込みをしてるのは面白い。「孔雀」のイントロの古い意匠はなんでなのかわかんない。
adieu「adieu 2」
上白石萌歌の歌手名義。藤井風のプロデュースをしているYaffleが全曲プロデュースしているからか全体的にざらっとしてインディ感のある音作り。彼女の声とマッチしてて良いと思う。
持田香織「せん」
前作「てんとてん」以来の2年半ぶりの作品は全曲クラムボンミトさんのプロデュース。すこし曲調の偏りが見られるような気もするけど、まったりしたポップスで今の彼女の声を引き立てるようになってて良い。
Hiatus Kaiyote「Mood Valiant」
ハイエイタス・カイヨーテ6年ぶりのアルバム。6年ぶりなのか…(ボーカルのネイパームがソロ出してたのもあるかも)今回からフライングロータス主宰レーベルのブレインフィーダーに移籍したこともあり、よりビートが強調されて身体にくる音像になってる。ビートのバラエティもたくさんあって聴いててたくさん面白みを感じられる作品。
SHISHAMO「SHISHAMO7」
SHISHAMO、今回も基本的なバンドアンサンブルがうまくてその上で新要素が入ってて順当にバンドとしての進歩が見える感じが良い。今回だと「明日の夜は何が食べたい?」とかは21世紀型シティポップ感があるけどSHISHAMOっぽさも維持してる。
中納良恵「あまい」
中納良恵5年ぶりのソロアルバム…って前作からそんなに経っているのか…(2度目)EGO-WRAPPIN'の時とは真逆な音数の少ない楽曲が大半だけど、ボーカルを多重にしたり反響音を活用することで音を広く響かせようとしてるしより歌にフォーカスできるようになってる。折坂悠太との共演曲「待ち空」なんかはその極致なので必聴。
2021年5月に聴いてよかった音楽
もうすぐ折り返しですね〜
Homecomings「Moving Days」
Homecomingsの1stアルバムに衝撃を受けた自分としてはどうしてもその後のアルバムにあのみずみずしさを求めてしまっていた(あれはデビュー時しか出ないと分かっていたわけだけど)。しかしながら今作は温かみのあるギターポップバンドとしての魅力を確立した感があり、とても良いアルバム。落ち着いて聴ける作品。
mekakushe「光みたいにすすみたい」
朗読のような歌のような独特の歌唱。なんというか矢野顕子っぽい感じがする。声はもう少しストレートな感じ(というと矢野さんに怒られそうだけど)。ライブで聴くと面白そうだなって思った。
CHAI「WINK」
CHAIといえばベースがぶいぶい言っててドラムの圧が強目でみたいなサウンド面での一定の様式がある程度あった印象があるんだけど去年あたりからそれがずいぶん変わってきて、「Plastic Love」とか相当いい曲だなって思わされた流れでのこれ。サウンドの多様性が増しているだけではなくて今までのテイストもうまく残してたりしているので連続したものとして聴ける。シンセ音や打ち込みが多分に含まれてるのが良い。浮遊する感じの奥行きのある音が多いのが個人的にも気に入っているところかも。
諭吉佳作/men「からだポータブル」
なんとこれが初のまとまった形での音源発表。諭吉佳作/menを知ったのはでんぱ組.incへの楽曲提供だったけど、今の10代すごいなあって思わされる。ジャズとかをはじめとして色々な音楽が並列で流れている感じがあってこれがYouTube以降に生まれた世代か…と唸るばかり。「外B」とかは懐かしさのあるメロディー。
もうすぐ半期折り返しだけど半期での振り返りはしません。毎年言ってる気がするけど。
2021年4月に聴いてよかった音楽
遅れた分を取り戻すシリーズ、なんとか5月内に完了できる(しかし、すぐ6月になってしまうw)。4月は引越しとかで色々バタバタしてたけど、色々良いものあったですね。
lyrical school「Wonderland」
今の5人になってからの3作目。今っぽいトラップ楽曲から歌メロ色の強い曲にオリエンタルものやオールドスクール的な曲もあり最後にゴスペルもありで個々の楽曲の出来はこれまでの積み上げもありピカイチ。ただその分アルバム全体としての統一感みたいなものは薄いような感じも。コンセプトアルバムっぽさはなかったなあという印象(制作トーク聞いてもノーコンセプトっぽく思われたというところもあるんだけど)。個人的にはコンセプチュアルであることはそこまで大事ではないと思うので、これくらいの塩梅で良いとは思うけど。
AFRO PARKER「After Hour」
中堅社員の悲哀みたいなものを表現した1曲目がとても良い。リアル。こういうヒップホップもあっていいと思う、というかこれもまた自己表現としてのヒップホップの一つの形だよなあって思う次第。
Porter Robinson「Nurtur」
透明感があるサウンドのエレクトロミュージック。男女デュエット的な曲も実は自分で歌ったものをエフェクト処理しているのを知って驚いた。本人が日本のカルチャー大好きなのもあり、割と日本人にとって聞きやすい音になってるんじゃないかなとか思う。
くるり「天才の愛」
ファンファン在籍のラストアルバムなんだけど、本人が「やり切った」というのがよくわかるくらいの充実な作品。いつものくるりなんだけど、変化や進化は常に感じられる。野球選手の名前をひたすら連呼し続けていく「野球」とかよく考えついたなあと(それでいてポップスの曲としてきちんと成立している)。
YUKI「Terminal」
前半は打ち込み中心で後半はバンドサウンド主体、さらにはストリングス入りの楽曲やジャズっぽい意匠を含んだサウンド(しかもドラムが石若駿!)などかなりバラエティに富んだ作品となっている。バラエティに富んでいてもYUKIの記名性の高いボーカルがきちんと各楽曲を繋いでいる感じがあって、歌声の存在感の大事さを改めて思わせる。個人的には大名盤「うれしくって抱きあうよ」に並ぶ出来栄えと思えてくる。オススメです。
というわけで次回に続く〜今回の文章は大半は買い換えたiPadで書きました。もうちょい書く量増やしたいですね。