2019年3月に聴いて良かったCD

3月が遥か昔のようだ……そして並べてみたら思いの外たくさんありました。まあ決算月だしねえ。

 

J☆Dee'Z「Jewel」

多分2月中に聴きこめなかった枠。とてもきちんとできてるポップス。ハモリをかなり強調してるのはアイドル的な方向ではなくリトグリとかの方に行きたいみたいな話なんだろう。

 

ちゃんみな「I'm a POP」

これも2月発売だったやつ。ラッパーなのか歌手なのかたまにわからなくなるけどとてもスキルがあって歌唱に存在感がある。というか彼女の中ではラップも歌唱法の一つであっていい意味で特に区別してないんだろうなって思う。色んな意味でとても今っぽい。

 

Solange「When I Get Home」

ビヨンセの妹ソランジュ。アメリカのR&B最前線って感じで好みのど真ん中。基本引き算の音楽だよね。どっちがいいとかそういうことは抜きにして。なおサプライズ配信リリースでCDリリースは未定。

 

わーすた「CAT'CH THE WORLD」

ソランジュとは真逆なやつですね(笑)。あの「うるとらみらくるくるふぁいなるあるてぃめっとちょこびーむ」の続編「くらえ!必殺!!ねこパンチ★ ~私達、戦うにゃこたん【レベル5】~」も良いんだけど「大志を抱け!カルビアンビシャス!」がめちゃくちゃツボだったwあと筋トレがテーマの「ぐるトレ」も好き。

 

アナ「時間旅行」

リリスクに多数曲を書いている大久保潤也さんのアナ、2019年版シティポップって感じで耳なじみの良さが抜群。「時間軸の上で」でヒップホップリスナーおなじみの「skr skr」ってコールが挟み込まれているのはリリスク「パジャマパーティー」からのフィードバックか。

 

SILENT SIREN「31313」

ここにきて原点を思わすアッパーチューンが並んでてサイサイといえばコレだよなって気持ちになる(保守的っちゃあ保守的だけど)。しかしなぜ「天下一品のテーマ」のイントロがチャルメラなのだ。

 

コントラリーパレード 「CONTRARY」

これまたとても良いポップス。カメラ=万年筆の佐藤望さんがプロデュースしてるのね。

 

sora tob sakana「World Fragment Tour」

おなじみのOverture曲からアルバムジャケット通りの多彩な曲が展開されてなかなかおもしろいアルバム。かなり良いと思ったのだけどこのタイミングでの風間玲マライカさんの卒業は残念だなぁ。

 

V.A.「東京スカパラダイスオーケストラトリビュート集 楽園十三景」

今のバンドシーンの主役級のバンドがずらりと並んでいるというだけでも聴く価値あり。現状定額制配信に曲を出していないUNISON SQUARE GARDENのカバーがきちんとそれらの類のサービスに載ったというのは一つのトピックかも。ただしApple Musicにはアルバムで置いてなくて単曲バラバラ配置だったのでプレイリストにしておきました。

 

lyrical school「lyrical school tour 2018 "WORLD'S END"」

最高だった去年のツアーファイナルライブの楽曲を収録したアルバム。改めて聴きなおしてみると結構荒っぽいところもあったりでまだまだ伸び代あるなーという感じでまだまだこれからが楽しみ。「夏休みのBABY」のアンセム感と「Short  Good-bye」のドラマティックさ、「ブランニューガール」の底抜けのキュートさと色々な魅力が詰まってて良い。

 

bird「波形」

超名作であった前作「Lush」に続き冨田ラボ完全プロデュースでめちゃくちゃ作り込まれたサウンド。気付くのは冨田さんの肝いりの自作ビート。生演奏のようなリズムをマシンで作ることに長けた彼のビートが前作の現代ジャズ色強めのサウンドから様々なジャンルをまたぐかのようなサウンドに変化しているのだ。ちょうどceroの「POLY LIFE MULTI SOUL」のように。

 

フィロソフィーのダンス「エクセルシオール」

デビューから3年を超えついに大輪開きつつある感じ。低音の効いたファンクサウンドにエネルギーのこもった歌声。おとなし目の曲でも力がこもってるように聞こえてくるのはさすが。しかしこれでもライブの凄さの何分の1かくらいでしかない。

 

Suchmos「THE ANIMAL」

突然の時代を逆流するかのように見えるサウンド転向が賛否両論続出(というか反応の悪さはセールスにダイレクトに反映されてしまった)のアルバム。確かに横浜スタジアムの公演を夏に控えた上でやる音楽かと言われるたら正直違うと思うけど、単純な楽曲集としては実際よくできてると思う。1曲目「WATER」とかアビーロード期のビートルズ風味満点で好きな感じだ。

 

持田香織「てんとてん」

ソロではオーガニックサウンド志向な持田香織さん、今回のプロデュースはリトルクリーチャーズ鈴木正人さんで、Kan Sano参加曲もあったりで良き。彼女の今の円熟味のある歌声にはこういうサウンドの方が合ってる気がするね。

 

ではまた来月!

TWEEDEESのライブが今すごいって話

すごく良かったライブの話をする時、そのすごさをどういう風に説明するかはとても難しい。だからどうしても「エモい」とかのようなわかりやすい感嘆の言葉を多用したくなったり「最高」「良い」みたいなシンプルな言葉を使いたくなってしまう。その問題意識はそのうち何らかの形でアウトプットしたいんだけど、それはさておき昨日自分が見たTWEEDEESのライブはそういった誘惑を振り切ってそのすごさを噛み砕くことにトライする価値のあるライブだと思った。なのでその話をします。途中で挫折したらごめんなさい。

LINE LIVEアーカイブも残っているので見てみてね(しかし音が結構小さくてこんなんだったっけみたいな気持ちになるところはある)。

出囃子が鳴ってメンバーが入場してからの1曲目は今回のツアーに先駆けて出たアルバム「DELICIOUS.」の1曲目にしてタイトルトラック「DELICIOUS.」。CDで聴いたときにもそうだったのだけどシューゲイザーを基調にキラキラした音を適度にまぶしてある曲で、テンポに比して歌メロ自体は長音主体であまり動いて歌い上げるような感じでもない。しかしながらボーカル清浦夏実さんがドンと構えて歌い上げるその姿は相当に力強くて自分の心は鷲掴みされた。そして演奏陣もこれまでの陣容からドラムの原"GEN"秀樹さん以外全員変わり、ギターがPOLLYANNAクロサワさんに・キーボードがブルー・ペパーズ井上薫さんになってバンドの音が明確に変わったのもこの1曲でよくわかった。クロサワさんのギターはエネルギッシュで弾けてるし井上さんのキーボードは上手くてオシャレ。これまで(2017年まで)のTWEEDEESのライブメンバーは沖井さんと同世代の人が殆ど(たまにギターに若手が入る)だったのに対して今のライブメンバーは清浦世代・沖井世代が半々になっている。アルバムの音でも清浦さんの存在感・色が強まっていることを反映したライブをするならこの座組みがマッチしているのだろうと思わせる。特に前半はクロサワ・井上両氏が走るような演奏をし沖井・GEN両氏が技で支えるという構図のように感じられた。

それで冒頭からアルバムの曲順に3曲やるもんだからオーディエンスとしてはアルバム「DELICIOUS.」をライブでやるとこうなるのかということ、今のTWEEDEESはこんな感じだよっていうことがすんなりつかめた。あと前半にやった中では最初4曲やったあとの挨拶を挟んで「月の女王と眠たいテーブルクロス」がかなりアレンジを変えてロックンロール色を強めていたのは大変良かった。(21:48頃から。映像が結構飛んでしまっているのが残念)

とはいえ熟練の沖井さんGENさんも黙っていない。中盤のMCを挟んでの「美しい歌はいつも悲しい」はAメロの部分でドラムとベースで同じリズムを奏でるパートがある。ここのシンクロ具合はさすが長年一緒にやっているだけあるなって感じだしそもそもの話として二人ともえらく上手いので超カッコいい。ボーカルのハーモニーがビシッと決まると気持ち良い感覚ってあると思うけど、リズム隊でそれが出ると凄い爽快感があるなあと感じた。

今まで楽器隊の話ばっかりしてきたけど清浦夏実さんのボーカルも全然負けてない、というか声の伸びなどは前のライブよりさらに増しててめっちゃ強い。そんで声色の細やかさというか表現力が増してるのがよくわかる。アンコールで披露された「ムーンライト・フラッパー」は元々様々な色合いを持つ歌だけど、シーンに合わせた歌い分けの力が更に増してて素晴らしかった。清浦さんの歌声聴いてるとうっとりする。心地良い歌声でそれでいてロックサウンドにハマってるというね。

※1年半前のライブの映像です

そしてこの日の「ムーンライト・フラッパー」はバンドの演奏も素晴らしくハマってて自分が今まで見たTWEEDEESのライブの中でも一番だったと思う。フロアの後方でめちゃくちゃ肩を揺らしてというか踊りまくってた。沖井さんも「曲のここでシンガロング起きたらいいなあ」的なこといってたしもっとフィジカルに訴えかけてくる魅力があると思うわけ。全身で音を浴びて楽しみたい。

TWEEDEESがデビューしてから4年。今回の「DELICIOUS.」はアルバムもライブもバンドの個性を確立する会心のものになったなあと思う次第で。CymbalsともFROGともSCOTTとも違うこのメンバーならではの音だしなにより今の編成の若さと熟練のバランスは今までになかったものだ。だからと言って100%の別物ってわけではなく過去のワークスがあったからこそのTWEEDEESだとも思うので、Cymbalsは知ってるけどみたいな人にこそめちゃくちゃ見てほしい。今TWEEDEESのライブがホントすごくてオススメなんです。

2019年2月に聴いて良かったCD

2月はかなりここにあげた作品ばっかり聴いてました。もちろん他のも聴いてはいたんだけど。

 

KOHH「Untitled」

ラップもトラックもカッコいい。渋みがあって良いし、そこまでハードコア感があるわけでもないのでスッと聴ける。

Ariana Grande「thank u, next」

R&Bベースにラップにトラップにとてんこ盛り。めちゃくちゃ良かった。ライブで聴きたいんだけど、もう来てくれないのかな………

杏沙子「フェルマータ」

久々に出てきた直球のJ-POP女性ボーカル。メロディーも良いしアレンジもめちゃ好み。歌声もクセが程々で良し。今後も期待。

あいみょん「瞬間的シックスセンス」

本当に直球で普遍的な魅力を持つ上手い歌手になりましたね。奇をてらわないアレンジ・メロディー・歌詞にブルージーな少し掠れた歌声が心地よく響く。繰り返し聴きたくなる逸品。

 

 

3月は年度末でたくさん出るので聴き逃しとかないといいなー

 

2019年1月に聞いてよかったCD

今年も引き続きこの感じでやっていきます。なお、CDとは概念です。一つも盤では聴いていません。

 

Little Glee Monster「FLAVA」

リトグリのアルバムはいつも聴き心地が良くて好き。

Emerald「On Your Mind」

去年のアルバムなんだけど、年が明けてストリーミング配信解禁されたのでようやく聴いた。いつもながら好みど真ん中の音で好き。

ずっと真夜中でいいのに。「正しい偽りからの起床」

これも昨年案件。凝ったアレンジとか超大好物で、なぜ去年の自分が発見できなかったのかと思うくらい。

フジファブリック「F」

今のフジファブリックの充実ぶりが現れてる快作。ところで金澤ダイスケプロデュースのドラゴンポテト、どこに売ってますか。

さかいゆう「Yu Are Something」

サイプレス上野ZEEBRAといったラッパー、黒田卓也をはじめとするジャズ演奏家をはじめとする多彩なゲスト達を迎え、より黒くしかし色鮮やかなポップスに進化した印象。

Kolme「Hello kolme」

初期の習作感を脱してグループとしての色を確立した感じ。全般的にウェルメイド感が漂う。

 

来月も早めに書けるよう頑張ります。

2018年12月に聴いてよかったCD

年間ベストがあるために割と忘れがちになってしまうやつ。なお、もはやCDではないけど「アルバム」でもわかりづらいので名前は引き続きこのままでいこうと思いました。

 

キュウソネコカミ「ギリ平成」

 現代人の感覚・心情がかなり反映されているのがだんだん好きになりつつある。「推しのいる生活」がとても良い。

 

Shiggy Jr.「DANCE TO THE MUSIC」

一つ一つの曲がキラーチューンだっていうアルバムはそうそう無いけど、これはそれに該当するんじゃないかな。メジャーデビューしてからずっと苦労してたけど、ようやく「これがShiggy Jr.だ!」っていう物を出せたと思う。

 

七尾旅人「Stray Dogs」

今までの七尾旅人になかったポップネスと、今までの七尾旅人の美しい歌がマッチした新境地。とにかく聴いてほしい。

 

BLACKPINK「BLACKPINK IN YOUR AREA」

耳にすごく残るダンスチューン。「DDU-DU DDU-DU」は去年一番頭に残った曲でした。

 

Awesome City Club「Catch The One」

Awesome City Tracks」シリーズは全てミニアルバムだったから実はフルアルバムは初めてだ。前よりも歌に感情が乗っているように感じられ、とても好き。

 

星野源「POP VIRUS」

 

現代的なブラックミュージックを歌ものポップスのフレームワークに落とす物っていうのがそもそも自分の大好物なんだけど、そういった中でも本当に素晴らしい出来。星野源天才かよ。

 

ヤバイTシャツ屋さん「Tank-top Festival in JAPAN」

ラウドミュージックに意味の無い(おもしろい)歌詞を乗せて…っていうのはなんか定着してきた感があるけど、その中でもポップで楽しいのが良い。

2018年マイベストディスクトップ20

さて、楽曲ベスト10に続きアルバム単位でのベスト20をまとめてみました。前回書いた通りアルバム聴きする旧世代の人間なので、ベストソングよりベストアルバムの方が母数は多くなります。旧世代って自分で言っちゃったよ。歳はとりたくないもんだな。なんの話だっけ。

 

過去のものはこちら。多くなってきたので何が1位かは省略するから、各自の目で確かめてくださいね。

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年

 

アルバムの場合は楽曲の判断基準に加えて追加の選考基準があるのでそれも書いておきますね。

 

構成の妙:つまるところ曲順。個々の良くても、明らかにかみ合わせの悪い並び順になっていたりしてるとつらい気持ちになります。
成長性・進化:アルバムというのはシングル以上にそのミュージシャンの一定期間における活動のまとめというような色彩を持つと思うわけ。だから、やっぱり前より良くなってほしいしマンネリ感や成長が見て取れない感じを見ると「惜しいな」と思っちゃう。
時代性:「この2018年に鳴るべき音か」とかいうけどハイパー主観に満ちた要素。どちらかというと「この時代にこれかよ!」みたいな減点要素に使われてしまう気もしなくもなく。あくまでも、自分にとってのジャストフィット感でしかないことは強調しておきたい。主観だ主観!!

 

というわけで、そういった観点から選んだと言われている20枚はこちらです。コメント入れるのはトップ10から。

 

20位:ペンギンラッシュ「No Size」

今年知ったグループの中では一番好き。知ったのが遅くてリリイベとか逃してしまったのが残念だった。

19位:三浦大知「球体」

ググッとアーティスティックな方法に寄せた作品。彼がこれをやったということの意義はすごく大きいよねって思う。

18位:宇多田ヒカル「初恋」

https://affiliate.itunes.apple.com/books-toolbox/assets/shared/badges/ja-jp/itunes-lrg-d9b0890eed6a33585f9240d1fd9eed77d0612f781c242adb50bf98434dd23bc6.svg 

ラップ的な歌唱が(Feat.ではなく)あったりとかより今の世界の音楽の傾向とリンクしている感じがした。ライブも見に行ったけど本当に歌がよかったな〜

17位:市川愛「MY LOVE, WITH MY SHORT HAIR」

菊地成孔プロデュース案件という事で聴いたらかなり好きな感じだった。曲中にセリフが挟まれるのが本当面白くて良かった。

16位:阿佐ヶ谷ロマンティクス「日が灯る頃には」

1stがはちゃめちゃに良かった阿佐ヶ谷ロマンティクス。もちろん抜群に良かったのだけど基本的には路線踏襲だったのでこのあたり。

15位:ネクライトーキー「ONE!」

今グイグイきてる若手バンド。勢いとメロディとボーカルの個性と全部揃っててこれからが楽しみになる。

14位:中村佳穂「AINOU」

最初聴いた時これは本当にこの音源でいいの?って思っちゃった。それくらい歌の音像というか聴こえ方が独特で心にグッときた。

13位:Shiggy Jr.「DANCE TO THE MUSIC」

メジャーデビューしてから相当色々苦労していた印象があるけど、ここにきてすんごくShiggy Jr.らしくしかも全曲強度のある素晴らしい作品ができたと思う。Gt.原田さんが丸々歌う曲もあってそれも良い。

12位:南波志帆「Fille! Fille! Fille!」

フレンチポップ的なテイストでものすごく好みドンピシャだった。かつてのカバーアルバム「CHOICE」を思い出すし、曲自体がそもそも南波ちゃんのボーカルを最大限に活かす方向で作られているのでフィット感がさらに上がってて好き。

11位:七尾旅人「Stray Dogs」

内省的なポップスというのが彼のイメージだったけど、そういったところも少し残しながら思いっきり開かれたポップスになってる。とはいえやさしい歌声はそのままなのでとても聴き心地が良い。「湘南新宿ライン」が歌詞に出てきてニヤリとしてしまった。

10位:レキシ「ムキシ」

https://affiliate.itunes.apple.com/books-toolbox/assets/shared/badges/ja-jp/itunes-lrg-d9b0890eed6a33585f9240d1fd9eed77d0612f781c242adb50bf98434dd23bc6.svg 

ビッグ門左衛門(三浦大知)との「GOEMON」や先行シングル「GET A NOTE」「SEGODON」など、単純にポップスとして秀逸な作品が多かったように思う(なお歌詞はお察しw)。傾向があるのかわからないけどレキシは偶数枚目のアルバムが自分の好みに合う。

9位:イヤホンズ「Some Dreams」

声優ユニットイヤホンズの2nd。演劇がかった曲の構成、作り込まれたキャラクター性など聴きどころが多く楽しかった。

8位:ものんくる「RELOADING CITY」

前作から全ての面でパワーアップしていて表現力が上がってるし、よりジャズとポップスのハイブリッド感が増しててホント曲の強度があるアルバム。

7位:TWEEDEES「DELICIOUS.」

このアルバムについては詳しく記事を書きました。バンドの進化を目の当たりにできている幸せを噛み締めています。

6位:Analogfish「Still Life」

アナログフィッシュ3年ぶりのアルバム、今作もめちゃめちゃよくて、サウンドも歌詞もホント染み込むように入ってきてすごく好きな作品になった。

5位:SOIL&"PIMP" SESSIONS「DAPPER」

これまでの「DEATH JAZZ」路線から急旋回を遂げて現行ブラックミュージックの最前線と同期するかのようなミディアムナンバー中心の構成に。メンバーのスキルがそこにダイレクトに活きていて色気を感じる。凄い作品。

4位:cero「POLY LIFE MULTI SOUL」

前作「Obscure Ride」の現行ブラックミュージックとのリンクから一転、ポリリズムやクロスリズムにBPM変化などが多用された凄まじいリズムの作品に。その結果、なんだか初期みたいなワールドミュージックごった煮感みたいなものも出てきたのはなんか面白い。

3位:くるり「ソングライン」

いつだったかのCDJで岸田さんが「くるりは音楽の世界旅行をするバンドです」って言ってたけど、まさにそれを体現するかのような一作。さあ次は何が来るかなみたいな気持ちで楽しんで聴けたのも良かった。

2位:星野源「POP VIRUS」

https://affiliate.itunes.apple.com/books-toolbox/assets/shared/badges/ja-jp/itunes-lrg-d9b0890eed6a33585f9240d1fd9eed77d0612f781c242adb50bf98434dd23bc6.svg

12月にこういう年間ベストのまとめをするとまあ直近に聴いたもののインパクトが強くなりがちなことは否定できないんだけど、それにすぎても好きすぎた。この作品が出る前に発売された音楽雑誌の年間ベスト1位に選出されたことで物議を醸してたこともありかなり警戒して聴いたんだけどそれでも1曲目から好きすぎてもう降参だった。好みドンピシャなんだよね。

1位:lyrical school「WORLD'S END」

勘の良い読者の方はもはやお気付きだったことでしょう。というか最初からわかっていたか。というわけでリリスクのアルバムが1位です。全曲大好きなのでそりゃあもう1位でしょうと。詳細な話は過去記事を見てくださいませ。夏の始まりと終わり・夜から朝が来てまた夜へという二重で時制が変化していくという実はトリッキーな構造はお見事の一言でした。一つ一つの曲が新しく発表されるときのドキドキ感とか今でも思い出すくらい思い入れも強くて、本当に愛おしい作品です。

 

振り返ると上位はリリスク含めてこれまでも高く評価してきたミュージシャンばかりだったのですごい保守的なセレクトになったなーという感想を自分でも抱いた。まあその中でも初聴きの人たちがちょいちょい入ってるのはいいことで。基本今は週末ほとんどリリスクなので来年は平日の時間の使い方をうまくしてもうちょい色々見にいきたいなあとか思っています。

 

それではみなさん、良いお年を。

2018年マイベストソングトップ10

年の瀬です。なので今年聴いてよかった楽曲のトップ10をまとめたいと思います。過去のはこちら。

2013年 1位:パスピエ「ON THE AIR」
2014年 1位:きのこ帝国「東京」
2015年 1位:lyrical school「ゆめであいたいね」
2016年 1位:POLTA「春が過ぎても」
2017年 1位:lyrical school「つれてってよ」

ところで最近思うんですが、この年間ベストというのは「結果」であって「目的」ではないんですね。あくまで自分が耳にした中からしか選んでないし、わざわざ年間ベストを選ぶために自分が聴きもらしたものを積極的に拾って網羅的にしようとかは考えていないわけです。あくまで自分的には年間ベストを選ぶために音楽を聴いてるわけではなくて生涯ベストを追い求める気持ちでして、年間ベストを決めるために音楽を聴いてるわけではないということを最近強く思うのです。

さてそんな御託は置いといて、例年書いてる僕がよく気にするポイントを書き記します(コピペですが)

アレンジ:メロディや歌詞に合った(もしくは巧妙に外した)アレンジか、全体の音の均整が取れてるか、ハッとさせられるポイントがあるかなどがポイントだと思われる。基本的に過度にシンプルなスローバラードなどは面白くないと考えるタチです。
メロディ:耳に残るか、美しいと感じるか、など。この辺は多分に自分の感性によるところなんだけど音感がないのでどういうメロディが好きかはあまり説明できない。すみませんな!
リズム:元々重視してたんだけどここ数年は更に重視傾向に。変拍子大好き。普通のエイトビートにするよりバスドラやハイハットで16分音符を適度に挟み込んでアクセントにしているようなのが好き。あとベースはメロディ楽器みたいな気持ちでいます。
音像:説明の難しいところで、アレンジとも密接に関連してると思うんだけど要は「キレイに聞こえるか」みたいなところが評価ポイント。パワーメタルみたいなのは好きだけどハードコア系のメタルテイストは好きになれない、みたいな話。そういう観点からは、歌詞も言葉の響きとして良いかみたいなのが気になる。中身が気になるケースはレア。
影響:自分の生活にインパクトを与えたかどうかみたいな話だけど、これは年に1曲出るか出ないかくらいです。まあ主観による補正みたいなもんだと思ってもらえれば。これ以外に、今年は特に耳によく残った作品をいくつか選んでます。中毒的な。

ではいきましょう。

10位:ドロップスターズ「Twinkling Star」

Music lrg d99dee5213a7dec308372509b8b4454e9919b38285cdf95a29340ab165c51749

今年の第一四半期に話題をかっさらったポプテピピックの劇中劇主題歌。歌唱メンバーは星降そそぐ(CV:小倉唯)、月野しずく(CV:水瀬いのり)、夕陽ころな(CV:上坂すみれ)という豪華さwwとにかくサビのキャッチーさが印象に残って、1年を通して突然頭に流れること多数。笑

9位:星野源「アイデア

星野源は今年頭に出した「ドラえもん」も超よかったんだけど、この「アイデア」は2番でSTUTSによるMPCプレイがドラムの代わりに入るのが良くて、さらに2:18あたりからは伴奏がMPCだけになる。そこの部分の変則的な感じがめちゃくちゃ好き。

8位:絶対忘れるな「平日ナイトフィーバー feat.日向ハル

Music lrg d99dee5213a7dec308372509b8b4454e9919b38285cdf95a29340ab165c51749

会社員ラップグループ絶対忘れるなの1stアルバムのリード曲。アイドルが好きな会社員達が作るラップだからということもあるのか、自分の気持ちとシンクロする部分が多い(笑)。そこで突如嵐のように現れる日向ハルフィロソフィーのダンス)のゴリゴリのゴリな歌声が笑ってしまう。つまり最高。

7位:BLACKPINK「DDU-DU DDU-DU」

Music lrg d99dee5213a7dec308372509b8b4454e9919b38285cdf95a29340ab165c51749

今年一番耳に残った曲。イントロの狂ってる感じがすごく好き。韓国語版を聴いた後誰のなんて曲か忘れてそのまま耳に残ってて街で聞くたびに反応してて、年末に日本語版アルバムで聴いて「あ、これだ!」って(笑)。

6位:キュウソネコカミ「推しのいる生活」

Music lrg d99dee5213a7dec308372509b8b4454e9919b38285cdf95a29340ab165c51749

キュウソネコカミは一貫して現代人の気持ちを歌っていて最近その点にすごく好感を持つようになってきた。最近だとヤバいTシャツ屋さんも比較的そんな部類に入るけど、キュウソは割と内面に踏み込んでるような気がするのです。そんな点で推せるのはこの曲。まじわかる!の連発でした。

5位:DA PUMP「U.S.A.」

Music lrg d99dee5213a7dec308372509b8b4454e9919b38285cdf95a29340ab165c51749 

いろんなところで出ているU.S.A.です。 正直この曲が盛り上がっているときはその消費され方というか盛り上がり方にノレないという気持ちを抱いていたんだけど、なんども聴いていたらやっぱり癖になるというか頭から離れなくなってしまった…とりあえず意味のあまり感じられない歌詞が最高。

4位:椎名林檎宮本浩次「獣ゆく細道」

Music lrg d99dee5213a7dec308372509b8b4454e9919b38285cdf95a29340ab165c51749 

かっこよくて狂気というか、天才と天才のぶつかり合いみたいな。でもやっぱりミュージックステーションのパフォーマンスの印象が強いww

3位:TWEEDEES「美しい歌はいつも悲しい」

Music lrg d99dee5213a7dec308372509b8b4454e9919b38285cdf95a29340ab165c51749 

TWEEDEES最高傑作。アレンジ・リズム・メロディ・歌唱全て今までで一番良いと思うし、何よりこの2人ならではの曲。This is TWEEDEESです。

2位:POLTA「失踪志願」

Music lrg d99dee5213a7dec308372509b8b4454e9919b38285cdf95a29340ab165c51749 

初出が去年のEPなので扱いどうしようかなって思ったんだけど、今年シングル(7インチアナログレコード)として出てるし入れるかってことでPOLTAのライブ定番曲。歌詞がまず最高でサビのコールアンドレスポンス(ときに怒号の応酬)になるところもめっぽう良い。でもメロディがキャッチーだから暗くならなくて良い。楽しくて良い曲です。

1位:lyrical school「パジャマパーティー

Music lrg d99dee5213a7dec308372509b8b4454e9919b38285cdf95a29340ab165c51749

これまでこの企画6年やってきてさすがに2回に1回リリスクなのはどうなのかと自分でも少し思うよ。でもいいんだもん。最高だったツアーファイナル新木場スタジオコースト公演のアンコール1曲目で披露されて「めっちゃいい!」ってなって、その後ニコ生タイムシフトや自分で撮影(特典券1枚と交換)したものとか見てて、この曲の魅力を何度も確認した次第。現代的なサウンドと歌詞にグループの魅力をうまくパッキングできており、これがリリスクの新たなスタンダードナンバーだって感じがある。今年の秋冬を彩った曲。

 

全般的な感想として、例年たくさん聴いてるけど旧世代のアルバムリスナーということもあり曲単位で印象に残るのはわずか。年々インパクトや耳に残るとかそういうのの比重が高まってる気がしている。良いのか悪いのか。

 

アルバムは実はまだ選定中ですが諸々の事情により、31日に発表する方向で。間に合うのかな…笑