2020年マイベストディスクトップ20
先日のソングトップ10に続き、アルバム単位でのベスト20をまとめてみました。実は先にこっちの方ができていた説。アルバム聴きする旧世代の人間なので、ベストソングよりベストアルバムの方がサクサク選べるんだよね。
過去のものはこちら。
2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
自分的にどういうアルバムを選ぶかについては選考基準的なものがあるので書いておきますね。ちなみにこれは毎年の使い回しです。
個々の楽曲:当たり前だけど収録曲が良いと思うかは超大事。ちなみに歌詞やメロディにあまり関心を置いておらず(もちろん強烈なインパクトがあれば覚えるけど)どちらかというとアレンジ・ビート・あと言葉を音にはめた時の気持ち良さみたいな方を重視。
構成の妙:つまるところ曲順。個々の良くても、明らかにかみ合わせの悪い並び順になっていたりしてるとつらい気持ちになります。
成長性・進化:アルバムというのはシングル以上にそのミュージシャンの一定期間における活動のまとめというような色彩を持つと思うわけ。だから、やっぱり前より良くなってほしいしマンネリ感や成長が見て取れない感じを見ると「惜しいな」と思っちゃう。
時代性:「この2020年に鳴るべき音か」とかいうけどハイパー主観に満ちた要素。どちらかというと懐古的表現やちょっと前の焼き直し的な作品に「この時代にこれかよ!」みたいな減点要素に使ってしまってる気もしなくもなく。あくまでも、自分にとってのジャストフィット感でしかないことは強調しておきたい。主観だ主観!!
それではどうぞ。
20位:ゲスの極み乙女。「ストリーミング、CD、レコード」
19位:ラブリーサマーちゃん「THE THIRD SUMMER OF LOVE」
18位:さとうもか「GLINT」
17位:藤井風「HELP EVER HURT NEVER」
16位:tricot「10」
15位:LUCKY TAPES「Blend」
14位:藤原さくら「SUPERMARKET」
13位:小西真奈美「Cure」
12位:Gotch「Lives By The Sea」
11位:GEZAN「狂(KLUE)」
10位:mei ehara「Ampersand」
5月の在宅勤務期間によく聴いてた。全般的にゆったりまったりした感じで暑くなり始めるあの季節にぴったりな感じだったし浮遊感のあるドラム・ビートがとても気持ちいい。
9位:ふたりの文学「曲集」
ボーカルはあの辻林美穂さんとPOLLYANNA(現在はお休み中)斉藤モトキの男女ツイン。ホーンズやらストリングスやらが絡む割と正統派のポップミュージックに優しいボーカルが色をつける。聴くとスッキリした気持ちになれる。
8位:LAKE「Roundelay」
洋楽インディポップのカテゴリに入るんだろうけど日本で言うとトクマルシューゴやカクバリズム界隈にも通じそうなサウンドもあったりで聴くと落ち着く。
7位:Thundercat「It Is What It Is」
とにかくビートとリズムがカッコよい。最近のジャズ・ネオソウルものの要素に加え様々な音楽の要素が入っててテンポの速いやつとかあってなかなか異色・異物感があるけどそれもまたよい。春頃在宅勤務になった時にずっと聴いてた。
6位:竹内アンナ「MATOUSIC」
1曲目からしてすんごいキラーチューンなんだけどその後の曲達もいろんなアレンジだったり歌唱のアイディアに満ちてて聴いてて楽しいし、本人も楽しんで曲作ってるんだろうなってことが伝わってくる。
5位:赤い公園「THE PARK」
石野理子加入後2年経っての満を辞しての初アルバムということで彼女のボーカルを活かす楽曲がたくさん。「ジャンキー」とかめちゃくちゃ好きで、ビバラオンラインでのパフォーマンスもすごいよかったんですよね。もっとたくさんこの4人で奏でられる音楽を聴きたかった。津野米咲さん、安らかに。
4位:パスピエ「Synonym」
今の4人構成になってからのパスピエはいろいろ試行錯誤してたように思うけど、ようやくひとつの最適解に至ったのではという会心作。最初のリードトラック「まだら」からして不規則なリズムと構成が怪しさを出しててとてもよく、ドラマーがいないという今の構成を活かした作品になってるなあと。パスピエのアルバムとしては一番好きかも。
3位:米津玄師「STRAY SHEEP」
1曲目「カンパネルラ」からしてリズムトラックが混み入ってて良い。その後の曲も色々なジャンルの音楽のエッセンスを取り入れつつ日本語でどれだけよい響きの音をつくろうかトライしているように見てる。英語タイトルの歌でも大半が日本語だし少し古語的な単語も入っていたりで「日本のポップス」を先に進めようとしてる気概を感じる。
2位:Kaede「秋の惑星、ハートはナイトブルー」
このアルバムもね、ドラムが好きなんですよ(またか)。あとはジャズ風味ラウンジポップ的なアルバムも大好物でなんというか抗えないものがある。そしてそれらの楽曲がボーカルの声質ととても合ってて聴いててうっとりしてしまうやつ。9月、たくさん聴きました。
1位:イヤホンズ「Theory of Evolution」
なんというか製作陣のアイディアがすごいのと、そこに乗っかる3人の声優さんの矜持みたいなのを見た気分。メンバーのインタビューでの受け答えを切り貼りしてリミックスして一つの曲にするとか、別々に作ったふたつの曲を同時に流して一つの曲にしてしまうとか。声優ユニットのアルバムだからこそ声にフォーカスしてその活かし方を追求したって感じがする。そしてまあ皆さん声がいい(当たり前)。あとベストトラックに挙げた「耳の中へ!!!」が個人的スマッシュヒットだったこともありこの位置。良いアルバムでした。
総評
ドラムが特徴的なアルバムが上位に挙がる結果となりました。ってそういう話ではないかwまあなんというか選出のテイストは例年と同じような感じになったなぁという印象です。ただ、例年は下半期特に10〜12月にリリースされた作品が上位に来ることが多かったりしたんだけど今回はパスピエだけ。あんまり作品が出なかったのか自分がそんなに聴いてなかったのか、どちらもあるかな。
新型コロナウィルスの影響は自分の生活にも多分に影響を与えているんだけど聴く音楽の好みとかそこまでが強く時代に引っ張られたわけではないのだろうか。むしろ来年かもしれないね。
毎年オリコンは死んでるけど日本のそして世界の音楽は日々面白いものが生み出されてて嬉しい気持ちになりますね。来年も楽しんでいきたい。そしてもう少し何かアウトプットしたい(毎年言ってる気もする)。読んでくださった皆さんありがとうございました。よいお年を!