2017年4月〜6月に聴いてよかったCD

もはやCDじゃないのもあるけど気にしてはいけない!

 

DADARAY「DADAISM」

休日課長と美女二人、楽曲は川谷絵音プロディースと色々興味惹かせるところがあって蓋を開けて見たらボーカル力がすごい。このボーカルはちょっとうっとりしちゃうよね。声もビジュアルもすごい良い。4〜6月で3枚ミニアルバム出してたけど一番良かったのは最初のこれかな。

Maison book girl「image」

アイドルの楽曲としてはおおよそ王道から外れてるマイナー調の複雑なもの、しかし作り込まれているので聴きごたえがある。まあ最後の朗読はいらなかった気もするけど。

Base Ball Bear「光源」

 彼らのことはデビュー時からずっとそこそこ聴いていたけど今回最高傑作では。メロディやリズムがバリエーションある感じで単調になってないし小出祐介氏のボーカルもいい感じにコネてない。

ゲスの極み乙女「達磨林檎」

 発売がずっと延期になってた作品がようやく登場。最初出てきた時の感じとは随分変わって「複雑っぽいフックがやたらあるバンド」から「深みと多面性のあるバンド」に進化したみたい。

Yogee New Waves「WAVES」

体制も変わって久々の作品。すんごい爽やかな感じがする楽曲群。夏に聴きたい一枚。 

柴田聡子「愛の休日」

ちょっぴり情念を感じる歌声となかなか味わい深い歌詞、などなど聴きどころの多い作品。アコースティックというか音数が少ないのが多かったんだけどまあ前述の要素を引き立てるのが狙いなんでしょう。

tofubeats「FANTASY CLUB」

メジャーデビュー後に ずっとやってきた「大物とのコラボ」を一旦封印。たでなポップスっぽいのも抑えめにしてヒップホップに比較的フォーカスした感じの作品に。結果として均整とれた感じになってて僕は好き。

Dragon Ash「MAJESTIC」

ミクスチャーロックという言葉は伊達じゃない。いよいよ結成20年を迎えてもなお色々な音を取り込んで鳴らしている 

MONDO GROSSO「何度でも生まれ変わる」

満島ひかりとか齋藤飛鳥乃木坂46)とかチョイスがなんとも絶妙。そしてR&B・ジャズ・ハウスなど複数要素が組み合わさっててめっちゃ自分好み。

amiinA「Valkyrie」

 相変わらず壮大そのものな世界観からして作り込まれている。そんでもって「◯△⬜︎」みたいな変化球は彼女達ではできないのではないか。

DATS「Application」

電子音+バンドサウンドも今時珍しくなくなったけど、結構バランスが悪くて飽きてしまうものが多い。彼らの作品は個人的にいい塩梅。暗くて音の反響が良くてドープな感じ。浸れる。

サニーデイ・サービス「Popcorn Ballads」

 

なんとあのサニーデイ・サービスがストリーミングサービスオンリーのアルバムをリリース。そもそもストリーミングに配信始めたの今年の春じゃなかったっけ?中身は「DANCE TO YOU」の路線を引き継ぐメロディアスでど直球のポップス。

TWEEDEES「a la mode」

沖井サウンドに劇的な変化が起きた前作「The Second Time Around」と比べると地味だけど、その変化を定着させるかのようなミニアルバム。でもまあ、一番良かったのは「プリン賛歌 ~20th a la mode edition」だったかな。

環ROY「なぎ」

ハードな音ではなくまったりとしてるヒップホップ。こういう感じの大好き。

寺尾紗穂「たよりないもののために」

オーガニックな感じの音と声。そしてなんとも心に響く繊細な歌唱。うまいなあ。

橋本絵莉子波多野裕文「橋本絵莉子波多野裕文

チャットモンチーPeople In The Boxというそれぞれ独特な音作りをしているバンドのフロントマン同士が組んだらこんなにシンプルな音の作品が出来上がりましたよと。すごく興味深い。

Alfred Beach Sandal + STUTS「ABS+STUTS」 

Alfred Beach Sandal、地味に自分的ヒット作品多い。ダブ感満点の浮遊感のあるサウンドで暑い時に聞くと涼しくなれそう。フィッシュマンズとか好きな人は聴くといいんじゃないかな。

 

上半期通しても結構いい作品が多かったなあという感想。下半期も楽しみですな。

清竜人25とはなんだったのか

一夫多妻制アイドル清竜人25の「ラスト♡コンサート」が6月17日に幕張メッセイベントホールで行われ、3年間続いた活動は終わった。披露宴というコンセプトで(じゃあ今までは何だったのかという話はメンバーも気づいていたけどひとまず置いておいて)ひたすら幸福な空間が4時間にわたり繰り広げられた。先行販売とかでもうちょっと良い席取れば良かったなと思えるくらいにかなり満足のいくステージだった。

その日のライブ自体にはいろいろとレポートが上がっているので今更僕の方でディティールにこだわった記事を書くつもりはない(なにせ3階席だったし)。では何を書きたいのかというと、不思議なグループだった清竜人25とは何だったのかという疑問について突き詰めて考えることをしてみたいのだ。

まずはこの曲を見てほしい。

デビュー曲「Will♡You♡Marry♡Me?」。この曲が清竜人25そのものだ。この後の活動はあくまでこの曲の提示した世界を拡張するものであったと僕は考えている。なのでそんなに長く続けるつもりはなかったと竜人くんはあちこちで言っている。しかしやってみたら思った以上に面白かったので続けた、とのことだ(また、夫人達がかわいくなったから、とも語っている)。そういう経緯だったからか、近年のアイドルが繰り広げていた「規模拡大競争」のようなものには乗っかってなかったなあと思う。もちろん活動して行くにつれてワンマンの会場は大きくなってってたけど(因みに、2016年の中野サンプラザとラスト♡コンサートは会場を1年前から押さえて準備していたとのこと)。にしてもあちこち飛んでいた楽曲のアレンジや、特に技量を重視せずにメロディやライブの雰囲気(世界観、というと若干大袈裟か)など、シーンの流行どこ吹く風みたいな感じでやりたいようにやっていた、という印象が強い。まあ竜人くんの楽曲はメロディのクセが強いのでアレンジが色々なことにグループの寿命を延ばす作用があったと思うけどね。

そのやりたい放題だったステージ。そのステージ上では竜人と夫人達がいちゃつく、というのが基本的構図。そのいちゃつきというか絡みはまあマンガみたいな感じのごっこ遊び感強いものではあって、性的な要素を含む歌詞が多用されてた割にリアルという感じは全くないんだけど、僕たちはそれに熱狂し、喝采をあげていた。何がそうさせてたのかということを最近よく考えてたんだけど、竜人が提示した一夫多妻という虚構が、「ファンタジーと分かりきっているから、乗ると楽しい」ものだったからだろう。色々な人たちがすでに言っているだろうけど、アミューズメントパークみたいなものだ。そして、ファンタジーだとわかっているから、「愛してる♡キスしたい♡Hしたい♡」みたいなド直球な曲名でも抵抗なく受け入れていたし、思いっきり乗ってスケベコールしたりして楽しめたんだろう。ラスト♡コンサートで竜人は「清竜人25は夢ではありませんでした。現実でもありませんでした。清竜人25清竜人25でしかありえません」とMCで言ってたけど、ある種現実と夢の狭間に作られた幸せな空間だったのかもしれない。なので、「清竜人25とはなんだったのか」という問いに対しては「清竜人25でしかありえなかった」と僕も答えるだろう。

それだけに、グループの終わりは慎重に計画されてきたようだ。ラスト♡コンサートで予約販売されていた「清竜人25メモリアルブック」によると、2016年の6月の時点で、1年後に解散することを夫人達には告げていたらしい。解散宣言を曲にした「25」は、見て見ると振り付けが今までの楽曲のものをコラージュしたものになっていて、活動を総括するかの内容になっている。

実は解散宣言をしてからあまり「解散」という言葉は使われていない(特にラスト♡コンサートでは一度も使われなかった)。宣言時は仕方なかったにせよ、基本的に世界観を重視はしていたということで、結果としてラスト♡コンサートのコンセプトが先述の通り(多少?の矛盾は織り込み済みで)「結婚披露宴」という形になり、「そして竜人くんと夫人達は仲良く暮らしましたとさ、めでたしめでたし」というハッピーエンドになったのだろう。いわゆる解散・活動終了等に伴う節目のライブというのをそんなに見てきたわけではないけど、やり切った達成感がメンバーから感じられることが多く、コンセプトやシナリオで悲しみを上書きする、良い組み立てのライブだったなあと思う。それでも終わって数日は25ロス状態だったけどね!

そんなわけでめでたしめでたしなんだけど、「清竜人25メモリアルブック」には色々と興味深い話が載っていた。完全受注販売で在庫の放出もないと思われるところなので、そこに書かれてた興味深い話を一部紹介したい。この本5000円だったんだけど内容には相当満足したw

  • 各夫人との1対1インタビューで全員に「早死にしそうだから気をつけてね」と言われていた竜人くんだけど、本人は人生80年スパンで物事を計画しているらしい
  • 中野サンプラザ公演の前に日本テレビ系列「行列のできる法律相談所」に出演したところ、チケットが相当売れて「テレビってすごい」と思ったとのこと
  • ファンとの接触・コミュニケーションについて竜人くんは、「嬉しいけど、作品に影響するわけではない。アーティストとしては作った音楽をしっかり共有してWin-Winになるのが正しいあり方だと思う。」とのこと(要約してます)
  • 竜人くんはメンバー7割、プロデューサー3割くらいの気持ちの配分でやっていた。それがライブで多幸感を出せるようなグループの雰囲気作りに繋がった、とのこと
  • メンバーの今後についてもそれとなく書かれていた。まだまだショウビズの世界でやってきたいと明確に宣言していたのは2人、表舞台から引きそうなのが2人。ぼやかしていた1人は早々に夫婦別姓で再デビューした
  • 竜人くんはこのプロジェクトに相当満足しているらしく、「誰かに一夫多妻制アイドルを試してみてほしい。絶対に3年間続かないから」とドヤ顔(が文章から滲み出てた)

もっと他にも書きたい話とかあったけどひとまずここまで。割と最初の方から最後まで継続して見られたグループだったのでなんだかんだ思い入れがあるグループだな、と終わりが近づくにつれて気づいてきた。なので最後の方は竜人くんや亜美ちゃんとチェキ撮ったり結構満喫できてよかったな。清竜人40といわず30くらいで記念カムバック公演やってほしいなw

2017年1月~3月に聴いて良かったCD

この四半期毎の振り返りは去年までnoteでやっていたものだ。そもそもnoteは「ブログで書かない話を書く」みたいな体だったのだけど、そもそもブログ記事自体が少ないので今年から本記事に昇格させることにした。というか3月はゼルダの伝説だけして終わった。もちろん通勤・移動中なんかには音楽聴いてたわけだけど。

 

そんなわけで今四半期良かった今年発売の作品群。たくさん聴いたからだろうけど、いいものたくさんあった。ほぼ聴いた順で書いていくので発売日前後してても気にしないでね。

SKY-HI「OLIVE」

ヒップホップと呼称するだけでは彼の魅力は伝わらなそう。ヒップホップを土台に置きつつ様々な要素を取り入れてエンタメとしての濃度を高めてるな、という印象。ただ「十七歳」のリリックは笑ってしまった。

 

土岐麻子「PINK」

土岐さんがメジャーデビューからずっと志向してた(そして僕としてはなんとなくその感じに乗り切れなかった)「シティポップ」が一つの形に結実したのでは、というくらいにとてもよくできた「都会の大人のポップス」。具体的な表現になるとなんかもたつくのはご愛敬としてとても耳なじみがよく繰り返し聴きたくなる。1曲めの「CITY LIGHTS」のコーラスアレンジがアルバムへの導入として秀逸。離れてた気持ちがかなり戻ってきた(1st「debut」至上主義は譲らないけどw)

パスピエ「&DNA」

このバンドの「変化を止めない」感じには感服する。2曲目の「やまない声」の疾走感と高揚感には最初聴いたとき思わずガッツポーズした。

Suchmos「THE KIDS」

既発曲が多いので内容自体にそれほど目新しさはないけど今年の主役として申し分ない挨拶代わりの1枚。

阿佐ヶ谷ロマンティクス「街の色」

最高!最高!柔らかみと温かみのある音、耳障りのいい言葉運びとメロディ、一本筋の通ったアレンジ 。いつ聴いても穏やかな気持ちになれる今年上半期の決定盤でしょう。ライブもまた行きたいな。クラムボンとかなつやすみバンド好きな人にはマストな一枚。

ねごと「ETERNAL BEAT」

チャットモンチーともSHISHAMOとも違う方向へ行き「ねごとらしさ」を確立したといえる1枚。彼女たちの音からはとにかく「夜」を感じる。まさにバンド名を地でいく感じ。アレンジのこだわりとリズム隊の安定感は相変わらずGOOD。

SHISHAMO「SHISHAMO 4」

ファースト・セカンドあたりの時はこんなバンドになるとは全く想像していなかった。若い女の子の喜怒哀楽をふんだんにまんべんなく表現しているかのようなアルバム。しかしながら前作同様「哀/憂い」を表す曲こそが彼女達の真骨頂でしょう。「終わり」が白眉。 

花澤香菜「Opportunity」

今作は「UK」がひとつのテーマなんだそうだ。TWEEDEES色満点の沖井礼二書き下ろし作「カレイドスコープ」は確かにそんな気もするが全体的には「うーん、UK?」な感じ。前作は「I❤︎NEW DAY」という掴みがあったけど今回のはそういうの特にないしね。カレイドスコープも中盤だし。ただ個々の曲はどれもグッドポップスなので必聴なやつです。 

sympathy「海鳴りと絶景」

GRIM SPANKEY筆頭に最近出てきている「ガールズ・ブルース・ロック」の一派かなと感じさせる1曲目以降はそこまでどきつくなくて聴きやすい。まだまだこれからどう転がるか楽しみな原石。 

V.A.「加山雄三の新世界」

 

PUNPEEの「お嫁においで2015」をきっかけとして始まった加山雄三のリミックスアルバム。ちょっと一本調子感はあるけどどう料理してもなんだかんだ成立してしまう加山雄三の楽曲群の生命力の強さにはなんとも感心してしまう。

大森靖子「kitixxxgaia」

当初のタイトルが「キチガイア」と直球だったのを宣伝担当に「名前を媒体に出せなくて困るから変えて」と泣きつかれて変えたという経緯含め、半ば無理してやってるんじゃないかと思ってしまうくらいの痛々しさ・毒々しさ。ただメロディやアレンジは独創性もあって耳から離れないので彼女には一度あえて無色透明な曲を作ってみてほしいなという気持ちもある。  

w-inds「INVISIBLE」

年頭早々出た「We Don't Need To Talk Anymore」というホームラン級の1曲を軸にしつつ緩急つけた踊れるポップスが並ぶ。相当完成度高い。

 

今年も良い曲・良いアルバム出まくり。単曲では小沢健二19年ぶりのシングルが大いにツボだったり2017年も音楽聴くの楽しいです。ゲームやるのも楽しいけどww 

 

 

2016年の音楽売上を読み解く

このブログの名物記事といえば音楽マーケットの数値読み解きだ。今年もこの季節がやってきたぞ。

一般社団法人 日本レコード協会|各種統計

毎年1月にCD売上、2月に配信売上の通年分が日本レコード協会から出てくるのでそれぞれを元に色々語ってるんだけど今年は2月にまとめてやることとした。理由は自分が1月に忙しかったこと以外にもいくつかあるのでまずそこについて説明しておきたい。

  • CD売上の深堀ができなくなった
    前からオリコンのトップ100の数値を重ね合わせて傾向とか読んでいたのだけどそれができなくなった。なぜかということについては下記を参照いただきたい。
    【重要】2016年3月16日以降の「オリコンランキング」に関する記事掲載について
    要はオリコンのWebサイトに載っている以上の情報は載せてくれるな、ということだ。そして今年は年間ランキングに売上指数が載らなくなり結果各種サイトにも載らない、ということになった。有料会員サイトの情報を持ち出さないで、ということなのでそこはまあ仕方ないだろう。
  • 掘り尽くした感
    わりと趨勢は見えてて語られてもいるので例年より執筆モチベーションは低め。笑。ただ、それでも見えてくるものがあるだろうと思っており、今年も集計してみた。

言い訳も終わり本題に行くまでに、これまでのエントリはこちらにあるので読み比べなどして見てほしい。
CD:2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
配信:2013年 2014年 2015年 

それからもう一つ。パッケージメディアに関してはレコード協会の統計なのであくまで「生産金額」となっている点にはご注意願います。そんなわけで各項目別にみていこう。

項目別数値の推移

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CDシングル:5,457万枚(前年比99%)
CDアルバム:10,456万枚(前年比93%)
CD合計:15,922万枚(前年比95%)
音楽DVD:4,191万枚(前年比96%)
音楽Blu-ray:988万枚(前年比96%)

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CDシングル:429億円(前年比103%)
CDアルバム:1,320億円(前年比95%)
CD合計:1,749億円(前年比97%)
音楽DVD:435億円(前年比92%)
音楽Blu-ray:244億円(前年比99.5%)

まずはCD。全体としてここ数年の緩やかな低落傾向は変わらない。その中でシングル盤だけは比較的気を吐いている状況。これもここ数年の傾向通り。シングルは全体のパイが少なくいくつかのヒット作でわりと動くので、乃木坂と欅坂が昨年すごく伸びたことが寄与したと考えられる。続いて映像メディア。Blu-rayが前年割れ。ここ数年進んでいたBlu-rayへのシフトが止まった感が少しある。そんでもって映像メディア全体としては頭打ち感が出ているのでなんともな…という感想である。

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アナログ生産数量:79.9万枚(前年比121%)
アナログ生産金額:14億5,500万円(前年比124%)

アナログレコード、引き続き好調。しかし伸びは若干鈍化。しかし相変わらずパイは小さい。仕方がない。なお、レコード市場を新品だけで測るのは如何なものかとよく言われるけど測るすべがないしむしろ新品流通にフォーカス当てることでそれ特有のファクトを探したい。

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PC/スマホシングル:1億229万6千DL(前年比94%)
PC/スマホアルバム:836万7千DL(前年比99%)
着うた+着うたフル:971万5千DL(前年比66%)
メロディコール:3,722万6千件(前年比85%)
DL数総計:1億5,916万9千件(前年比89%、ビデオ等その他項目含む)

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PC/スマホシングル:165億3,800万円(前年比95%)
PC/スマホアルバム:95億5,400万円(前年比104%)
着うた+着うたフル:15億1,000万円(前年比65%)
メロディーコール:25億1,900万円(前年比85%)
ダウンロード総計:328億8,300万円(前年比95%、ビデオ等その他項目含む)
サブスクリプション:200億0,300万円(前年比161%)
音楽配信売上総計:528億8,600万円(前年比112%)

音楽配信。今年最大のトピックは音楽のダウンロード販売が前年割れしたこと。その一方でサブスクリプション(定額聴き放題)はまだまだ勢い良く伸びており、このままのペースで推移するとするなら(多少鈍化したとしても)、日本における音楽配信売上金額の過半を締めることになる。フィジカル・配信の比率が諸外国と違うので実感がどうにも薄いけど、日本も「音楽配信の主役がストリーミングになっている」という点で諸外国と同じような環境になりつつあるのだ。 

ちなみにグラフがこれだけ2011年以降になっている理由は、それより前の年で「着うた+着うたフル」が大きすぎて今主流になっている配信方式の数値の変化が見えなくなるから。

というわけでここからトピックを挙げつつ結論に持って行きたい。

配信で売れた楽曲

日本レコード協会では毎月有料音楽配信で一定の売上を挙げた楽曲を発表しているので、そこからプラチナ(25万)以上の売上を達成した楽曲をリストアップしていきたい。

トリプルプラチナ

ダブルプラチナ

プラチナ

星野源の「恋」は2017年1月にトリプルプラチナをすっ飛ばしてミリオンの認定を受けており、12月の時点でトリプルプラチナに限りなく近かったものと推察される(因みに「前前前世」はまだミリオンに達していない)。とにかく配信でこの曲の勢いがすごかったというのが率直な感想。「恋ダンス」動画のアップとその中での90秒以内の楽曲使用を許諾したことがかなり追い風になっているものと推察される。あれはレーベルの英断であったというほかない。「恋」と映画共々大ヒットした「前前前世」の2曲が今年の配信市場でトップ2だったことには異論はないだろう。

また、アルバム単位で宇多田ヒカル「Fantôme」とRADWIMPS君の名は。」がゴールド(10万DL)を達成。なお、2015年12月配信開始のもので浦島太郎(桐谷健太)「海の声」がミリオン、RADIO FISH 「PERFECT HUMAN」がプラチナを達成している。これらも合わせると紅白出演歌手も結構納得度高かったなあと感じるところだ。

新品レコードの販促キャンペーンと品物の種類

4月にはレコード店中心のレコードストアデイ、11月には東洋化成主導のレコードの日、とレコードは色々販促をしているが次の月別販売データを見る限り、それが寄与しているような感じは見受けられない。それぞれの販促キャンペーンは色々課題も多く、まだまだ道半ば、という印象がある。

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また、レコード1枚あたりの生産額は洋楽が1,739円、1,906円である。差が1割くらいなので優位なものかは判断しかねるけど洋楽の方が7inchシングル盤など低価格な商品の比率が高いということだろうか。それとも単純な値付けの問題だろうか。ここからは余談だけど、海外でのレコード作品はDLコード付きであることが多いとよく言われるが僕が最近買ったレコードはそういった類いのものがない。DLコード付きアナログレコードがもっと増えれば買うのになあという気持ちは結構ある。

映像と配信から見えてくる日本の音楽視聴の現状

2016年の市場で特筆すべきトピックはPC/スマホ向け配信とBlu-rayがともに前年割れしたこと。どちらもここ10年程で次世代のメディア/プラットフォームとして期待されながら、必ずしもその期待通りには伸びてこられなかったものだからだ。そして映像も音楽も今まさに伸びているのはサブスクリプション型の「○○放題」サービスだ。映像方面では(まだ音楽コンテンツは弱いにせよ)NetflixやHulu等のSVOD、あるいはAbemaTV等に急速に置き換えられているし、先述のように音楽配信をセグメント別に見ると日本ですら定額聴き放題が4割で来年には過半数を超える見込みだ。これらサービスはPC・スマホタブレット・あるいはゲーム機だったりテレビへの機能埋め込みだったりで色々なデバイスから利用することができる。メディアが・機器が・フォーマットがどうこうという時代からの大きな転換である。

 

 日本では2000年代にエンタメメディアの世代交代にもたついた。かくしている内に「見放題・聴き放題」によるメディアレス・メディアフリーの時代に切り替わろうとしている。2016年はまさにそのターニングポイントとなる1年だったのではないだろうか。

 

一応しっかりとしたトピックを見いだせるような調査になったので、ちゃんと調べてよかったな、という感想。今年1年間も、また変化を見つめながらその中でいちリスナー・ユーザーとしてサバイブしていきたいなあと思う次第。

Jリーガーの好きなミュージシャンは誰だ選手権2017

2017年のJリーグが今年ももうすぐ始まろうとしている。世界的な動画ストリーミングサービスの高まりを受けてJリーグもイギリスのパフォームグループと放映権に関する大型契約を交わしたためリーグ戦は配信サービス「DAZN」を中心として放送されることとなった、ということが大きな変化。それによって強化分配金や賞金が大幅に増えるのも特徴で、初年度の今年はそれを見据えて各チームが積極的な補強を行いしのぎを削っている。

ところで、選手バスから降りてスタジアムに向かう選手たちはヘッドホンをしていることが結構多いように見受けられる。彼等はどんな音楽を聴いているんだろうか。日本代表のキャプテンである長谷部誠Mr.Childrenの大ファンであるというのはファンの間では知られた話であるが、他の選手はどうなんだろう。

ということで調べてみた。

取り出したるはエル・ゴラッソの選手名鑑2017年版。

Jリーグ選手名鑑2017 J1・J2・J3 (エルゴラッソ特別編集)

ここでのJ1チーム各選手へのアンケートから「好きな芸能人・アーティスト」の欄に記載されていたミュージシャンを集計してみた。打ち込みつらいかなと思っていたけどミュージシャンを記入していたのは半分くらい(未回答もかなり多数)だったので2~3時間くらいで打ち込みは終わり、少々拍子抜け。入力した後に他のメディアの名鑑だともっと精度のいいデータがあったりしないか…と思ったら他の名鑑にはそもそもこういった質問が無かった。安心した。

それでは早速集計結果発表するけど、先に補足と注意事項を。

  • 傾向を見るために、選手の2017年1月1日時点での年齢を補足データとして用意。回答者平均年齢は25.64歳。
  • あくまで選手名鑑に載っている選手が対象なので、2種登録の背番号無い選手などは対象外。
  • 対象になった選手548人のうち、300人弱から有効な回答を得た(アバウトな数なのは外国人選手が挙げた人達がミュージシャンかどうか判断つかないものもあったため)。
  • 2月8日に発売した選手名鑑編集の都合上、情報が取れてない選手いるのでそこはご勘弁を(2月6日に鳥栖に加入した権田修一、1月末にC大阪に加入決定・2月に帰国した清武弘嗣、去就の判明が2月にずれ込んだ斉藤学など)。
  • 2017とかタイトルに銘打っちゃってるけど、2018は多分やりません。

それでは10位から順々に発表。

10位:ナオト・インティライミ(6票、投票者平均年齢26.00歳)・西野カナ(6票、投票者平均年齢21.67歳)・長渕剛(6票、投票者平均年齢26.67歳)

同率10位が3人。ナオトは柏レイソルのジュニアユースに所属していたこともありサッカーとの関わりも深いのは知られた話。林彰洋FC東京)、今野泰幸G大阪)などが投票。西野カナは支持層がめっちゃ若い。トップ10では2番目の若さ。U-20代表の堂安律(G大阪)などが投票。長渕剛北本久仁衛(神戸)が投票というのがなかなかハマっていた。 

9位:安室奈美恵(7票:投票者平均年齢30.00歳)

 

Jリーグ開幕と同じ1992年にSUPER MONKEYSでデビューした安室ちゃんがランクイン。阿部勇樹(浦和)、水本裕貴(広島)、青木剛鳥栖)らベテラン選手からの支持を集め、トップ10で最も投票平均年齢が高かったミュージシャン。そんな中、なぜかC大阪のユース昇格2年目である庄司朋乃也も投票。なるほどそうか… 

8位:AK-69(9票:投票者平均年齢25.89歳)

スポーツ選手に人気のヒップホップミュージシャンAK-69。スタジアムにも観戦にも来ていたりする。親交も深い槙野智章(浦和)、遠藤保仁東口順昭(共にG大阪)らが投票。 

7位:back number(11票:投票者平均年齢22.26歳)

テレビにもフェスにもよく出るバンドback numberがここにランクイン。彼等も投票者が全般的に若いのが特徴で、中島翔哉FC東京)、三浦弦太G大阪)、金森健志(鹿島)などリオ五輪世代からの得票が目立った。この世代の代表はとてもおとなしいとよく言われていたが、back numberの若干後ろ向きな歌詞も影響していたり……しないよね。

6位:AAA(12票・投票者平均年齢22.25歳)

先日メンバーの伊藤千晃さんが突然の「おめでた引退」を発表したAAA。西川周作(浦和)、清水航平(広島)、土居聖真(鹿島)、丸岡満C大阪)など、若手寄りながらも幅広い年代から支持が集まった。なお、リーダーの浦田直也が昨年のYBCルヴァンカップ決勝で国歌斉唱を行ったので西川周作テンションアップにより浦和が優勝したのではないかという説もある。 

5位:清水翔太(16票:投票者平均年齢21.13歳)

 

トップ10の中では最も投票者の平均年齢が若かったのが彼、清水翔太関根貴大(浦和)、小池龍太(柏)、端山豪(新潟)など20歳前後の選手から多く票を集めた。若くから活動している彼も、ある種この世代にとってヒーローなんだろうな。

4位:BIGBANG(22票:投票者平均年齢23.76歳)

韓国の選手が多くいるJリーグだから何組か入るだろうなと思っていたK-POPミュージシャンだけど、意外にも BIGBANGに一点集中する結果に(次点は少女時代の3票)。チョン・ソンリョン(川崎)、ク・ソンユン(札幌)、パク・ジョンス(横浜FM)ら韓国人選手だけでなく、倉田秋G大阪)、渡辺一真(神戸)など日本人選手からも支持を多く集めた。MV貼ろうと思って探索したら再生回数が桁違いだった。

3位:ONE OK ROCK(24票:投票者平均年齢23.92歳)

 

NHKで今年サッカー番組のテーマ曲担当に抜擢されたワンオクが栄えあるトップ3入り。2002年W杯のDragon Ash「Fantasista」といい、ミクスチャー・ハードコア的な音楽とサッカーの相性は良いのか。いずれにせよサッカー選手からも人気のミュージシャンを起用ということでNHKサンキューな!といったところか。中谷進之介(柏)、江坂任(大宮)など若い選手中心に票を集める中、今年36歳で年男の那須大亮(浦和)も投票。うん、那須さん血の気多いから若いしな。若い若い!!(同い年)

2位:Mr.Children(28票:投票者平均年齢28.07歳)

はいきました!ミスチル、なんと2位。ってことは上にもう一ついるということか…ミスチル桜井和寿自身も相当なサッカーファンなのは有名なので取り立てて話すこともないんだけど、投票平均年齢がここに来てずいぶん上がったね。前田遼一FC東京)、梁勇基(仙台)、稲本潤一(札幌)などベテラン選手からの支持が厚かったのが特徴。野津田岳人(清水)など若手も数名投票しているのだけど、ファンの高齢化なのか…という心配も出てきたりこなかったり。

1位:ケツメイシ(34票:投票者平均年齢27.41歳)

1位はなんとケツメイシ。今30歳前後くらいの選手からしたら青春時代に大ブレイクしてた思い出深いミュージシャンってことで支持厚かったのだろうと推測。あとは風体とかもJリーガーに近いところあるかな、とか。大前元紀(大宮)、田中達也(新潟)などそういった年代の選手に混ざり、J1最年長選手の土屋征夫甲府)も投票していたりwしかしながら、彼らも劇場版クレヨンしんちゃんの主題歌を担当するようになっているなど、時の移り変わりを感じるところだ。

 

という結果でした~。いわれてみるとなるほどって感じもそういう傾向なのか~という気付きもありで色々面白かった。そんなわけでデータ集計していたら副産物が出てきたので少しおまけを。

 

複数回答書きすぎで賞

1人で複数のミュージシャンを挙げている人も結構いたんだけどその中で最も多かったのは梅崎司(浦和)と三浦弦太G大阪)の4組。君たちわかるけどさあ(笑)。因みに梅崎と仲良しで大の音楽好きとして知られる小林祐三鳥栖)はまさかの無回答。多過ぎで答えられないの境地に達してしまったのだろうか。

アイドルファン

サッカー選手でももちろんいるでしょ、アイドルファン!と思ったけど意外に少なかった。回答は下記3名。

因みに大谷幸輝はガチのモノノフで有安杏果推しです。後大屋翼(大宮)がぱるるっていう回答していたけど、歌手としてではなさそうなので一応除外(先述の通り、対象質問項目が「好きな芸能人・アーティスト」のため。なお、好みのタイプの女性芸能人という項目は別に用意されている)。あとE-Girls丸山祐市FC東京)、Flowerを田川亨介(鳥栖)が揚げてたけど文脈的には少し違うかな。

チームごとの傾向

川崎・神戸・磐田は回答率が低かった。複数回答者が多かったのは浦和・新潟・G大阪。あと大阪で局地的人気だったのが地元バンドのベリーグッドマン。

洋楽

ジャスティン・ビーバーブルーノ・マーズの3票が最多。その次がアデルの2票。想定以上に少なかった。海外志向ある選手は移籍先での話のタネとして洋楽聴いといたほうがいいんじゃないかな(適当)

Suchmos

成岡翔(新潟)、福田晃斗(鳥栖)の2名が記入。彼らにはいい波が来るのではないか。

ピコ太郎

該当者なし。

 

そんなわけで、集計して結果ニヤニヤしてた自分の気持ちをおすそ分けすべく、ランキングを下に埋め込んでおくので見てみてくださいな。

 

いやしかしもうすぐ開幕か〜楽しみだな〜〜。

そんじゃまた。 

COUNTDOWN JAPAN 16/17に行ってきた話

あけましておめでとうございます。今年は去年よりはブログ書きたいと思いますのでよろしくお願いします。さて、今年も最初のエントリは昨年末に行ったCOUNTDOWN JAPANの話から。最初に行ったのは08/09の初日でそこから毎年行っているのでもう9回目になるのか。年越しも8年連続。

今年も昨年に続き行ったのは30・31の後2日。見たのは下記の通り。
30日:岡崎体育→Lovefilm→サニーデイ・サービス→雨のパレード→フジファブリック→きのこ帝国→never young beach→Suchmos→Gotch & The Good New Times→サカナクション
31日:チャットモンチー→Gacharic Spin→plenty→Base Ball BearCAPSULE植田真梨恵→SHE'S→ねごと→RADWIMPSTHE YELLOW MONKEY

特に良かったのはサニーデイ・サービスとGacharic Spin。両者衝撃的だった。

サニーデイ・サービスは最新アルバムの曲「セツナ」の後半の鬼気迫るアウトロの演奏にあっけにとられた。2日間で一番「音に没入」した瞬間であり、ある意味最も幸せな時間だったかもしれない。

Gacharic Spinは音圧がすごくて、ベースがバカテクで、パフォーマーもいるわメンバーの衣装が光る話でとにかく情報量の多いハイカロリーなパフォーマンスだった。この全ての要素を愛せる人って少なそう、とか余計な心配をしたw

他に良かったのはBase Ball Bear(というかサポートギターのキリンジ弓木英梨乃さん)、フジファブリックCAPSULE・きのこ帝国あたりかな。THE YELLOW MONKEYも最初2曲はすごく良かったんだけど、吉井さんの声が出なくなってしまって一旦中断・セットリスト削るなどで消化不良気味に終わってしまったのが残念だった。

そんなわけでここからは連続して見てきて考えたことを今年も書いておきたいです。

●ブッキングの話〜違うフェスに見える28日と世代交代

今年のブッキングの特徴だけど、概ね去年の傾向の通りで「異分野(アニソン・アイドル)は武道館クラス以上にして前半に固める」というものだったんだけど、特記することとして挙げられるのは昨年に比べてアニソンブッキングが減らされた、ということと欅坂46の出演。去年の6組からfripsideOLDCODEXKalafina・LiSAの4組と減っている(ちなみに初登場のfripside以外は全て3年連続出場)。昨年は28日に固められていたが、今年は29日の比較的遅めの時間に固められ、コミックマーケットとハシゴできるような形になっていた。おそらくそうした方が集客できるのでは…?という読みからだったのだろう。公式Webサイトによると昨年の28日の集客は36,202人と、他の日の46000人を大幅に下回っており、昨年のようにコミケと重ならないようにすればたくさんくる、という目論見が崩れたため、ということだろう。そこに初めての単独ライブがつい先日行われたばかりの欅坂46が投入され、結果1日目は昨年比4000人増の40,247人となり、大盛況となったようだ。さらに4年ぶりの出演となったPerfume、来年6月で解散となる℃-ute、来年早々に総動員数約5万人のアリーナツアーを行うでんぱ組,incと集客力のあるアイドルを投入してきた。その結果、28日は別のイベントなのではと思えるとくらいだった。GO!FESかと。それでも当日券が出たが、多くの企業で28日はまだ仕事納めになっていなかったからやむを得ないだろう。とはいえ、RO社としては集客に敏感になりながら色々手を打っているわけだ。

そしてそれが如実に出たのがステージ割。もともと集客が下がったかな、というバンドについては結構すっぱりステージ下げたりしてて、一昨年の会場拡大のタイミングで随分と調整が入ったわけだけど、今回はそれ以来となった。前回EARTH STAGEに出ながらGALAXY STAGEに配されることになったのは実に5組(くるり・でんぱ組,inc・木村カエラスキマスイッチチャットモンチー)。一方で昇格も4組(KEATALK・キュウソネコカミ・WANIMA・MONOEYES)となり、昨年のCDJ及び夏のRIJFの動員状況をシビアに見ながら考えているのだろうな、と感じた。EARTH→GALAXY組は概ねベテランが多い中で特異点はでんぱ組,inc。Perfume・BABYMETALなどと比べるとまだ若干フェス来場者層との距離があるのかもしれない。

●会場の変化〜メリハリ??とコラボブースと「思い出作り」

会場については例年に比してレイアウト面での変更が少ない。両方の画像を貼って間違い探しをして欲しいくらいだ(正解はマッサージブースの場所と女子トイレの増設)。

16/17
http://img2.countdownjapan.jp.s3.amazonaws.com/1617/img/areamap/all.jpg

15/16

http://img2.countdownjapan.jp.s3.amazonaws.com/1516/img/areamap/areamap.jpg

 

会場内装飾での変化としては、昨年設置された演奏中ミュージシャン紹介看板が大きなディスプレイになっていたことだ。

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会場内の装飾は色々手が込んでいく一方で幕張メッセの2F廊下は若干寂しくなった印象があり、特にASTRO ARENA(イベントホール)の入り口に何も装飾がされなくなってしまいイマイチわかりづらい、という印象を受けた。

また、各種コラボブースも特色だが、今年は映画枠としてシン・ゴジラのスペースがあった。と言ってもゴジラ全体像か等身大の足のどちらかと記念撮影できる、というものであり昨年のスターウォーズコラボほどの賑わいはなかった。それからSpotifyのブース。ステージが設置されておりそこに短時間登って自己主張なり決めポーズをとって歓声を受けられる、というもの。

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見辛いねw

この他にも相変わらずのROCKオブジェクト写真撮影や外の「CDJ1617」花壇での写真撮影などで常時行列が発生しており、「音楽聴きに来てるんだろ」的な感想を抱いている自分はおっさんなんだなあと思うところだけど、「年越しイベント、音楽もあるよ」くらいの感じの人は多分に多いものだと改めて感じさせられる。

●音楽フェスと音楽配信の相性について

過去、℃-uteアップアップガールズ(仮)がROCK IN JAPANに出演した時に、その時に演奏した楽曲をプレイリストにして販売していたことがある。 

その時は先鋭的な取り組みだなあと思ったんだけど、今回会場で自分もそれに近いことをしていた。サニーデイ・サービスが終わったらすぐに最新アルバム「DANCE TO YOU」をダウンロード購入したし、Gacharic Spinが終わったら最新アルバム「確率変動 -KAKUHEN-」をApple Musicでダウンロードした。それもひとえに幕張メッセのホール内に各種通信業者のWi-Fiサービスが提供されていたからで、大変ありがたい世界。

そんな話では、今回のCDJにスポンサーで入ったSpotifyによって、演奏曲がプレイリスト化されて公開されていた。

こういうのはいい取り組みだよなあと思う一方で、「Spotifyだけかよ」という気持ちにもなった。また、全部のアーティストが曲を公開しているわけでもないし、曲数が多すぎるから特定ミュージシャンに絞りたいという意見も出そうなので、個々のミュージシャンがプレイリスト発信するとかもあっていいんじゃないかなという感想。時代にアジャストしているので続けて欲しいと思うんだけど、この4日目のプレイリストのフォロー数がわずか102人というのはさみしいぞ!因みにDay3は250人フォロワーがいるが、サカナクションなど他のサービスに提供しているミュージシャンが結構なかったりするので、サービス自体の充実頑張ってください。

 

 

そんなわけで今回も楽しかったです。サカナクションのマンネリ具合とイエモンの不完全燃焼は残念だったけど、来年も行くと思います。それにしても「現代的な若者の集まりの場としてのフェス」というものをこれまで以上に感じたのも確かで、次はその辺を取り扱う本を2冊ほど読んでその話を書きたいと思います。

2016年マイベストディスクトップ20

楽曲ベスト10に続きアルバム単位でのベスト20をまとめてみました。毎回思うけど曲の方が母数多いのに選出少ないのはなんでなんだぜ。知らないんだぜ。

 

過去のものはこちら。多くなってきたので何が1位かは省略するから、各自の目で確かめてくださいね。

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年

 

アルバムの場合はシングルに加えて追加の選考基準があるのでそれも書いておきますね。

 

構成の妙:つまるところ曲順。明らかにかみ合わせの悪い曲を並べたりしてるとつらい気持ちになります。
成長性・進化:アルバムというのはシングル以上にそのミュージシャンの一定期間における活動のまとめというような色彩を持つと思うわけ。だから、やっぱり前より良くなってほしいしマンネリ感や成長が見て取れない感じを見ると「惜しいな」と思っちゃう。
時代性:「この2016年に鳴るべき音か」とかいうけどハイパー主観に満ちた要素。あくまでも、自分にとってのジャストフィット感でしかないことは強調しておきたい。主観だ主観!!

 

 というわけで、そういった観点から選んだと言われている20枚はこちらです。

 

 

20位:AL「心の中の色紙」

心の中の色紙

 

やっぱ小山田壮平だなー!!

 

19位:冨田ラボ「SUPERFINE」

SUPERFINE

 

マジ最高なんだが、birdの時と比べると若干散漫さがあるような。好きなんだけど。

 

18位:吉田省念「黄金の館」

 

黄金の館

  

想像通りの出来栄えに、彼がまだくるりに在籍していたら、ということを想像してしまう。

 

17位:Galileo Galilei「Sea and The Darkness

Sea and The Darkness(初回生産限定盤)(DVD付)

  

最後にとてつもない置き土産を残していってくれたバンド。名作や

 

16位:lyrical school「guidebook」

guidebook

   

毎度リリスク製作陣の「アルバム構成力」には感嘆させられる。でもな、なんか足りないんですよ。なんか。

 

15位:BIGYUKI「Greek Fire」

グリーク・ファイアー 

  

日本のジャズには上原ひろみが、黒田卓也が、そしてBIGYUKIがいる!

 

14位:CICADA「Formula」

formula

  

ネオソウル・R&B的なものを吸収して自分の音楽の糧にしているバンドは最近多いけど彼らはその中でも一段違う印象。オリジナリティを確立したと言えそう。

 

13位:For Tracy Hyde「Film Bleu」

Film Bleu

   

青春!!みずみずしい!!最高である。

 

12位:downy「第六作品集『無題』」

第六作品集『無題』

www.youtube.com

  

轟音と耽美。凶悪な音の世界に引き込まれていく感じがたまらない。

 

11位:レキシ「Vシキ」

Vキシ(CD+DVD)

  

やりたい放題やってから最後に松たか子、はずるいと思う。笑

 

10位:きのこ帝国「愛のゆくえ」 

愛のゆくえ(初回限定盤)(DVD付)

 

まさかのダブ・レゲエ要素。downy同様、聴いててうっとり。

 

9位:TAMTAM「NEWPOESY」

ニューポエジー

  

これも聴いててうっとりする。

 

 8位:D.A.N.「D.A.N.」

D.A.N.

 

衝撃的に良かった。ライブも一度見たけど良かった。

 

7位:Snarky Puppy「Family Dinner Vol.2」

Family Dinner Volume T

 

 洋楽勢唯一のランクイン作(まあそんなに数聴いてないからね)。たくさんの楽器、様々な要素を取り込んだ豊かな音楽って感じ。

 

6位:TWEEDEES「The Second Time Around」

The Second Time Around【初回盤(CD+DVD)】

 

沖井礼二というミュージシャンはその曲に手癖があらわれやすいミュージシャンだったけど、今作はそういったマンネリ感を脱している。ラストトラック「ムーンライト・フラッパー」は白眉。

 

5位:Negicco「ティー・フォー・スリー」

ティー・フォー・スリー

   

Negiccoのアルバムはいつも「惜しい」と思っていたんだけど今回は本当に良かった。20代女子向けというマーケティング方針は思いっきり外していると思うけど、ムードあり柔らかさありで、大人アイドル、って感じの新境地を切り開けるかも。

 

4位:Perfume「COSMIC EXPLORER」

COSMIC EXPLORER

  

FLASH」だけでなくその直後に出たアルバムも素晴らしい出来だったね。エレクトロ感が増す一方で彼女たちの声にフォーカスする度合いが増えたような。

 

3位:宇多田ヒカル「Fantôme」

Fantôme

   

宇多田ヒカル、完全復活!!ブランクなく、共演ミュージシャンの選択など含めてまさに今を生きている感じの音楽だなあと。 

 

2位:BABYMETAL「METAL RESISTANCE」

METAL RESISTANCE(通常盤)

  

カバーするサブジャンルが広がったので結果としてトータルの完成度は上がったと思う。

 

1位:蓮沼執太「メロディーズ」

メロディーズ

www.youtube.com

  

好みのツボにドンピシャだったし、まったりとしつつも深みのあるアレンジで本当に長く聴けるアルバムだなあと思った次第。長く聴けるアルバムだなあと思う。幅広い年代の人たちに勧めたい。

 

 

総評。ここ2年くらい続いてきた「猫も杓子もブラックミュージック」的な流れは少し落ち着いてきてるかもしれないなあというのが率直な印象。淘汰された結果良いものだけ残る形になりつつあるとも言えるけど。ベストソングとも合わせて考えるとアイドルだとかバンドだとかソロシンガーとかそういうカテゴリを問わず良いものは良い、と決めて行った結果がこれ。

今回のランクイン作は大半がApple Musicで聴いた作品になったのも今年の特徴。もはやこれなしの生活は考えられないくらい。Spotifyも上陸したけど思ったほど話題になってない印象がある。 ただApp Storeのレビュー見る限りではAWAやLINE MUSICより抜群に良く、アプリとしての操作性は良いとのことなのでうまく使っていきたいなという気持ちはある。

自分の同年代に新しい音楽を追う人が少なくなってしまったこともあり、自分の関わり方や「僕らにとっての聴くべき音楽とは」みたいなことをよく考えているのだけど、結局そんなことあまり関わりないランキングになったような気もする。というか今年はブログ更新頻度減ってしまったので、来年はもうちょい書きたい。多分これが今年のエントリ。それではみなさん良いお年を。